2022年3月13日

降伏するわけにはいかない戦争と国連

ロシアの独裁者プーチンによるウクライナへの侵略戦争が3週間目に入りました。強大な武力を有するロシア軍にしては苦戦しているとも言わていますが、被害は拡大する一方です。

街は次々に破壊され、死者も増え続け、一般市民の犠牲も増えています。子供達がミサイル攻撃の犠牲になったというニュースを聞くと、本当に胸が痛みます。私は食料や水が無くなっているというマウリポリの街の人々が特に心配です。

3週間目に入ってロシア軍の攻撃はエスカレートしていますし、これから犠牲者はさらに増えていくのは目に見えていますから、日本人の皆さんの中には「ウクライナ政府はもう降伏するべきだ」と発言される方もいるようですね。

それは無理な話だろうと私は思いますよ。

「もう降伏した方がいい」「これ以上犠牲者を増やしてはいけない」という意見はね、降伏してとりあえず攻撃を終わらせれば、いずれ世界からの厳しい経済制裁のためにロシアが内側から崩壊するだろうし、プーチンにも寿命というものがあるんだから占領もいつかは終わるだろうと考えるからなんでしょ?

それは、やはり第2次世界大戦を無条件降伏した日本に、歴史的に見れば降伏して良かったと思えるような変化がもたらされたから、そう考えるのではないですか?

降伏した後に多くの人が処刑されたり粛清されたり、土地を奪われて別の土地に強制移住させられたり、厳しい政策により餓死させられたり、戦争に負けることで生き地獄を経験し続けて来た民族にとって、やっと手に入れた自由と民主主義を、今再び侵略されて犠牲者が増えてきたからもう諦めたほうが良いとは言えませんよ。

「もう降伏した方がいい」とは、私はまったく思いません。

それよりも、どうやったらもっと助けてあげられるのかということを考えるべきだと思います。

核兵器と原子力発電所を人質にして脅すロシアに対して、第3次世界大戦を引き起こすわけには行かないという強い自制心があるので、西側諸国は傍観しているという現実があります。援助はするけど、戦いそのものはウクライナの人達で頑張ってもらうしか無いというわけなんでしょ?

ロシアの一般市民に頑張ってもらうことを私は期待したいのですが、情報統制や言論統制で多くの国民が洗脳されているのと、やはりこうした強権国家では人々は臆病になりますからね、独裁者に対して立ち上がるなんて死を意味しますから怖いでしょうし、ロシア国内から戦争を止めさせるような動きは見られていません。

でもね、

この侵略戦争がロシアの勝利で終わったら、今後の世界に平和は無くなりますよ。これからの世界は、武力を持っている国、もっと言うと核兵器を持っている国の言いなりですよ。核で脅されたら他の国は何も出来ないことが証明されるようなものですもの。

西側諸国の中にも核保有国はありますが、米国にしてもフランスにしても英国にしても、核兵器を実際に攻撃に使うことはないと思います。核兵器は抑止力という考えですから。

ところが、プーチンはどうですか?実際に使うかもしれませんよね。「まさかそんなことはしないだろう」「人としてそれは出来ないだろう」が通用しないのですからね。

だからロシアの脅しは怖いのですし、プーチンはそれをよく知っているのです。

これが成功したら、悪い見本の成立ですよ。中国や北朝鮮が周辺国を脅し始めても不思議はないのです。

プーチンがこの侵略戦争に勝利しないようにしなくてはいけません。だから、ウクライナが降伏しちゃあいけません。何とかウクライナをもっと助ける方法を考えないといけません。

というのが私の意見です。


それにしても、国連ってあっても意味が無いと思いませんか?

何のための組織なんですか?

加盟国の一つが隣国を侵略して、今や無差別の攻撃でその国を破壊し人々を殺しているんですよ。国連というのは、こういうことを止めさせるためにあるんじゃあないんですか。

「国連憲章(国際条約)は、平和的手段、すなわち国際の平和と安全、正義を危うくしない方法で紛争を解決する義務を加盟国に課している。加盟国はいかなる国に対しても武力による威嚇または武力の行使を控え、いかなる紛争も安全保障理事会に付託しなければならない。安全保障理事会は、平和と安全を維持することに主要な責任を負う国連の機関である。国連憲章のもとに、加盟国は理事会の決定を受諾し、履行する義務を有する。

ということなんですけどね、法的な拘束力を持つ決議は常任理事国のうち1か国でも反対すれば成立しないんですよ。

そして、こんな暴挙を行っている国が、安全保障理事会の常任理事国なんです。

組織のあり方を変えないと、

国連なんて存続する意味が無いです!

少なくとも、常任理事国からロシアは解任しないといけませんよ。


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