2020年8月23日

血液ドロドロで献血中止

うちの夫は、お気の毒なことに両親から遺伝的な病気をいくつか受け継いでおりまして、このブログでも度々話題にしているスターガルト病(Stargardt Disease)という先天性の黄斑変性症もその一つですが、ヘモクロマトーシスというのもあります。

ヘモクロマトーシスというのは、鉄分を過剰に吸収してしまう遺伝性疾患で、身体に鉄が蓄積され臓器に損傷を与えます。うちの夫の場合は、肝臓に鉄を蓄積し過ぎるので、放っておくと肝硬変や肝臓がんになるそうです。

ある時期、身体の倦怠感や脱力感がひどくて血液検査を受けたところ見つかりました。

男性の方が多く発症する理由は、女性の場合は月経の出血によって鉄が失われるため蓄積しにくいということがあります。

ということで、

この病気の治療としては、定期的に血液を抜き取る「瀉血(しゃけつ)」というのをやっています。定期的に「瀉血」をしていれば、鉄分豊富な赤身のお肉も普通に食べて良いと分かり、夫が大喜びしたのは言うまでもありません。

抜き取った血液を捨てるなんていうのはもったいなことなので、医者の指導に従いまして献血をしています。

さて、

昨日の土曜日の朝も献血に行きました。

ところが帰ってくるのが遅かったんです。何かあったのかと思いましたら、あったんですよ。

血を抜き取ることができなかったんですって!

血管に針を刺せば血は出るじゃないの?

何故抜き取れない?

最初は普通に採血していたそうです。ところが、しばらくしたら止まってしまったんですって。看護師の方もいろいろやってみたそうですが、採血はできなくて諦めたのだそうです。

理由は、

夫の血液がドロドロで血の塊が針を詰まらせるから!

だから言ってるじゃないの!

肉の食べ過ぎなんだってば!炭水化物(砂糖)と油脂の摂り過ぎなんだってば!もっと健康的な食生活にしないとダメなんだってば!

ところが、私が作る健康的な食事に不満がたまると、自分で買い物に行ってチーズや肉を買ってくる夫。

3キロもある子羊の骨付きもも肉を買ってきたことは先日記事にも書きましたけど、買ってくれば娘が料理してくれることに気を良くした夫は、私が病気で寝ていた先週も子羊の骨付きすね肉(ラムシャンク)を10本も、それに2キロもあるロースト用の豚の骨なしバラ肉(分厚い脂身付き)の塊を買ってきた。

ケーキやクッキーなども作ってあれば食べ過ぎるし、甘いものがない時はパンにバターやジャムをべっとり塗りたくって食べるし、グラノーラにヨーグルトを混ぜたのも毎日食べなくては我慢できないと言って食べるし。言っておきますが、グラノーラは高カロリー食品ですよ。

採血できなかったということは、血を抜き取ることができなかったということで、つまり夫の肝臓は鉄を蓄積し続けるということでしょ。

そうそう、

夫はね、心臓疾患を発症するのも遺伝的に高リスクなんです。

採血できないほど血液ドロドロでどうするんだよ!

本人が自覚しない限り、私がいくら健康的な食事を作っても無駄な努力ですしね、私にはどうにもできません。

夫は、昨日採血ができなかったのは水分の摂取が足りなかったからだと言っていますが、最近の食生活を見ている私に言わせれば、水分不足が原因でないことは火を見るよりも明らか。

手遅れになる前に、食生活を改善してもらいたいのですけど、心臓発作で倒れても肉や砂糖や油脂を食べ続けそうな気がします。


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