2020年8月2日

義母に習ったローストラム

昨日、夫が買ってきた子羊の腿は、重さが3キロもありました。

料理は、やはり義母からロースト料理を習っている娘に頼みました。娘は、義母から教えられたことをしっかりとノートにメモしていましたが、それは8年も前のこと。当時はまだハイスクールの8年生で13歳だったのでして、メモはかなり分かりにくいそうです。

それでもまあ、これまでに何度かローストラムのディナーを一人でやり遂げた経験があるのですし(お母さんは片付け係)、昨日のローストラムは完全に娘に任せたのでございました。

大きな子羊の腿は、塩コショウをしてマーマレードを塗りたくり、室温にしてから、オーブンへ入れました。次は、野菜の準備です。

最初はジャガイモの準備をしていました。皮付きのままのジャガイモをそれぞれ4つくらいに切って、トレイに乗せて、オリーブオイルと塩コショウを振りかけていたのですけど…

「ちょっとアンタ、そのジャガイモ洗ったの?」
「ノー」
「なにい?洗ってない?洗いなさいよ!何が付いているか分からないでしょう!」
「もう遅すぎ」
「いや遅くない!今からでも洗える!」
「大丈夫よお!グラニー(祖母のこと)は洗わないもの」
「いやイモは洗ってる!あの人はいつも泥付きのイモを買うから洗わないわけにはいかない」

結局、娘はイモを洗いませんでした。

ああ…

確かに、義母は野菜をしっかり洗う人ではない。

いつだったか、サラダに買ってきたサヤエンドウをそのまま入れ、キュウリも洗わずにそのまま切って入れたのを見て、私は食べることができなかった。

ブドウとかイチゴとか、果物も洗わずにそのまま出すから、私は食べられないのだった。

「お店の野菜は洗わないと!」「畑で収穫した後どんな場所を通って誰が触ってここまで来たか考えてご覧なさいよ!」

お願い!頼むから洗って!

ぎゃあぎゃあと大騒ぎするお母さんのために、スイートポテトとパンプキンは洗ってくれました。人参はちゃんと皮をむいてくれました。

グラニーに習ったグラニーのロースト料理ですけど、お店で買ってきた野菜はやはり洗わないといけませんよ。洗わないところまで真似する必要はないのです。


2時間半かけて焼いた3キロの子羊の腿は、大変美味しく焼けていました。

夫は、人間の胃袋にそんな量が入るのかと心配になるほど大量に食べました。あれだけ食べてもちゃんと残りましたから、今日は予定通り残り物のローストラムとロースト野菜をランチに持って行きました。


今日の晩ご飯には、夫が嫌いなファラフェルを作る予定です。ファラフェルというのは、水に漬けてもどしたひよこ豆を玉ねぎやパセリや香辛料とともにフードプロセッサーで細かくしたのを丸めて揚げたものです。

肉が入っていませんし、豆料理を好まない夫はいつもイヤイヤ食べますが、私はファラフェルは大好物なんです。

夫は、昨日鶏のもも肉1キロ入りパックも買って来ていましたから、今日の晩ご飯はそのもも肉を焼いたのを期待しているのかもしれませんけど、私は当分肉を見たくない気分なのでね。


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