2022年3月8日

掃除で怒れるのも平和のおかげ

ロシアのプーチンによるウクライナへの侵略戦争のニュースを読みながら「今のこの時代にこんな事が起きるのか」と愕然としながら、ふと思ったんです。

そう思えるということは、私が平和で便利で安定した国に暮らしているからなんだろうと。

世界中を見回してみると、「今のこの時代」に、どれほど多くの人々が困難に直面し、私なんかの想像を絶する状況で生きていることか。

民族の対立による内戦で住む場所を失った人々もいるし、飢饉や災害で飢餓に直面している人々もいるし、アフガニスタンのような悲劇の国もあるし、犯罪集団のために恐怖の中で生きている人々もいるし、自由というものが無い国で抑圧されて暮らしている人々もいるし、経済格差の大きな国で貧困の中でかろうじて食いつないでいるような人もいるんだし。

スイッチ一つでエアコンや暖房が使える快適な家に住み、雨に濡れる心配も無く、食べるものに困ることも無く、毎日シャワーを浴びれて、命の危険に怯えることも無く、夜には清潔なベッドで静かに眠れる。

生まれてから今まで、自分の住む街が破壊されるとか誰かに殺されるかもしれないなんていう恐怖は、感じたこともありませんよ。私の家族は貧しかった時期がありますが、住む家はあったし飢えに苦しむこともなかった。

日本もオーストラリアも平和な国で、普通の暮らしができていることは幸運なことなんだなあと思ったりしたのです。

昨日もまた一日中ウクライナのニュースをチェックしていましたけど、情勢は日々悪くなるばかりです。核兵器と原発と原油を人質に西側諸国をも脅し続けるプーチンに、あまりに気分が悪くなったので、私は掃除をすることにしました。

まずは、一年中降り積もるユーカリの葉っぱ掃除です。家の周りを掃いて葉っぱを取り除いただけで随分気分が良くなりました。

ハープ畑も、シーズンが終わったパセリを抜いたり、タイムやローズマリーを剪定したりしました。

昨日は気温が低くて乾燥していて、日本の10月のような天気でしたから、外掃除も気分良くやれました。

次は家の中の掃除です。

これがちょっと…

我が家には掃除機をかけることが困難な部屋がいくつかありますが、その原因は、ものをそこら中に「置きっぱなし」「投げっぱなし」「脱ぎっぱなし」「開けっぱなし」「使いっぱなし」にする家族のせい。

家を出て一人暮らしをしている娘の持ち物がいろいろな所にあったのは、夫と私がドバイに行っている間に息子の世話をしに帰ってきた時に買ったものや使ったものをそのままにしたんでしょう。

まったくもう…

息子の持ち物は、あまり散らかっていませんでした。痔の手術以来ずっと自室のベッドに寝転んで過ごしていますからね。きっとベッド周辺はすごいことになっているんでしょうが、私には関係ないからどうでもいいです。

さて、

整理整頓の達人をお母さんに持つこの2人が「片付けない人」になってしまったのは、お手本となる人がいたからなんですけど、息子と娘を足して10倍にしてもかなわない最強の「片付けない人」がいつも座っているテレビ周辺が、

ゴミ屋敷状態になっていたのだった!

最近私は居間で時間を過ごすことが無かったので気が付かなかったんですけど、いつの間にこんなことになっていたのよ!

「こんなんじゃあ掃除機なんてかけられないでしょ!」と頭に血が上ったその時ですよ、思ったのです。「戦争下の困難を思えばこんなことはどうでもいいことじゃん」と。

散らかっていたものを全部拾ってソファーの上に積み上げて、カーペットに掃除機をかけました。グジャグジャのコーヒーテーブルはそのままにしておきました。突然お客様がいらっしゃってこれを見られても、私は気にしません。

とりあえず居間のカーペットには掃除機をかけました。

夫のデスクがある部屋の半分は、娘が使っていたデスクがあるんですが、娘は結局掃除をせずに家を出ましたので、あまりの汚さに耐えられなかったお母さんがデスク周辺は大掃除をしたんですけど。

片付いてきれいになった娘のデスクは、すでに物置と化しております。ロープや木に登るための道具がたくさん置いてあり、カーペットの上にも足の踏み場もないほど道具が投げっぱなしでした。

怒らない、怒らない…

この部屋は、掃除機をかけるのは止めました。腹を立てるくらいなら掃除をしない方がよろしい。いつか掃除機をかけられるようになった時にかければいいです。掃除機をかけられる時が来なかったら、怖いことになるでしょう。

階段を掃除しながら2階へ行きますと、夫の寝室はカーペットの上も整理だんすの上もベッドサイドテーブルの上も、ものが溢れてグジャグジャでしたから、ここも掃除機をかけるのは止めました。

ホコリが溜まっても死にはしませんよ。

こうして、

いつもなら怒りまくって家の掃除をするはめになる私が、中途半端に掃除を終了して心は穏やか。これも平和の有り難さに気づいたおかげでございま… 

ぜんぜん違うか…


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