いろんな歌手の皆さんが歌っていらっしゃいますけど、やはり堺正章さんと北島三郎さんですね。久しぶりに聞いてみましたが、お二人とも本当にうまいです。
ヒューンヒューン、ヒュルルーンルンルンルン…と、いかにも寒そうな歌なんですが、北風と言えばメルボルンでは熱い風なんですよ。
逆に、南風は日本では温かいトロピカルな風というイメージですが、メルボルンでは南極から吹いてくる冷たい風です。
ここ2日間続いた熱波は終わり、今日は涼しくなりました。涼しいを通り越して肌寒いので、今朝はカーディガンを着ています。しばらく涼しい日が続くようです。
今回ヴィクトリア州に北から流れ込んだ高温の空気は、乾燥している内陸部からではなくて、湿度の高いクイーンズランド州からだったんだそうです。きっとサイクローンの影響でしょう。
2日連続で35度になったんですが、乾燥していると35度いうのはそれほど暑苦しく感じないものなんですけど、今回は湿度が高かったので不快な暑さでした。
エアコンの無いこの家では、扇風機と蒸発冷却式クーラーが頼みですが、湿度が高いと蒸発冷却式クーラーはあまり効果がありません。
水が蒸発する時に熱を奪う気化熱で温度が下がる原理を利用しているクーラーですから、乾燥していると水が蒸発し易いので、ちゃんとした冷風が吹き出てくるんですけど。
日が照っている日中は効果がありません。クーラーのユニットは屋根の上につけられていますからね、暑い日の屋根の上なんて相当な高温になっているんですから、冷風なんて作れませんよ。
空が曇っていれば、日中でもある程度の効果はあります。
湿度が高い時は、水が蒸発しにくいので冷風にはなりません。水を流したフィルターを通った風ですから吹き出てくる風は湿度が高くなっていますので、室内の温度は下がらないのに湿度は上がって、むしろもっと不快になるんです。
蒸発冷却式クーラーの購入をお考えの皆さんは、よく考えてくださいよ。
蒸発冷却式クーラーの良いところは、消費電力がエアコンとは桁違いに少ないことですが、私だったらエアコンを選びます。いくら省エネでも、一番暑い日中や湿度が高い時には涼しくならないクーラーなんて、意味がないでしょう。
ところで、「北風小僧の寒太郎」を聞いて懐かしくなって、NHKの「みんなのうた」の曲をいろいろ見つけてYouTubeで聞いたんですけど。
「みんなのうた」から生まれたヒット曲というのはたくさんあるんですね。オリジナルではないけど、「みんなのうた」で紹介されて有名になった曲も多いそうです。
中には名曲と呼ぶにふさわしい素晴らしい作品もあります。
昨日聞いた歌の中で一番心に残ったのは、ちあきなおみさんの「さとうきび畑」でした。
森山良子さんのバージョンが有名ですが、もちろん森山さんの透き通った美しい歌声の「さとうきび畑」も素晴らしいのですけど、私が最初に聞いたのは「みんなのうた」のちあきなおみさんのバージョンでした。
この方の歌唱には、本当に特別の力がありますね。歌い方なんでしょうか、この方の声なんでしょうか。
「さとうきび畑」はあまり感情を込めずに淡々と歌っていますが、悲しみだけでなく、やりきれない怒りのようなものも伝わって来ます。
歌を聞いて鳥肌が立ったのは久しぶりでしたよ。
この歌の詞は11番まであって全部歌うと10分以上かかるんだそうです。ちあきなおみさんの「さとうきび畑」は、NHKの「みんなのうた」用に録音されたものですから、2番、3番、11番だけという非常に短いバージョンです。
全ての詞を歌っていらっしゃったらどんなに素晴らしかっただろうかと思わずにはいられませんでした。
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