2020年5月12日

新型コロナ規制緩和へ

他の州ではとっくに始まっていた規制の緩和あるいは解除ですが、ヴィクトリア州ではまだでした。すべての厳しい規制が続いたままで、

ヴィクトリア州は厳しすぎ!

という批判がありました。

オーストラリアで最も多くの感染者と死亡者が出ているのは、ニュー・サイス・ウェールズ州ですが、新型コロナによる最も大きな経済被害が出ているのは、ヴィクトリア州なのだそうです。

失業者も激増しておりますしね、「人命優先にもほどがあるぞ」「経済被害のせいで死者(自殺者)が増えるぞ」と、厳しい規制を続ける州政府に対して批判の声が高まって来ていました。

連邦政府が規制の緩和の3段階導入を「母の日」の週末を前に発表した後、ヴィクトリア州の方針は月曜日に発表するので「母の日」の週末は皆さん家に居てくださいということでしたが、

約束通り、昨日の月曜日に発表がありました。

主な規制の変更は次のとおりで、今晩の夜中の12時から変更されます。

  • 家から出ても良い理由が一つ増え、「家族や友人を訪問するため」というのが加わりました。ただし、訪問者の人数は5人までです。だから、大勢集まってホームパーティーなんていうのはできません。
  • 屋外では10人までが集まることができるようになります。これまでは3人以上は禁止でした。
  • お葬式には20人までが出席できるようになります。屋外の葬式なら30人まで。もし家でお葬式をするなら5人までです。
  • 結婚式には10人までのゲストが出席できるようになります。
  • 宗教関係の集まりには10人までが出席できるようになります。
  • 国立公園が再開されますがキャンプは不可です。
  • 釣りに行くことができるようになります。
  • 不動産販売の際の見学やオークションは参加者10人までならできるようになります。
  • プロのスポーツ選手達のトレーニングが許可されます。

いずれの場合にも、感染を防ぐために物理的な距離をとる適切なソーシャルディスタンスィングが不可欠です。

しかし、学校はまだ再開されません。飲食店の営業も、これまで通り持ち帰り品の提供だけで、店内での飲食は不可です。小売店の一人当たり4平方メートルのスペースを確保というルールは続きます。家から仕事ができる人は家で仕事をすることが引き続き求められます。

この発表があった後も、ヴィクトリア州政府はやりすぎだという批判は続いています。

これまでに報告された感染者総数は1,494人で死者は18人。市中感染が疑われる人数は161人。現在入院中の感染者は7人で、そのうち重症が5人。これまでに245,000人以上の検査が行われました。

目を覆いたくなるような欧米の(ブラジルも)現状に比較すれば、経済被害が拡大する中でも厳しい規制を続けることを正当化するのは困難なほどの被害状況です。

それでも、ビクトリア州政府は慎重です。今安易に規制を緩めると次の感染爆発が発生するのは確実だとの見方です。

ただし、おそらく来月には学校が再開できるだろうとのことです。しかしね、これを機会にホームスクーリングを選択して子供を学校に通わせない人達が増えることは確実です。特に生まれつき才能に恵まれている英才児や自閉症などの環境の変化が問題になる子供達には、ホームスクーリングを続けることのメリットの方が大きいと言われますし。

3週間後に次の変更が発表されるそうです。


続報です。ヴィクトリア州のプレップ(準備学年)と1年生と2年生、および11年生と12年生は5月26日から再開との発表がありました。

それ以外の学年は、6月9日に再開です。

ついでですが、我が家の近所の小学校には大勢の子供達が通学しています。

基本的に生徒は学校には行かずに家でオンライン学習することになっていますが、保護者の都合で家にいられない子供達や何らかの事情で学校で保護監督する必要がある子供達は、学校に行くことができるからです。

学校には監督役の先生達がいて、学校のコンピューターを使って家でお勉強している子供達と同じ勉強をすることができるのだそうですから。


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