2020年5月11日

母の日のご馳走と買い物代行

オーストラリアでは、昨日は「母の日」でした。

どこにも行けませんから家で普通に過ごしましたが、晩ご飯には娘がご馳走を作ってくれると言うので楽しみにしていました。

「晩ご飯はラザーニャでいい?」
「ラザーニャはやめて」
「何か食べたいものがある?」
「魚かシーフードがいい」
「じゃあシーフードピザでいい?」
「ピザは食べたくない。食べたいのは魚を焼いたの」

お母さん、こういう時には遠慮なく食べたいものを言うのです。(本当に食べたかったのはお刺身だったけど、そんなものは手に入りませんから言いません。)

ところがね、日曜日は休みのはずの夫が、スタッフの一人が家で階段から落ちて怪我をしたとかで急遽出勤となりまして(今週は休みなし)、私のカローラで行っちゃったから魚もシーフードも買いに行けなかったんです。

晩ご飯は何でもいいからね、あるもので作ってね、ということにしたんですけど、娘は「魚を焼いたの」と決めていたようで、私がポロッと「タイとかスズキとか、ああいう身のしまった白身の魚を焼いたのが食べたいんだよね」と言ったのも聞き逃さなかったようで。

娘は、うちの夫の携帯にメッセージを送り、仕事の帰りにワインと魚を買って来てくれるようにと頼んだのでした。

「お父さんに白身の魚の切り身(Fillet)を4切れ買って来てって頼んだから」
「そんな曖昧な指示じゃあダメよ!もっと詳しく言っとかないと、お父さんだと白身の魚のでっかい半身(Fillet)を4切れ買ってくるよ」
「お父さんそこまでバカじゃないでしょ」

娘はデザートのケーキを作り、ローストポテトを焼く準備を終え、あとは父親が帰ってくるのを待つばかり。

そして5時半頃、夫が帰ってきました。

ショッピングバッグから買って来たものを次々と取り出します。

美味しそうなワインに、アスパラガスに、つるに付いたままのチェリートマト(これはポテトと一緒にローストするつもりだった)と間違って買った普通のトマト8個、そして最後に取り出したのが白い紙で包まれたバレーボールくらいの大きさの包みでした。

「はい、白身の魚です!」

娘が目を大きくぐるりと回してから包みを開けました。中にはブルーグレナディア(Blue Grenadier)というメルルーサみたいな白身の魚の巨大な半身が4切れ入っていました。

娘が吹き出しそうなのをこらえながら私をチラッと見ました。

「ほらね!お母さんが言ったとおりじゃん!やっぱりお父さんのことはアンタよりお母さんの方がよく分かってるってことよ!」
「うわっはっはっは!」

娘は2切れをそれぞれ半分に切って塩コショウして焼きました。でかすぎて一度には焼けませんから二度に分けて。それにハーブを色々混ぜたソースを掛けて食べました。身はしまっていなくてふにゃふにゃだったけど大変美味しかったです。

冷蔵庫にはでっかい半身がもう2切れ残っていますから、今日の晩ご飯にあんかけでも作ろうと思っています。


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