2022年3月27日

安いものには理由がある

当たり前のことなんですよ、理由があるのは。

衣料品にしろ日用品にしろ食品にしろ、販売する側は利益を得る必要があるわけですからね、価格を安くするには「安い原材料を使う」とか「労働者を安い賃金で雇う」とか「少ない利益で我慢する」とか、いろいろ方法があるんです。

私は大学生の頃に縫製工場でアルバイトをしたことがあります。縫製の技術が無くても出来る仕事をしたのですけど、そのアルバイトで低賃金で働く女性達を見た経験から、安い衣料品を見ると必ずそれらを縫製した人達のことを考えてしまいます。

その人達はちゃんとした賃金をもらって働いているのだろうかと思ってしまうのですよ。

近年「ファストファッション」という言葉をよく耳にするようになっていますが、「ファスト(速い)ファッション」とは、最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで大量生産する衣料品製造販売の業態です。そうした衣料品は発展途上国の工場で製造され、低すぎる賃金や劣悪な労働環境が問題になっています。

「ファストファッション」は世界中で大量の売れ残り商品を生み出しますから、その廃棄問題や環境汚染も問題になっています。

食品にも同様の問題があるわけですが、例えばコーヒーやチョコレートの原料のカカオなどは、生産地における低賃金労働、もっとひどい場合は児童労働や奴隷労働に支えられていると言われています。

私はそういうことが気になります。

しかし、オーストラリア産の生鮮野菜や果物は、少なくとも児童労働や奴隷労働とは無縁だろうと私は考えていますから、特売価格の野菜や果物を見ると、

その安さに惹かれてつい買っちゃうんですよ!

その場合、ほぼ確実に後悔することになります。

安かったけど、買ったインゲン豆は繊維質で固くて食べられなかったり、桃やネクタリンは味がしなかったり、キュウリは買った翌日には腐りかけたり。

天候の関係で一度に大量に出荷されて価格が下がったという場合もあるので一概には言えませんが、生鮮野菜や果物が安いのには品質の問題があるんだと思いますよ。

それは分かっているのに、

また買ってしまったのがアボカド。

3個で2ドル!

ありえない安さ!

一つ手に取ってみるとまだ硬めで、熟れすぎて賞味期限の問題から安くなっているとは思えませんでした。しかもどのアボカドも大きめ。これが3個で2ドルなんて、買わないわけにはいきません。

買って2日目の昨日、まだ硬かったけどサラダに1個使いました。

切ってみると、硬めだけどナイフがすっと入る硬さ。

しかし果肉全体が黒ずんでいる。

皮に近い部分は黒ずんでいるんじゃあなくて黒くなっている部分がある。

黒い部分は切り取ってサラダに入れました。

そして、

食べてみると…

これはイモか?

食感としては茹でたジャガイモ。ところどころ繊維質な部分があって口に残りました。

アボカドを期待していると食べれたものではありませんでした。夫も息子も食べませんでした。私は頑張って食べましたけど、半分はコンポスト行きになりましたよ。

あと2個残っています。


3個で2ドルのアボカドを買った同じ日に同じ店で、2本で2ドルの大根も買いました。

秋の初めという時期的に、大根の美味しい季節ではないと思いますが、買った大根は少しピリピリと辛味がありましたけど、大変ジューシーで甘味のある大根でした。

ただし辛味のせいで生で食べるのは、私はいいですけど夫や息子が食べないだろうと思ったので、豚肉と一緒に甘辛く煮たんです、2本とも。

そうしたらですね、大根はものすごく縮んでしまい、輪切りにした真ん中あたりがへこんでデコボコになったんです。大根があんな事になったのは初めてでした。

味も食感も悪くなかったですけど。

見た目は悪いけど味にも栄養にも問題はないという野菜や果物が安く売られていることがありますが、見た目は良いけど味も悪いし食感も悪いというのは、見分けるのが難しいです。「むちゃくちゃ安い」というのは、一つの目安かもしれません。


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