2020年5月16日

新型コロナとこれからの暮らし

中国の武漢で新型コロナの感染が始まり、それが世界中に広がり始めて問題になり始めた頃、私は毎朝各国の被害状況をWorldmeterとかWikipediaでチェックしていました。

突出していた中国の感染者数が8万人を超え、死者数が4000人を超えた時には、息を呑んだものですが、

今やその中国はリストの上位に入っていません。

もう桁が違います!

最悪の米国は、感染者数150万人に近づいていますからね。

米国というのは50の国が集まったような大きな国ですから、感染者数も死者数も多くなるのは理解できますが、それにしたって何であそこまで。

30年も前のことですが、アラバマ州に住んでみて分かったんですけど、あの国は映画やTVドラマなんかからイメージするのとは大違いで、貧困層の貧困ぶりがすごい国です。

国民皆健康保険が存在しないので、数千万人の無保険者が医療を受けられないという状況がありますし。

労働者の病休などといった基本的な権利も、一部の州や都市を除いて法律で認められていないので、病気になっても仕事が休めない医者にも診てもらえないといった労働者が新型コロナ禍の中で犠牲になっています。

被害が深刻化して最近ニュースでも頻繁に取り上げられているブラジルに匹敵するような貧困問題や社会問題をかかえている国ですからね。

米国はともかく、

感染者数が20万人を超えている国や超えそうな国がたくさんあります。死者数も2万人を超えている国がたくさんあります。ブラジルも2万人を超えそうです。

数字がここまで大きくなると感覚が麻痺してきて、リストを見ていても以前中国の感染者8万人超えを見たときのような戦慄は感じません。

戦慄は感じないけど、不安は感じますね。

被害状況リストの上位の国々では、こんなにまだ大勢の感染者がいて人々が死んでいるのに、規制を緩和したり解除したりしています。そして、緩和した途端に飲食店に人が押し寄せ、公園は大混雑し、パーティーを開いて浮かれる人々がいる。

感染の再拡大は、火を見るよりも明らかですよ。

ヴィクトリア州では、これまでに報告された感染者数が毎日少しずつ増えていて、現在1,543人です。1,543人は、他国との比較で言えば小さい数字です。死者は18人ですし。

それでも、州政府は規制の緩和や解除には非常に慎重です。

規制の緩和や解除には、感染者がどこに居るのかを把握する必要があるとのことで、どんどん検査をやっています。少しでも具合が悪い人、風邪のような症状がある人は、皆んな検査を受けないさいと言っています。

毎日少しずつ増えている感染者ですが、どこの誰がどういう経路で感染したかを全て把握していると言うんだから大変ヨロシイ!

自分が住んでいるのがこういう所で本当に良かったと、私は思っています。

感染者がどこにどれだけ居るのか分からないのに、「皆んな仕事に行け!」「普通の暮らしに戻れ!」と言われてご覧なさい。私なんて、怖くて買い物にも出られなくなるわ。

小売店や飲食店が営業を再開しても、移動の制限が緩和されても、不要不急の外出や移動は控えた方が良いと思います。特に人が多く集まる場所は、私は避けるね。


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