2023年12月30日

結核予防のBCGワクチン

日本人ならまず知らない人がいないと思うBCGワクチン。9本の針がついたスタンプみたいなので腕に接種するんですが、私は接種した跡が化膿したようになってひどいかさぶたになり、醜い跡が出来たことを思い出します。

皆さんご存知のとおり、BCGワクチンは結核予防のためのワクチンです。 日本では今でも国民全員が接種を受けることになっているそうですね。

来月から病院のリハビリテーション科で研修を受けることになっているうちの娘が、結核予防ワクチンの接種済み証明が必要だと言って来ました。

結核予防ワクチンといえばBCGですけど、私にはうちの子供達がBCGを接種した記憶がなかったんです。

オーストラリアのBCGは、ハンコみたいのでやるんじゃなくて普通の注射だったのかもしれないと思って、ワクチンの接種記録を確認しました。接種済みワクチンの証明書やハイスクールで受けたワクチン接種の記録も見てみたんですが、

BCGはどこにもない!

子供達が小さかった頃に何度か日本とオーストラリアを行ったり来たりして住むところが変わったので、接種の機会を逃したのかもしれないと思いました。

そこで、何歳のタイミングで接種するものなんだろうと思って調べましたら、日本では生後1歳までにするそうですが、

オーストラリアではBCGをやっていないんですよ!

日本では現在も年間1万人以上の新規患者が出て2千人近い人が亡くなっているそうですけど、オーストラリアでは結核という病気が非常に稀なので、BCGワクチンの全員接種は1985年に廃止されているんです。

今では必要な人だけが任意で接種を受けることができるワクチンということなんです。知らなかったわ!

ということですから、オーストラリアで生まれ育ったお子さんが日本に帰国することになった場合、どうなるんですかね。未接種のままでいいんですか?


うちの娘は、病院での研修に結核のワクチン接種証明が必要だと言ったわけですが、そもそもほとんどの国民がそんなワクチン接種は受けていないということなら、大人には効果が無いとも聞くBCGワクチンを今から接種してもらわないといけないの?

と思いましたらね、どうやら必要なのは結核に感染していないという証明なんだそうです。そこで早速、今日その検査を受けるために医者に会う予約をしたと言っていました。

オーストラリアでは結核が稀な病気だとは言え、感染者は見つかっているんですよ。移民の国ですからね、海外から多くの人がやって来ます。結核の罹患率が高くて世界の感染者の3分の1を占めるとされるインドからも大勢やって来るんですから。

オーストラリアへの渡航者は、ビザの申請の際に健康診断が必要なわけですが、日本人の場合は免除される場合がほとんどのようですけど、結核発症率の高い国に所定期間滞在したことがある人は、健康診断が必要なんだそうですね。

それにしても、オーストラリアではBCG接種をやっていないということを初めて知りましたよ。


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