2023年12月3日

息子のメイクオーバー

「メイクオーバー」(Make Over)という英語の言葉ですが、辞書を引くと「イメージチェンジ」とか書いてあるんですけど、ちょっと違うんですよ。

「作り変える」みたいな意味なんです。人の場合だと、ヘアスタイルや服装、女性だったらメイクなども一新して、その人の外見を「作り変える」ということなんです。

うちの娘は、兄である息子の誕生日に「メイクオーバー」をプレゼントすると約束していました。

ところが、誕生日の頃はいろいろあって忙しくて、その後ノートパソコンの調子が悪くなったり、大学院でトラブルがあったりして(それは指導教官のミスが原因でしたけど)なかなか約束が果たせていませんでした。

この週末はやっと時間ができたらしく、例の新しく買ったノートパソコンもいまだに一度も電源さえ入れていないということなので、家族の誰かに使えるようにしてもらうために帰って来ました。

しかし、帰って来て最初にしたことはパソコンではありません。うちの息子との約束を果たすために、2人でショッピングセンターに出かけたんです。

待ちに待ったメイクオーバーの時がついに来たわけ!

このブログでも度々話題にしていますが、うちの息子は痔の問題があって、ここ数年間は本当にお気の毒な状態が続いています。今年の2月に3回目の手術を受けましたけど回復が思わしくなくて、やっと良くなって来たのに引っ越しで無理をさせてしまって悪化してしまいました。

いまだに長時間座り続けることが難しいので出来ることが限られています。メンタルヘルスへの影響も大きくて、最近セラピーを受け始めました。

外出することがほとんど無い暮らしが何年も続いて来ましたから、髪の毛は自分で切っていましたし、着るものにも気を使わないですし、運動をしないのでそういう身体になっていますし、まさに「メイクオーバー」が必要な状況だったのですよ。

どんなふうに変身して帰って来るんだろうかとワクワクして待ちました。

ジャジャーン!

いやあ、皆さんにお見せしたかったです。

ヘアカットは、ショッピングセンターに入っている一番トレンディーなバーバー(床屋さん)に行ったそうですよ。落ち武者のザンバラ髪みたいな頭だったのが、今時の若者風のカッコいいショートヘアになり、知能指数が100くらいアップした感じになっています。

ヘアカットの後は、服のショッピングに行ったそうです。いつもスウェットパンツとTシャツを着ている息子は、おしゃれな服を持っていません。ちゃんとしたズボンは、持っているやつはきつくて着れないはずです。

結局ユニクロで買ったそうです。かっこいいドレスシャツと黒いスラックスを買ってもらっていました。そのスラックスはデニム地のような生地でしたが、身体にフィットしていても伸縮性が高いので着心地がとてもいいと言っていました。

私に似て足が短い息子ですが、そのスラックスはピッタリの長さでした。

「よくそんなちょうどいいサイズがあったわねえ!それアンクルパンツ?」
「長さは直してくれた!」
「直してくれるの?ユニクロ?」
「うん。試着した時に長すぎると言ったら無料で直してくれるって言うから長さを決めて、20分後に来てくれと言われて戻ったら直してくれてた!」

何それ〜!

お店でそんなサービスをしているとは知らなかったわ!

その場ですぐ直してくれるなんて!

しかも無料で!

もうパンツの長さを心配しなくても買えるってことじゃん!

いつも丈直しをしなくてもいいアンクルパンツばかり買って来たけど、これからはもう好きなのが買えるのよ!

私も買いに行く!

と、お母さんが大興奮した息子のメイクオーバーでした。


息子はですね、鏡に映った自分の姿を見て結構いけてると自分でも思ったようなんですよ。いやあ、親のひいきめ無しで見てもホントに見違えました。カッコ良かったですし、スマートに見えましたよ。

この場合のスマートというのは、ほっそりして見えるという意味ではなくて、知的で小ぎれいで格好がいいという意味の英語のスマートです。

息子は早速友人達に写真を送っていました。気持ちもポジティブになり、一気に元気が出たようでしたよ。

家から出て人に会うことがストレスになっていたのに、そういうことが出来そうな気がして来たんではないでしょうか。自分の外見への自信は、メンタルヘルスに大きな影響がありますからね。

心理セラピストである娘がメイクオーバーをプレゼントしたのは、そういうことを理解した上でのことだったんでしょう。

私も誕生日にメイクオーバーをプレゼントしてもらいたいです!


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