2022年3月22日

ペルシャのお正月ノウルーズ(3)

知人のイラン人ご夫婦に招待されたペルシャのお正月「ノウルーズ」をお祝いする年末BBQパーティーは、私達夫婦にとって最も記憶に残る忘れがたいイベントとなりました。

あんなに多民族が集まって知らない言語が聞こえてくるイベントというのは、なかなかあることではありませんが、素晴らしい経験になったと思える最大の理由は、あのパーティーで出会った皆さんが大変感じの良い人達だったということと、興味深い仕事をしておられる方が多かったので会話が楽しかったというのがあるでしょう。

いらっしゃった方達は、ご夫婦の友人や知り合いや仕事仲間でしたが、皆さんお若くて、私達夫婦のようなおじちゃん&おばちゃんはいなかったです。でもね、若い皆さんと話をするのも楽しかったですよ。

ところで、

皆さん、イラン人の女性達は、大変スタイリッシュで美人ですよ。これは断言できます。

彼女達は、オーストラリアに移民してきたからファッションを楽しめるようになったわけではありません。イランの皆さんは、私達が一般に抱いているイランという国のイメージとは大違いで、モダンで進歩的で自由な人達なんです。

奥さんのMさんに、結婚式の写真やイランにいた頃の写真を見せてもらいましたが、私達と変わらない普通の洋服を着ていて、頭をスカーフで覆ってもいなかったし、パーティーなどでは結構肌を露出したすごいドレスを着ていましたし、結婚式の写真なんてマジですごかったです。

メークもすごい、ヘアスタイリングもすごい、ドレスもすごい、ネイルもすごい。スタジオでプロに撮ってもらった写真などはね、本当にもうイランという国のイメージを覆します。

これがイラン人の本当の姿か!

そういう感じでしたよ。びっくりしました。

パーティーでは、ミュージックをガンガンかけて皆さん踊るのですけど、イランにあんなポップミュージックがあるなんて私は知りませんでしたからね。ポップというか、もうロックという感じなんですから。

イランの政治家や宗教指導者達や黒い布をかぶった女性達、あのイメージは本当のイランではないのですよ。95パーセントのイラン人は、自分達のような人々だとSさんはおっしゃっていました。

パーティーで話をした女性達は、鉄道の電気エンジニアとか、人工知能に覚えさせる会話のデザイナーだとか、アルコールや薬物やギャンブルなどの問題を抱える家庭の保護や援助の仕事をしているとか、大変興味深い仕事をされている方が多かったのですけど、中でも私が特に興味を引かれたのは写真家の方でした。

名前を出しても良いと許可をいただきましたのでご紹介しますが、ラマク・バムザーさん(Ramak Bamzar)とおっしゃるカッコいい女性です。ラマクさんは、外見もカッコいいですけど話し方もカッコいいんです。

テヘランの大学で芸術写真を勉強されて、現在はメルボルンの大学でさらに勉強されながら個展に向けた制作に取り組んでいらっしゃいます。

インスタグラムでいくつか作品を公開されていますよ。


最新の作品を見せていただきましたが、大変私の好きなテイストの写真でした。それらの写真はぜひ個展で拝見したいと思います。うちの娘もきっと好きだろうと思いますので、日時が決まったら、ぜひ一緒に行きたいと思います。


パーティーなどで偶然に出会い、この人にまた会いたいなと思うことは時々ありますけど、この日出会った方の多くがそう思うような感じの良い方達でした。

私達は、普段ニュースなどの報道から得る情報によって、特定の国に対して偏った印象を持っていることがあります。イラン、イスラエル、トルコ、こうした国について夫や私が抱いていたイメージは、実際に会って話をしたこれらの国の皆さんによって、全く違うものになりました。

また、パーティーで出会った方達の中には、私達夫婦もそうですけど、異なる民族のカップルも多かったです。

文化が違っても、宗教が違っても、お互いに違いを尊重し、違いを楽しむことは、そんなに難しいことではないと思うのです。少なくとも一般人のレベルでは、異なる民族が共存することは出来るはずなんです。人種と民族のるつぼであるメルボルンでは、そういうことは日常的に感じます。

それなのに、世界では紛争や戦争が続きますね。

残念なことです。

BBQパーティーに呼んでいただいたことをきっかけに、ペルシャのお正月のことやイランの人々の暮らしについて、いろいろ学ぶことが出来ました。大変興味深くて楽しかったです。

一生忘れない出来事になったことは間違いないです。


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