2022年3月10日

何年ぶりかで電車でメルボルンへ

メルボルンの中心部に行く用事がある時は、いつも電車で行っていました。運転に自信がなかったのと駐車に苦労するからです。駐車場の料金は高いですし、車で行くよりも電車の方がはるかに便利でした。駅の駐車場に無料で車は停めておけますしね。

電車に乗るのはメルボルンに行く時くらいでしたが、最後に電車に乗ったのはいつのことだったでしょうか。

少なくとも新型コロナのパンデミックが始まってからは、電車もバスも避けていましたから乗っていません。メルボルンに行く時は車で行っていました。

メルボルンの中心部からは少し北に外れた街に住み始めた娘に会いに行くのも、いつも車で行くのですけど、昨日は電車で来て欲しいと娘に頼まれました。

ドバイから帰って来てから娘には一度も会っていなかったのですが、久しぶりにお母さんと一緒に一日を過ごしたいと言うんです。お母さんを連れて行きたいお店やレストランがあって、電車で来るのが一番簡単だから電車で来てと言うので、何年ぶりかで電車に乗りました。

メルボルンでは、新型コロナの感染拡大防止のための規制が次々に緩和されて、暮らしはほとんど通常通りになっています。マスクの着用に関する規制も緩和されています。飲食店や小売店などに入る際には、スタッフはマスクを付けないといけませんが客の方はもうマスク着用の義務はないのですよ。

しかし、電車やバス、タクシーやウーバーなど交通機関では、マスクを付けなくてはいけません。駅にも電車内にもそう書いてありました。

ところが、

付けていない人が大勢いるのです。

行きの電車では、通路を隔てた向こう側に座っていた中国人の若者2人の内の1人が、マスクを顎にずらしたまま大声で喋り続けていまして、これが許せないおばちゃんの私はちょっと注意しようと思いました。

そこへ乗車してきた身なりの汚い顔色が黄緑の男性は、マスクを付けていませんでした。そして、この人がね、ずっとコンコン…ゲホゲホ…と咳をし続けたんです。

ちょっとヤバイじゃないの?

席を移動しようかどうしようかと悩んでいるうちに乗客は増えて行きました。4人がけの座席に4人も座るとかなり密の状態になりますよ。立っている人も結構いましたけど、見回してみるとマスクをしていない人が大勢いたんです。

ダメじゃん!皆さんルールを守りなさいよ!

私は大変居心地が悪かったです。

ワクチンは3回目の追加接種も終えていますから、ウイルスに感染しても重症にはならないとは思うんですけど、3回接種していても亡くなる人はいるんですし、感染したある知人は大した症状は出なかったものの味覚が無くなり、未だに味覚の問題が続いています。

後遺症に苦労している人の話をいろいろ聞きますからね、私は絶対に感染りたくないんです。

帰りの電車でも、私のすぐ前の座席に座った男性がマスクをしていませんでした。

この人は貧乏ゆすりが激しくて、休み無く爪を噛み、爪をかじり取ったり皮膚をむしり取ったり、時々帽子を脱いで頭をかきむしったりするものですから、私は席を移動したかったんですけど出来ませんでした。

車内にいた人の1割くらいはマスクを着けていませんでしたよ。

病気なのかドラッグなのか、なんだか朦朧とした様子の男性が2座席くらい離れた所にいて、この人がやはりマスクをしていなくて咳をしていました。

もう電車に乗りたくないです!


ところで、

最近少しホームシック気味だったらしい娘は、久しぶりに私に会って嬉しそうでした。

まず最初に行ったのは、日本と韓国のベーカリーの影響の受けたパンを作っているという「Bakemono Bakers」という名前のベーカリー。これね「バケモノ」と読むんですか?「ベイクもの」と読むんですか?

ペストリーが人気だそうですが、娘が買いたかった「アーモンド&柚子」はすでに売り切れていました。

下の写真は「Bakemono Bakers」のウェブサイトから拝借した「アーモンド&柚子」ペストリー。美味しそうですね。1個7ドルですよ。


私はカヌレを買いました。オーストラリアに来てからカヌレを見つけたのは初めてでしたからね。1個が4.5ドルもしましたが、美味しかったです。

斜め向かいにカフェっぽいお店もありましたが、目立たないので分かりにくいです。私達は買ったペストリーとカヌレとコーヒーを持って近くの州立図書館まで行って、そこのベンチで食べましたが、冷たい強風が吹き始めて寒くて震えましたよ。

カフェで食べるべきでした。

その後、娘が私と一緒に半日を過ごす計画を立てていたクイーン・ヴィクトリア・マーケットに行きましたら、

昨日は定休日だったのだった!

「ウソでしょ!」と、娘は激しくがっかりしていました。

何か特別の計画を立てる時は、定休日をチェックしておかないといけませんね。

仕方がないのでメルボルンセントラル周辺でお店を見て歩いたんですが、歩き過ぎて疲れ果てたお母さんは、ランチを一緒に食べた後に帰ることにしました。「ええ?もう帰るの?まだ3時間しか経っていないのに!」と娘に言われましたけど、もう疲れちゃって。

娘のアパートに行ってゆっくりするということも出来ましたが、そうすると路面電車と電車を乗り継いで帰って来るのが面倒くさいのでね。

次回は車で行きますよ。

電車はゴメンです。電車内の状況を思い出すと、昨日ウイルスに感染しちゃったとしても不思議はないです。

メルボルンには人が大勢いました。大学の近くは学生でごった返していましたし、メルボルンセントラルも買い物客でいっぱいでした。マスクなんてしている人はあまりいません。

新型コロナの影響でしょう、閉店しているお店も多かったですし、ホームレスの人も増えていました。「誰かあの人を助けてあげて!」と思わずつぶやいてしまった具合の悪そうな人が、おしゃれなショッピングエリアのベンチに座っていました。

クイーン・ヴィクトリア・マーケット近くの路上では、救急隊の治療を受けている男性も見ましたが、メルボルンに行くと普段は目にしない社会の暗部に遭遇しますね。

戦争なんてしている場合じゃないんです。戦争に使う莫大なお金は、こういう社会問題の解決に使うことが出来るのに。


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