2025年8月31日

子供の頃の最も幸せな思い出

カナダのケベック州に拠点を置く「シルク・ドゥ・ソレイユ」(Cirque du Soleil)というエンターテイメント会社があります。「太陽のサーカス」という意味だそうですけど、サーカスと聞いて思い描くものとは一線を画す非常に芸術性の高いショーを上演することで有名です。

新型コロナの影響で経営破綻したと聞いていましたが、復活したんですね。新しいショーの「コルテオ」(Corteo)がオーストラリアにやって来て、メルボルンでも上演されていたそうです。今日が最終日です。


私は「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演のことなど全く知りませんでしたが、昨夜うちの娘から「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーを観に来ているというメッセージが来たんです。全豪オープンテニスが開催されるメルボルン・パークにあるジョン・ケイン・アリーナが会場でした。

思わず「ヴァレカイを思い出すねえ」と返事をしましたよ。

「ヴァレカイ」(Varekai)と言うのは、20年ほど前に「シルク・ドゥ・ソレイユ」が世界を巡回して上演していたショーです。うちの娘にとっては忘れられない思い出とつながっているんです。

娘が小学校の2年生だった2006年のこと。「ヴァレカイ」がメルボルンにもやって来ましてね、大変評判が良かったので私達家族も観に行くことにしたんです。

ところが、遠足とか学校の休みとか発表会とか、何か楽しみにしているイベントがあると必ずと言っていいほど病気になっていたうちの娘は、「ヴァレカイ」を観に行く当日にひどい下痢になり、観に行けなかったんです。

仕方がないから私も娘と一緒に家に残り、夫と息子の2人だけが観に行ったんですよ。だから「シルク・ドゥ・ソレイユ」と聞くと、夫と息子は「ヴァレカイ」の素晴らしいショーを思い出しますが、娘と私は病気で惨めだった一日のことを思い出すわけなんですけど。

後で分かったことですが、あの日のことは悪い思い出ばかりではなかったんです。「ヴァレカイ」を観に行けなくて悲しかった娘に、私が本を読んでやったからです。

娘に本を読んでやったことなど私は覚えていなかったのですが、娘が大人になってから教えてくれたのです。あの日、お母さんが自分のために本を読んでくれたことは、子供の頃の最も幸せな思い出の一つになっていると言うんですよ。

その本の内容が素敵だったので、特に心に残っているそうなんです。どの本を読んでやったんだろうかといろいろ考えて、やっと思い出したその本は、黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」でした。一日がかりで読んだらしいですが、最後までは読んでいません。

昨夜、娘から「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーを観に来ているとメッセージをもらって、「ヴァレカイ」の日のことを懐かしく思い出しました。「窓ぎわのトットちゃん」をいつか自分で読んでみたいと言っていたことを思い出したので、本を注文しましたよ。残念ながら日本語では読めませんから英語版ですけど。

それにしても、幼い子供にとってどんなことが幸せな思い出として心に残るか分かりませんね。

下痢になって「ヴァレカイ」を観に行けなかった惨めさよりも、お母さんが一日中ずっと自分と一緒にいてくれて素敵な本を読んでくれた幸せの方が強く心に残っていると言うんですから。


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2025年8月30日

大型自動車第一種免許

大型トラックやバスを運転するには、日本でも特別な運転免許が必要なように、オーストラリアでも「Heavy Vehicle Licence」(大型自動車免許)というのが必要なんですけど。

昨日、うちの夫の父親の運転免許の話をしていて、驚くべき話を聞いたんです。

夫の父親の運転免許のことは最近度々話題にしています。認知能力の衰えが心配されているもんですから、免許の更新を前にして運転試験を受けなくてはいけなくなったんですけど、1時間もかかった運転試験の結果「運転免許を所有している人が助手席に同乗している場合に限り10キロ以内なら運転してもよい」という結果になったのですよ。

つまり、一人ではもう運転してはいけないということですからね、この結果に不服な父親は来週再び運転試験を受けることにしているんですが、父親が持っている運転免許は普通自動車だけじゃあなかったんです。

日本で言うところの「大型自動車第一種免許」に相当する免許も持っているんだそうです。田舎の高校の先生になった時、その学校ではバスを運転出来る教職員が必要とされていたそうで、父親は大型自動車免許を取得したんですって。

高校の先生を辞めてから20年以上になりますが、その間バスなんて運転することは無かったのに大型自動車免許の更新は続けて来たそうなんです。そして、その免許の更新には筆記試験も運転技術試験も何もなくて、ただ料金を払うだけだったそうなんですよ。

そして、ここからが怖い話なんですけど…

今年の7月にクイーンズランドのポートダグラスに家族旅行に行った時に、ケアンズ空港からポートダグラスのリゾートホテルまでの移動にですね、父親はマイクロバスをレンタルして、自分がそれを運転しようと考えていたそうなんです。大型自動車免許を持っていますからね。

それを知った義妹(うちの夫の妹)がすぐに送迎サービスを予約したんだそうですよ。送迎サービスを予約したから、もう父親がマイクロバスを運転する必要はなくなったということにしたんだそうです。

父親がメルボルン市内で何度も交通事故を起こして、うちの夫が同乗していた時にも衝突事故寸前という出来事があって、夫も義妹も父親が運転を続けることに悩んでいた頃ですからね。そんな父親にバスを運転させるわけにはいきませんから。

マイクロバスといっても、普通車とは比べものにならない大きさでしょう?もう20年以上も運転していないのに、自分にはまだ運転出来ると思ったのが信じられません。


大型自動車免許という特別な運転技能を必要とする免許が、何十年間もただ料金を払うだけでずっと更新し続けられるっていうのは問題ではないですか?

何年も大型車を運転していなかったら、たとえ免許を持っていても突然運転しようとは誰も思わないだろうと考えるのは大間違いですよ。自分の能力を過信する人はいますからね。

タイ料理レストランでの夕食会の時、父親の運転免許は更新されて新しい免許証が届いたと言っていました。本人には免許証を返納する気などまったくありません。再び無条件で運転が出来るようになるために、来週2回目の運転試験を受けるわけですからね。

大型自動車免許の方は、もう自主的に返納するべきだと思います。バスが運転できなくても暮らしに何の影響もありません。返納する気がないなら運転試験を受けさせるべきですよ。確実に不合格になるでしょうし、バスの運転試験を受けるくらいならもうあきらめると思うかもしれません。

自分の能力を過信する自意識が高過ぎる人というのは、対応が難しいです。


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2025年8月29日

補聴器でいいこと尽くめ

昨日の話の続きです。

義弟(うちの夫の弟)の誕生日を祝うために昨日家族が集まったのは、「ホーリー・バジル」(Holy Basil)というタイ料理レストランでした。クロイドン(Croydon)という街にあります。

タイ人とオーストラリア人のシェフ夫婦が始めたというこのレストランは、この地域では最も人気のあるレストランの一つで、平日でも予約を取るのが難しいほどの人気なんですけど、お料理は一品が30ドルから40ドルと決して安くはないレストランです。

うちの夫が高校生の時に生まれた義弟は、今日が誕生日で41歳になりました。初めて会った時は、小学校3年生だったんですよ。あの子が41歳になったとは、本当にもう信じられません。

夕食会はうちの夫の父親が主催だと聞いていましたが、主催したのは義弟本人でした。義弟とスペイン人の奥さん、父親と中国人の奥さん、母親と事実婚のパートナー、そして私達夫婦とうちの息子の9人が集まりました。

父親はちゃんと補聴器を付けて来ていましたよ。思っていた以上に店内が騒々しくて、父親は何度か自分で補聴器を調整していましたが、焼き肉を食べに行った韓国料理店でのように会話が聞き取れなくて沈黙することもなく、昨夜はずっとおしゃべりをしていました。

ついに補聴器を使っていることを披露して、皆んなに褒められていましたが(皆んなこの日を待っていたんですからね!)、特に元妻である義母(うちの夫の母親)から盛大に褒められていました。

褒められて嬉しそうだった父親は、これからはもっと積極的に補聴器を使うかもしれません。うちの夫や息子とカフェで会う時にも使った方がいいですよ。

補聴器を買ったことを知人達に教えたところ、皆んな補聴器を使っていると分かったそうです。お隣りに住むテイラーさんが使っているのはスマートフォンを補聴器にするアプリで、これをBluetoothで接続したイヤホンで聞くんだそうですよ。

「ホーリー・バジル」(Holy Basil)の料理はどれも美味しかったです。皆んな満腹になるまで食べて、食事代は全部義弟が払ってくれました。写真関係のビジネスがよほど上手く行っているんでしょう、義弟は経済的に成功しているようですから、有り難くご馳走になりました。


それにしても、夫の父親が人が変わったようにイキイキしていたのは良かったです。家族が話すことが聞き取れるおかげで会話に参加出来たからだと思いますよ。いつもよりたくさん食べていたのも、楽しかったからではないでしょうか。

義母がいつものようにパワー全開でしゃべるのにつられて、父親もしゃべっていたのかもしれませんけど、それも良かったです。

父親は、新しい車を買おうと思っているという話をしていました。トレーラーを牽引するためのトウバーが付いたパワーのある車を買うつもりのようです。うちの夫から運転試験に合格することが先だと注意されていましたけど。

来週受けることになっている2回目の運転試験に合格して、再び通常通りに運転が出来るようになると信じて疑わない様子でしたよ。耳が聞こえにくいと運転にも影響すると思いますから、やっぱり補聴器は日常的に使った方がいいです。

メンタルヘルスにも良い影響があり、そのせいで身体も元気になって、認知能力の衰えも軽減されるなら、いいこと尽くめじゃないですか?もしかしたら運転試験には、本当に合格するかもしれませんよ。


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2025年8月28日

補聴器を買ったのに

うちの夫は水曜日と土曜日が仕事が休みです。休みの日に私とどこかに行ったりはしませんが、自分の父親とはカフェに行くんですよ。毎週必ず1回は行きます。

父親の家で木を切ったりアガパンサスを掘ったりもしますから、仕事が休みの日はいつも父親と一緒に過ごしていると言っても過言ではないのでございます。

私は行きたくないので、車を運転して夫を連れて行くのは息子です。行って一緒に仕事をしたりカフェで食べて来ますから、息子と祖父である夫の父親も親しい間柄になっているようです。

昨日の水曜日は、ついに補聴器を買った父親の話を聞くのを楽しみにして行きました。

「運転試験の結果と補聴器」という記事でも少し触れましたが、夫の父親は何年も前から耳が聞こえにくくなっていたのに、補聴器は「年寄りくさい」とか「別に困っていない」と言って使おうとしなかったのです。

うちの夫は、父親と話をしていると同じことを繰り返さなくてはいけないことが多いし、大きな声で話さなくちゃあいけないのでイライラさせられて来たのですが、父親はついに補聴器を買ったんですよ。

焼き肉を食べに行った韓国料理店で、聞こえないことを思い知ったらしいのです。店内には音楽が流れ、多くのお客さんで賑わっていて騒々しかったので、家族が話していることがさっぱり聞き取れなかったようです。

すぐに専門医に相談に行き、補聴器を買うことになり、注文していた補聴器が届いたと聞きました。

近ごろの補聴器は、付けていると分からないほど小型だし、音を大きくするだけではなく周囲の雑音を抑えて聞きたい音を聞こえやすく自動的に調整するそうですね。

聞こえ方は人それぞれで、聞こえづらい音や不快に感じる音も違うんですから、使い始めの頃は何度か微調整をする必要があるそうです。実際に使ってみて聞こえ方を改善して行くんだそうです。

父親は補聴器を買ったばかりですけど、使ってみたら今までどれだけ聞こえていなかったかが分かったんじゃあないかと、私達は思っていたんですよ。もっと早く使うんだったと後悔しているんじゃあないかと。

さて、昨日は父親が住んでいる家から歩いても行けるカフェで会ったそうです。先日の運転試験の結果、父親は一人では運転が出来なくなりましたのでね。

会って話を始めると、父親はいつものように「え?」「何?」「は?」の連発だったんですって。

なんと、せっかく買った補聴器を、

使っていなかったのですよ!

父親が言うには、補聴器は焼き肉を食べに行った韓国料理店のように騒々しくて会話が聞こえないような特別な状況のためなんだそうです。だから、まだ一度も使っていなかったのですよ。

「いやいや、そうじゃあなくて、日常生活のいろんな場面で使いながら微調整をしないと、ちゃんと聞こえるようにはならないんだよ」と、夫は言ったそうなんですが。

義弟(うちの夫の弟)の誕生日が明日なので、今晩は父親主催の夕食会があるんですけど、今晩行くレストランは平日でも予約が取りにくい人気レストランなので多くのお客さんで騒々しいはずです。音楽もかかっているはずですし。

そういう特別な状況のために補聴器を買ったので、今晩の夕食会では使うと父親は言っているそうですが、1回調整してもらっただけの補聴器で上手く聞こえるといいですけど。

まあとにかく、普段は別に困っていないから補聴器は必要ないと言っているそうなので、これからも「え?」「何?」「は?」を連発することでしょう。

そして、うちの夫は大きな声でゆっくり話し、聞き返される度に同じことを繰り返してあげなくてはいけないのでございます。


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2025年8月27日

あっという間にリンゴがなくなる理由

昨日も手がうずいて、それを我慢してまで晩ご飯を作ることもないだろうと思いましたので、うちの夫と息子に晩ご飯は自分達で何とかしてくれと言いました。

そうしたら、うちの夫は何日か前に仕事に持って行ったはずのスパゲッティボロネーズと蒸し野菜を温めて食べていたんですよ。

どうやら、持って行ったスパゲッティボロネーズと蒸し野菜を食べずに、ミートパイを買って食べたらしいです。それを昨日は偶然持ち帰っていたので、晩ご飯に食べたらしい。

夫は、お昼ご飯用に持って行ったものを食べた後で、ミートパイを買って食べることもあるらしいんです。痩せないはずですよ。

腎臓が一つになり、肥満問題を抱えているうちの夫は、小腹が空くとすぐにパイとかパンとかクラッカーとチーズとか食べますので、私は果物を食べろと勧めているんです。

本人も果物を食べた方がいいとは分かっているらしくて、自分でも買って来ます。オレンジは食べやすいからか、好んで買って来ます。私はオレンジが食べやすいとは思いませんが、夫はナイフで切ったりせず、まるでミカンのように皮をむいて食べるので簡単なのですよ。

言っときますけど、馬鹿力がないと出来ない技です。

リンゴは、フルーツボウルに常備していますし、本人も買って来るくせにあまり食べません。私が切ってお皿に置いておけば食べますけど、リンゴなんてかぶりついて食べるのがオーストラリアでは普通ですよ。

買って来て何日か経つと新鮮さが失われて、美味しくなさそうになるじゃあないですか?そうすると、新しいリンゴを買って来たりするから、古いのはふにゃふにゃになって行きます。

そういうふにゃふにゃリンゴが4個もあったんです。数日前のことですよ。

捨てるわけには行きませんから、面倒くさいけど、いつものように煮リンゴにしました。ふにゃふにゃリンゴを救済する一番の方法です。不味いリンゴの救済にもいいですよ。


皮はむいてもむかなくてもどちらでもオッケー。鍋かフライパンに入れてから、少しだけ水も入れて、蓋をして柔らかくなるまで煮るだけです。干しブドウも一緒に煮てもいいです。


酸っぱいリンゴだと少し砂糖を足して、味がない不味いリンゴだと砂糖だけではなくてレモン汁も足すといいです。

煮る時間はリンゴの種類によって大きく異なります。あっという間にドロドロになってしまうタイプもあるので、注意して煮ます。

煮て柔らかくなったリンゴは、ケーキ作りやデザートにも使えますけど、4個分の煮リンゴは、夫と息子が朝ご飯に食べるポリッジ(オーツ麦のミルク粥)に入れて食べて、あっという間に無くなりました。

リンゴは新鮮なのを食べる方が栄養的にはいいんですけどねえ。


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2025年8月26日

手が痛いのは何故?

「イクスクルーシエイティング」(Excruciating)という英語の単語があります。「ルー」のところを強く発音します。痛みのひどさを表現するのによく使います。耐え難いほどのひどい痛みを「イクスクルーシエイティング・ペイン」と言ったりするんですけど。

昨日の私はそれでした。

お昼頃から痛みが耐え難くなったのは両手です。右手の指や左手の親指の付け根辺りには常に痛みを感じながら暮らしていますが、それは「イクスクルーシエイティング」と言うほどではありません。

「イクスクルーシエイティング」な痛みがあったのは、手のひらの真ん中あたり。両方の手が痛かったけど、特にひどかったのは右手でした。

いったい私は何をしたの?

手を酷使したことはしたんですよ。

昨日は不動産屋が家の状態をチェックしに来ることになっていたのでね、土日はいつもよりも頑張って掃除をしました。

外掃除は草取りや掃き掃除だけじゃあなくて、トングを使って落ちて腐りかけたカメリアの花を拾ったり、ポッサムのウンチ拾いもしましたよ。ポッサムのウンチ拾いはほぼ毎日やってます。

年に2回、不動産屋が来る時しか掃除しないところもあるんでしてね。例えば、キッチンのレンジフード(換気扇)の拭き掃除とか、バスルームの天井についている換気扇掃除とか。窓拭きもですけど。戸棚や本棚の上のような普段は掃除をしないところもきれいにしました。

不動産屋はそんなところまでチェックしませんが、年に2回の大掃除だと思ってやっているんです。

今書きながら思ったけど、

結構手を酷使したな…

掃除のし過ぎでしょうね。

今朝は痛みはマシになっています。もう「イクスクルーシエイティング」ではありませんが、ズキズキうずいています。もっと手を酷使したことは何度もあるけど、こんなに痛くなったことないのに。

やっぱり老化のせい?


ちなみに、不動産屋は毎回違う人が来ます。昨日来た若い女性は随分隅々までしっかりチェックして、家の中の写真を撮りまくりながら「この家はきれいだ」と感心していましたけどね。

うちの夫の持ち物でグチャグチャのガレージの写真も撮って行ったのはちょっと残念だったな。

大散らかりの夫のデスクも写真に撮られましたよ。それはどうでもいいですけど。


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2025年8月25日

こんな所に住んでいます

最近本当にいい天気の日が多いです。朝晩は寒いですが、昨日も快晴でした。ほぼ毎日運動を兼ねてショッピングスクエアまで歩いて行っています。

そのショッピングスクエアには、オーストラリアの大手スーパー3社の店舗に加え、アジア食品店、八百屋、肉屋、魚屋、パン屋などの食品を売る店が入っています。スマートフォンの修理屋やメガネ屋や花屋もありますよ。薬屋も銀行も郵便局も入っていますから、歩いて行けるのはとても便利です。

うちの夫の伯母のジョーンにもらったショッピングトロリーを引っ張って行くんですが、そのトロリーが見た目よりも小さくて一度にたくさんは買って来れないので、毎日のようにスーパーに行く必要があるんです。運動だと思って行っています。必要なものだけを買うと節約にもなりますよ。

1週間ほど前、満開のワトルの写真を撮った時にチラホラと咲き始めていたピンク色の花が、昨日はこんなに咲いていました。甘いいい匂いがしていました。ミツバチもたくさん飛んでいました。


この木は、花が終わると赤紫色の葉っぱが出ます。メルボルンではよく見かける木です。

下の写真は、買い物を終えて家の近くまで戻って来たところ。私達はこういう住宅地に住んでいるんです。大変静かで安全な通りです。


これが私達が住んでいる家です。


奥にある家が、高齢カップルのジュリーさんとビルさんが住んでいる家です。道路に面して作られている郵便受けを見に出て来たジュリーさんをびっくりさせた時、私は後ろの木のこっち側で草取りをしていたんです。

古い家ですが、エアコンが無いことと薄暗いこと以外に不満はありませんし、とにかく場所が便利です。夫は歩いて仕事に行けますし、駅にも歩いて行けます。ボックスヒル病院にも近いし、高速道路も近いです。

今日は不動産屋が家の状態をチェックしに来る日です。朝の9時から午後5時の間に来ると言うんですから、一日中待たなくてはいけません。早く来てくれると助かります。


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2025年8月24日

結果に不服で再試験

認知能力の衰えが心配されていたうちの夫の父親が運転試験を受けなくてはいけなくなり、「自宅から10キロ以内という条件付きで運転しても良い」という結果になったという記事を書きましたが、実はもう一つ条件があったそうです。

それは「運転免許を所有している人が助手席に同乗している場合に限り」という条件だったんですって。

つまり、

一人ではもう運転してはいけないということ!

夫の父親は、この結果に納得がいかないようです。

暮らしに必要なものはほとんど10キロ圏内にありますし、中国人の奥さんは運転が出来るんだし、必要ならウーバー(タクシーみたいなもの)を利用すれば問題なく暮らしていけると思うんですけどね。

好きな時に好きな所へ一人で出かけて行くことができなくなったわけですから、自由を失ったみたいなものですよ。

そもそも、「運転免許を所有している人が助手席に同乗している場合に限り10キロ以内なら運転してもよい」だったら、同乗する免許を持っている人が運転すればいい話でして。

とにかく、運転試験の結果に不服な父親は、再挑戦するそうです。

免許取得のための運転試験が何度でも挑戦できるように、高齢者の運転試験も再挑戦できるんだそうです。

ただし、1回目の試験では「もう運転してはいけません」という結果にならなくて済んだけど、2回目でそうなる可能性があるのですよ。

夫の父親が受けた運転試験は1時間もかかったそうです。交通量の多い道路や高速道路の運転も含まれていたそうですから、簡単ではないんです。

2回目で完全に運転が出来なくなるリスクがあるわけですけど、もしもそうなったら「なるべくしてなったこと」ですから、その方が良いと私は思います。

2回目の運転試験は、9月2日だそうです。


今年更新したばかりの私の運転免許証は2035年まで有効なんですが、その時私は75歳です。頭のフラフラのせいで今でも運転が出来ない時がありますし、最近は走り慣れた道路(それこそ10キロ圏内)しか運転していません。

10年後に免許証を更新する際、もしも運転技能試験を受けなくてはいけなくなったら、不合格になるのは確実だと思いますよ。試験を受けるくらいならもうあきらめます。

うちの夫が目の病気のせいで免許証を返納してからもう4年以上になります。運転が出来なくなった夫のために、私はトラックの運転まで頑張って来ました。時にはトラックでトレーラーを牽引したりもして、夫の運転手を務めて来ました。

私が車の運転が出来なくなったら不便になりますけど、いずれはその時が来るんです。車がなくても暮らしていける場所に住む、それが一番の対応策だと思います。


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2025年8月23日

細かいことが気になる人

一昨日は、草取りも楽しいほどのいい天気でした。膝が痛いのを我慢しながら頑張っていると、お隣りの家に住むジュリーさんがやって来るのが見えました。

私達が住んでいる敷地には2軒の家が建っていましてね、道路に近い方の家に私達が住んでいて、奥側の家には高齢カップルのジュリーさんとビルさんが住んでいらっしゃるんです。

一つの敷地に複数の家が建っている場合、郵便受けはまとめて道路沿いに作ってあるのが普通です。ジュリーさんは郵便が来ていないか見に来たようでした。

「ハロー、ジュリー!」と言って突然木の陰から現れた私に、ジュリーさんは驚きました。どうしてそんなに驚くのか、こっちが驚くほどでした。そしたら、ジュリーさんが言ったんです。

「I am not meant to be seen.」(見られるはずじゃあなかった。)

私はね、久しぶりに会ったのでスモールトーク(ちょっとしたおしゃべり)くらいはしなくちゃあいけないと思って近づいたんですが、ジュリーさんは腕や手で顔や頭を隠すようにしながら私から離れて行きました。

「さっきシャワーをして、今は人に見られて見苦しくない状態ではなくて(not presentable)、誰かに見られるはずじゃあなかった...」とか言うんですよ。

何ですかそれ!

私には、普段のジュリーさんと髪が違うとか顔が違うとか、そんなことは全く思いもしませんでしたが、とにかくジュリーさんは「いい天気ねえ」「もう春よねえ」とかなんとか言いながら私からどんどん離れて行って、家に戻って行きました。

唖然として立ち尽くすワタクシ。

気持ちは分かりますよ。

誰にも会わないだろうと思って、頭もバサバサで、もちろんスッピンで過ごしているところへ、突然来訪者が来たという経験が私にもあります。焦りましたよ。

きっと庭仕事で汗をかいたからシャワーを浴びたんでしょう。もう午後でしたしね、出かける予定が無かったら、誰も髪の毛をセットしたりメイクをしたりはしませんよ。ちょっと郵便受けまで行って来るだけなら、誰かに会うとも思いません。


ジュリーさんもビルさんも80歳を過ぎているのではないかと思います。時々顔を合わせた時に話をする程度の付き合いですが、ジュリーさんが細かいことがいろいろ気になる方だというのは知り合ってすぐに分かりました。

塀の向こう側の隣人(年配の女性)から、ジュリーさんの家の木の枝が塀を超えて自分の家側に伸びているとか、木の葉っぱが自分の庭に落ちて来て迷惑だから何とかしろという苦情が来た時には随分お悩みになってね、何度も私達に相談に来られたんですけど。

あの時は、木のことだけではなく、ジュリーさんの家から自分の家にネズミが入って来るなどという理不尽なことを主張していて、私達はその隣人は何らかのメンタルヘルスの問題があるんじゃあないかと思ったんですよ。ちょっと異常でしたから。

そもそも木の葉っぱが飛んで来るなんてね、お互い様なんですよ。多くの木が植えられているオーストラリアの住宅地では、他人の家の木の葉っぱが自分の敷地に飛んで来ることに苦情を言うなんてあり得ません。

うちの夫は、フェンスの向こう側に伸びている枝を切ることくらいしか出来ることは無いとジュリーさんにアドバイスしましたが、ジュリーさんはちょっと悩み過ぎ、心配し過ぎ、考え過ぎでした。

相手はしつこかったのでね、結局は大事にしていた木を切る結果になったんです。

細かいことがいろいろと気になるだけじゃあなくて、気になり過ぎるせいで何事も決断がなかなか出来ない方でもあります。でも、とても良い人なんですよ。

一昨日のようなことがあると、これからはもう郵便受けを見に来る時にも、髪の毛とかメイクとかをきちんとしないと気が済まなくなるんじゃあないでしょうか。


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2025年8月22日

充電池と火事多発の件

私達が現在住んでいる家に引っ越して来たのは一昨年の10月。それまでは、義妹(うちの夫の妹)が所有する家に家賃を払って住んでいたんですけど、それは大きな木に囲まれた広い敷地に立つ家でした。

その家に住んだ10年間の最大の悩みは、

北隣り家!

田舎の家は静かだろうと思っていた私達は、大間違いだったんです。

この北隣り家の息子達(子供です)が毎日オートバイを乗り回し、時にはお友達もやって来て敷地内でレースをする騒音がひどくてね。北隣り家はパーティー好きでしょっちゅう屋外パーティーをしていましたが、大音量で音楽をかけて、時にはバンドの生演奏が夜遅くまで続くので、私はストレスが溜まったんです。

迷惑行為連発だったこの北隣り家が、家を売って引っ越して行った時にはホッとしたものですよ。

2.36ヘクタールの敷地とスイミングプール付きの家を150万ドルで買ったという北隣り家は、数年間住んでいる間にいろいろリフォームして350万ドル以上で売ったと聞きました。350万ドルって単純計算で3億5千万円ですよ。2億円の大儲けです。

新しい住人はどんな人達なんだろうと思っていたら、新しい住人も迷惑な人達でした。

3匹の犬を飼っていましてね、そのうち白い大犬のグレートピレニーズとスピッツが、毎日朝から晩までゲートのところで道行く人々に吠え続けるんです。吠えながらフェンス沿いに追いかけるので、グレートピレニーズはフェンスを飛び越えて我が家の敷地に侵入していたんですよ。

毎日何度も我が家の敷地に入って来ました。そして、洗濯物を干したり水やりをしに外に出ると、そこにグレートピレニーズがいて私に吠えかかるんですから怖いんです。本当に迷惑でした。

この北隣り家が、

火事で燃えたそうです…

火が出たのはガレージの半分をリフォームして「男の隠れ家」風になっていた離れの家だそうで、家族と犬が住んでいた母屋も焼けたのかどうかは知りませんが、離れの家は全焼だったそうです。

火事の原因は、電池の充電器だったそうですよ。

充電器が原因の火事は、最近増えているそうです。電池の劣化、充電器の品質や汚れ、電池と充電器の互換性、誤った充電方法、使用する環境と、原因はいろいろあるそうですけど。

詳細な状況は知りませんが、家族が住んでいる母屋ではなく離れの家で充電していたそうで、しかも一晩中充電器の電源を入れたままにしていたそうです。目が届かない場所だったから発火に気が付かなかくて、手遅れになったようですよ。

これを聞いて、私はすぐにうちの夫に言いました。

「あなたもガレージにいっぱい充電池を持っているでしょう。大丈夫なんでしょうね?」
「ボクは純正の電池と充電器しか使いませんし、電源を入れたまま一晩ほったらかしたりしません」

まあ、ツールに関しては歩く百科事典のような人ですから充電器の使用についても詳しいので、夫の充電器から火が出るようなことはないと思いますけど。

電気製品に「互換性はあるけど純正品ではない電池」を使うことが原因で発火することも多いそうですから、皆さんもお気をつけくださいね。

あとねえ、やはり取扱説明書はちゃんと読んだ方がいいですよ。煙探知機や消火器の点検も定期的にやりましょうね。


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2025年8月21日

運転試験の結果と補聴器

今日は、うちの夫の父親の話です。

認知能力の衰えが心配されている父親が、運転試験を受けなくてはいけなくなった経緯については、「認知能力と運転試験」にも書きましたが。

ちょっとだけ説明すると、夫の父親がメルボルン市内で何度も交通事故を起こして、夫が同乗していた時にも衝突事故寸前という出来事があって、夫と妹弟達は父親が運転を続けるべきではないんではないかと思い始めたんですよ。

父親はまだ78歳なんですが、運転をやめさせるほど認知能力が衰えているのかどうか確信が持てず、検査を受けるようにと説得することも出来ずにいたところ、VicRoads というヴィクトリア州の運輸交通局みたいなところに匿名で父親のことを報告した人がいましてね。VicRoads から父親に運転能力適性テストを受けるようにという手紙が届いたんです。

視力検査とか認知能力の検査だけではなく、運転試験も受けなくてはいけませんでした。先週の金曜日にその運転試験があったんですが、うちの夫はこのことを話題にするのを避けていたから結果を知らなかったのですよ。昨日、義妹から電話で結果を聞きました。

「条件付きで運転してもよろしい」という結果だったそうです。その条件とは、

家から10キロまで!

要するに家から近い生活圏内だけということですから、高速道路を運転することはもうありません。メルボルン市内や空港にも運転して行けません。

でもね、10キロ圏内にはショッピングセンターもあるし、病院も駅もあります。家族がよく行くレストランやカフェも10キロ圏内ですから、それほど困らないはずです。

私達が住んでいる家までは9.3キロなので、ぎりぎりセーフ。父親が住んでいる家は山の中だし、10キロ圏は運転が簡単な道路ばかりなので心配が減りました。

運転が出来なくなると本人だけではなく家族も困りますが、家の近くなら運転しても良いという結果だったので、家族はホッとしています。


父親についてのもう一つの問題は、耳が聞こえにくくなっているのに補聴器を使おうとしないことでした。

何年も前から聞こえにくくなっていたんですよ。父親と話をしていると、同じことを繰り返さなくてはいけないことが多いし、大きな声で話さなくちゃあいけないので、家族はイライラさせられて来たのです。

しかし、補聴器をつけるのは「年寄りくさい」と言い、自分は別に困っていないからと頑なに拒否して来たのですよ。

ところが、先日一時帰国していた義妹と私達家族と父親とで韓国料理店に焼き肉を食べに行った時、父親はボーっとしていたと言うか、ほとんど喋らなかったのですが、私達の会話が全く聞こえなかったらしいんです。

店内には音楽が流れ、多くのお客さんで賑わっていて騒々しかったので、家族が話していることがさっぱり聞き取れなくて、一人だけ取り残されたように感じたのでしょう。

家族旅行でポートダグラスに行った時にも、似たような状況が何度もありましたけど、焼き肉の夜に現実を思い知った父親は、補聴器を使うことを決意したそうなんです。すでに医者に相談に行って来たそうです。

補聴器をつけることで「聞こえにくい」という問題が解決するんですからね、利用しない理由は無いんですよ。聞こえにくいと運転にも影響するはずですしね。

義母(うちの夫の母親)のパートナーも伯母のジョーンも補聴器を使っていますが、耳の中にすっぽり収まる小さい補聴器で、付けているとは誰も気づきませんよ。耳にかけるタイプとか種類はいろいろあるそうです。

そして、近ごろの補聴器は単に音を大きくするのではなくて、周囲の雑音を抑えて聞きたい音を聞こえやすく自動的に調整するそうです。

高性能の補聴器は安くはないですが、経済力のある夫の父親には問題になりませんよ。もっと早く買うんだったと後悔するに違いありません。

暮らしの質を向上させる便利な道具は、経済的にそれを使える能力があるなら、使わない方がもったいないです。


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2025年8月20日

年に二度の大掃除

昨日の朝の気温は氷点下1度でした。道路に停めてあった車はどれも窓が真っ白で、ガリガリに凍りついていましたよ。真冬でもめったにないことです。

今朝も1度と寒いんですが、やはりもう春なんです。お日様が出るとどんどん気温が上がります。今日は20度くらいまで気温は上る見込みです。日差しも強くなって来たと感じています。

こうなって来ると、芝生や草が急に伸び始めるんですよ。

来週の月曜日は、半年に一度不動産屋が家の状態をチェックしに来る日なので、草切りをしなくちゃあいけません。草切りはうちの夫の担当ですが、今日は仕事が休みだからしてくれるのではないかと期待しています。

ちなみに、夫は仕事が休みでも早起きして、今朝は献血に行きました。今日は全血じゃあなくて血漿成分の献血ですから時間がかかります。バスで行くので朝の6時には家を出ましたよ。

車で行けば15分ほどで行けるんですが、駅まで歩いて行って、そこからバスに乗って行くと1時間はかかります。でも、自分で行ってくれると私は助かります。

草切り以外は私の担当です。手押し草刈り機では切れない草がたくさん生えているので、昨日から草取りをしています。

今年もまたカメリア(椿)の季節になっていましてね、地面にたくさんカメリアの花が落ちて腐りかけていますので、それを集めて捨てたり、掃除のじゃまになる枝を切ったりもしています。

下の写真は今朝撮ったもの。またいくつか花が落ちています。


裏庭の掃除は昨日で終わりました。外掃除はやっていて気持ちがいいです。


外掃除は今日で終わるので、明日からは家の中の大掃除です。一年に2回、大掃除をするのは良いことですよ。

キッチンのレンジフード(換気扇)なんて、フィルターはこまめに洗いますけど、拭き掃除はそんなに頻繁にしませんしね。窓拭きなんて普段はしませんから、この機会にするんです。

この家の家主に私達がちゃんと掃除をしてきれいに住んでいることを知って欲しいので、頑張ります。

不動産屋は毎回たくさん写真を撮って帰るんですよ。掃除は私がちゃんとしますけど、うちの夫のデスクや寝室の大散らかりはそのままです。もうね、大散らかりを見られても平気なの。私の責任ではありませんから。


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2025年8月19日

夫の視力の低下

昨日、うちの夫は午後2時過ぎに仕事から帰って来ました。

店長という立場上、病気になったスタッフの分を出勤したり緊急事態で休みの日に出勤したりして、超過勤務時間数がたまり過ぎているので、働き過ぎた分を調整するためにお店が忙しくない時には早く帰って来るんです。

何度か話題にしましたけど、オーストラリアではサービス残業というものは基本的にあり得ません。従業員にそんなことをさせていることが当局にバレると雇用主は法的に処分されて罰金をくらいますから、余分に働かせたらその分の賃金を払わなくていけません。

うちの夫が勤めるツールショップ会社では、余分の賃金を払うのではなくて仕事を休むことで調整しているんです。

「今日はお店が暇だったの?」と聞きましたら、「My back is killing me!」と言いました。直訳すると「腰(あるいは背中)が自分を殺している」という意味ですが「腰が痛くてたまらない」ということです。

「どうしてか分からないけど痛い」と言うんですけど、理由は分かり切っているでしょう!

アガパンサスを掘ったからですよ!

普段使わない筋肉を使って、突然馬鹿力を出して掘ったに違いないです。アガパンサスを掘ったのは土曜日ですよ。翌日の日曜日ではなくて月曜日の昨日になってから痛みを感じているのは、加齢のせいではないですかね。

そんなうちの夫ですが、遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で視力がさらに低下して来たことを感じる出来事が最近いくつもありました。今日はそれを書いておこうと思います。

先日の朝、暖房の温風吹き出し口で乾かした夫の仕事ズボンをたたもうとした時、ズボンの長さが私の脇の下までもあるのに驚いて、「ちょっとすごいよ、こんなところまで来るよ」と脇の下まで来るズボンを見せたんです。そうしたら「え?何?」と言いながら頭をグルグル動かしました。

夫はそうやって頭を動かしながら視点の位置を変えて、見えなくなって来ている視野のうちのまだ見える部分を探してものを見ているそうなんですが、その時は私がズボンを持っていることが分からなかったんです。黒いズボンを黒っぽい服を着た私が持っていたから見えなかったんでしょう。

お昼ご飯には晩ご飯の残りを赤い耐熱プラスティックの容器に詰めて持って行くんですが、時々ニンジンが残っています。昨日もまたニンジンが2切れ残っていたのですが、理由が分かりました。見えないからですよ。赤い容器にニンジンが残っていても見えないから、もう全部食べたと思うのです。

先月、目の前にあるiPhoneが見つけられなかった時にはびっくりしましたけど、あの時は黒いiPhoneが黒い取扱説明書の上に置いてあったから見えなかったわけです。ここにあるよと指さしても見えないらしくて、手探りで見つけたので私はさらにびっくりしたんです。

見ようとするものとそれが置かれた背景の色が似ていると、夫には見えないようです。

小さな薬の錠剤をうっかりテーブルに落とした時も見つけられませんでした。

髭剃りをした後に流しの周りにいっぱい毛が散っているんですけど、あれも見えないから残っているんだと分かりました。

爪切りは自分でやっていますが、切ろうとする爪は見えないので、指先の感触を頼りに切っていると言います。

食器洗い機に汚れた食器を入れるのも、毎回「これ汚れてるの?キレイなの?」と聞くのが嫌になったんでしょう、最近はもう自分で入れません。汚れた食器はシンクの横に置いてあります。食器洗い機に入れるのは私の仕事です。

物を倒したりこぼしたりすることも増えています。手を伸ばした所に見えていなかった何かがあって、手をぶつけるからです。

仕事でもアクシデントは起きているはずです。最近は転倒したという話は聞いていませんけど、苦労しているんじゃあないかと思いますよ。見えなくて困った時はスタッフに頼むから大丈夫だとは言っていますけどね。


私達は視野の中心でものを見ているわけですが、夫の場合は視野の中心部分が黒くなって見えなくなって来ているわけです。今はまだ見える部分があって、視点の位置を変えると見える部分が見つかるので、その部分で見たり読んだりしているそうですけど、いずれは真っ黒になるのです。

そしてその真っ黒はだんだん大きくなって、いつかは視野の端の方でぼんやりとしか見えなくなるのですよ。しかも、見ようとするものを視野の端で捉えるためには、全然違う所に視点を動かす必要があるわけです。

今はまだ見える部分があるとは言っても、歪んで見えるらしいし、色の違いが分かりにくくなっているし、十分な照明がないと何も見えないと言います。それでも文字を読むことが出来るから、仕事を続けられているわけですけど。

うちの息子と娘と私の3人は、10月に日本に行くことになっているんですが、夫は一人で大丈夫なんだろうかと心配になります。洗濯や料理はなんとかなるでしょう。車が必要な時もなんとかなるでしょう。

一番困るのは、何かを見つけられない時じゃあないかと思います。出勤時にiPhoneや鍵が見つけられなくて困っても、見つけてくれる人はいないわけですからね。対策が必要です。


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2025年8月18日

夫がヨロコブ晩ご飯

疲れている時や暑い日には料理をしたくないことがありますが、暑くなくても疲れていなくても、晩ご飯を作るのが面倒くさいことはあります。

外食もテイクアウェイも面倒くさいし、配達してもらう料理が美味しかった例がないし、何か作らなくちゃあとは思うわけですが。

そういう時に考えなくても作れる料理と言えば、市販のカレールウで作るカレーライスとか親子丼とかいくつかありますけど、うちの夫が確実に大喜びする「手抜き料理の最高峰」は、

肉を焼いたのと蒸した野菜!

蒸す野菜は、たいてい人参とカリフラワーとブロッコリです。蒸し器として使える片手鍋を持っているので、野菜を蒸すのは簡単です。味付けなんてしません。蒸すだけです。

肉は何でもいいんですよ。ある程度の大きさがあればね。

昨夜は、鶏もも肉にガーリックソルトと胡椒と「ポルトガルチキン」のスパイスミックスをふりかけて焼きました。


じゃがいも料理が加わると大喜び間違いなしですが、そんなものを作る元気は無かったから、昨夜はこれだけ。久しぶりに焼いたパンがあったので、欲しかったら自分でパンを切って食べろと言っておきました。

私は晩ご飯の盛り付けなんてしません。皆んな自分で鍋やフライパンから食べたいだけお皿に取って食べるのです。お代わりがしたい人は自分でお代わりを取りに行くんです。

さて、こういう超簡単手抜き晩ご飯を作ったら、どういう反応になるかといいますと…

夫も息子も一言もしゃべらずに黙々と食べて、「うむむむ...」と小さな唸り声くらいは出し、食べ終わると「ごちそうさまでした!美味しかったあ!」と、いつもの10倍くらいの本気の感謝を叫ぶのでございますよ。

毎度のことですが、料理する者の努力と感謝される度合いが比例しないと思うわけでございます。


肉を焼く時は、たいてい塩コショウだけなんですが、鶏もも肉の時は「ポルトガルチキン」のスパイスミックスもふりかけると喜ぶ度合いが違います。

ちなみに、私が使っているスパイスミックスに含まれるのは、「砂糖、パプリカ、塩、唐辛子、オレガノ、レモン」です。全部持っているのでわざわざスパイスミックスを買わなくても作れるでしょうが、晩ご飯を作るのが面倒くさいような時には、スパイスのことなど考えたくもないですからね。

我が家のキッチンには欠かせない一瓶になっています。

鶏もも肉を焼くと油が散って掃除が面倒なので、昨日は娘がくれた天ぷら粉をまぶして焼きましたよ。飛び散る油が大幅に減ります。フライパンで焼くのも面倒くさい時は、オーブンで焼きます。熱いオーブンに入れるだけですから、こんなに簡単なことはありません。

どんなに手を抜いても大喜び間違いなしなんですから、それでいいのよ。


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2025年8月17日

泥棒とバッタリ鉢合わせ

昨日は寒い一日でしたが天気は良かったので、うちの夫と息子は夫の父親の家にアガパンサスを掘りに行きました。父親が取り除いて欲しいと言っているアガパンサスは、まだまだたくさんあるんだそうです。

昨日の分を掘り終えて帰って来る途中、夫が勤めるツールショップの前を通りかかったら駐車場が車でいっぱいだったそうです。昨日は3人のスタッフしか勤務していなかったので、忙しくて困っているんではないかと思ったうちの夫は、手伝いをしようと車を降りたそうです。

入口の近くの本来なら車を停めるべきではない場所に車が停まっていたので、夫は「あれ?」と思いました。車には誰も乗っていなかったのにエンジンがかかったままでした。「これは変だ」と頭の中でアラームが鳴り始めました。

その時、店から出て来た男と目が合いました。見覚えのある顔だったそうです。

あいつだ!

昨年の4月に、うちの夫がスタッフ数人とともに商業施設の駐車場におびき出して捕まえた泥棒に激似だったんだそうですよ。

泥棒に飛びかかって羽交い締めにし、地面に押し倒して警察が来るまでの約15分間、泥棒を押さえ続けたのはうちの夫でした。逃げようと暴れる泥棒を何度か殴ったと言う夫は、翌日からひどい筋肉痛になり、男を殴った手も痛くなったんですけど。

昨日は仕事が休みだったので、夫はユニフォームを着ていなかったわけですが、男の方も夫の顔に見覚えがあったようで、お互いに「はっ!」としたんですって。

男はエンジンがかけっぱなしだった車に飛び乗るとあっという間に走り去りましたが、夫は急いで車の写真を撮りました。

ナンバープレートの番号から車両の登録情報をチェックすると、車種と一致しなかったので盗難車だと分かりました。盗難車に別の盗難車のナンバープレートを付けているのです。

店内には大勢の客がいましたので、夫は入口の所に立って見張りをしながら防犯カメラの映像を確認したそうです。うちの夫は店内の防犯カメラに自分のiPhoneからアクセス出来るんです。

思った通り、男が商品をいくつか盗んでいたことが分かりました。私も見せてもらいましたけど、泥棒だとは誰も思わない外見でしたよ。接客で忙しいスタッフには、支払いをせずに店を出ていく男を止めることも窃盗に気づくことも難しかったでしょう。


男が昨年の4月に捕まえた泥棒と同一人物なら、警察が男の個人情報を持っているので再逮捕も可能だと言って、夫は家に帰ってから防犯カメラの映像を確認していました。

野球帽を目深にかぶっていてメガネを掛けていたので、防犯カメラの映像では昨年4月に捕まえた泥棒と同一人物だと私には分かりませんでしたが、夫は確信しています。顔を見ていますしね、同じ野球帽だったと言っていました。

男が盗んで行った商品はそれほど高額ではありませんでしたが、この男だけは見逃せないと言う夫は警察に被害届を出すそうですから、今日はまた忙しくなりますよ。

本当に油断も隙もありません。正直に生きている人間には理解しがたいほど平気で盗みに入って来ます。そして、多くの場合は捕まりません。たとえ捕まって刑務所に入れられてもすぐに出て来ます。

そして、出て来たらまた同じことをするわけですよ。

それにしても、昨日はうちの夫がツールショップの前を通りかかったのも偶然だったし、忙しそうだから手伝いに行こうと思ったのも偶然だったし、この泥棒と入口のところでバッタリ鉢合わせしたのも、すごい確率の偶然でした。


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2025年8月16日

手に汗握る展開ではなかったけど

M. W. クレイヴン(M. W. Craven)という作家の「ワシントン・ポー」シリーズ7作目「The Final Vow」を読み終えました。


このブログを読み返すと、6作目「The Mercy Chair」について書いたのは昨年の6月9日です。あれから1年以上も待ちに待った7作目でした。

8月14日の木曜日が発売日でしたので、アマゾンの電子書籍キンドル本を予約購入していました。14日の朝起きたら、キンドルアプリに届いていましたので、早速読み始めました。

さて、この7作目「The Final Vow」ですが、このシリーズの魅力である主人公の刑事ワシントン・ポーとその右腕である天才的データ分析官ティリー・ブラッドショーのファンである方なら楽しめるストーリーだと言えるでしょう。

6作目の終わりに主人公達が所属する英国犯罪対策庁(NCA)の重大犯罪分析課は解体されましたが、その後それぞれ別の職場で異なる仕事をしていた主人公達が再びチームを組んで捜査に当たることになる過程は読んでいて楽しかったですよ。

ただねえ、この作品は6作目ほどの「ページ・ターナー」(Page Turner)ではなかったです。「ページ・ターナー」というのは、「めくる手が止まらない」すなわち「読み出したら止まらない本」ということですけど。

「ワシントン・ポー」シリーズの作品は、緻密な構成と巧妙な伏線で読み進めていくうちに何度もあっと驚かされて「そうだったのか」と感心し、手に汗握る緊迫感と思わず声を出して笑ってしまうユーモアの緩急、そしてたたみかけるように展開するストーリーで、まさに読むのを止められなくなるのです。特に6作目はそうでした。

7作目「The Final Vow」は早い段階で犯人が分かり、どうやってその犯人を捕まえるかというストーリーになるんですけど、たたみかけるように展開するはずの場面が、結果が分かった後で説明のように展開するから緊迫感がないと言うか。

読後感は、軽い娯楽小説を読んだって感じでした。楽しみましたけど、6作目のように読み終えた後にずっしりと心に残るようなストーリーではなかったです。


過去の作品に登場したキャラクターが何人もストーリーに絡んで来ますから、「ワシントン・ポー」シリーズを全部読んで来た人はより楽しめると思いますよ。

和訳が出版されていない「アヴィソン・フルーク」(Avison Fluke )シリーズの主要登場人物の一人も重要な役どころで登場します。

「アヴィソン・フルーク」シリーズは、「ワシントン・ポー」シリーズの前に書かれたM. W. クレイヴンの初期作品で、2作品しか出版されていません。このシリーズのために書きためていた構想やアイデアを元にして「ワシントン・ポー」シリーズを書いたそうです。

7作目「The Final Vow」を待っている間に「アヴィソン・フルーク」の2作品を読んだのですが、M. W. クレイヴンの文章力というか表現力はまだ未熟な感じがあります。ストーリーの展開もキャラクターの造形も「ワシントン・ポー」シリーズに比べると今一つで、大ヒットしなかった理由が分かりました。

それでも、7作目「The Final Vow」には「アヴィソン・フルーク」の2作品を読んでいなかったら分からなかったであろう主人公達の会話もありましたからね、読んでおいて良かったですよ。

聞くところでは、「ワシントン・ポー」シリーズは次の8作目が最後になるそうです。8作目は来年の12月出版ということなので、また1年以上待たなくてはいけません。最後の作品になるのなら、今度こそ、ワシントン・ポーの出生に関わる件が解決するのではないかと期待します


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2025年8月15日

花粉症シーズンの始まりか

まだまだ朝晩は寒いし、明日は最高気温が12度という真冬のような雨模様の天気になるようですが、それでも春が来たと感じる今日この頃です。

昨日のようにお天気がいいと気温も20度近くまで上がりますしね、歩いてスーパーに行くのも気持ちがいいです。ピカピカの青空の下、真っ黄色のワトルの花がいたるところで満開です。


ワトルはオーストラリアの国花で、スポーツのオーストラリア代表選手のユニフォームが黄色なのはこの花が由来ですが、春の到来を告げる花として有名です。


地球温暖化の昨今は、ボケて秋の終わり頃に花を咲かせる木があったりしますけど、だいたい冬の中頃に咲き始めます。


ワトルは真っ黄色の花粉を大量に飛ばしますから、この花粉にアレルギーのある皆さんにとってはつらい季節でしょう。


私はワトルの花粉にはアレルギーはなくて、アレルギーがあるのは草の花粉と猫ですが、最近鼻がムズムズすることがあります。

一昨日は、朝から何度もくしゃみが出て、風邪を引いたかと思いましたけど、風邪のくしゃみとは違うとすぐに分かりました。いよいよ今年も始まろうとしていますよ。

花粉症シーズン!


過去には8月下旬から始まった年もありましたけど、温暖化で冬が短くなって来ていると感じるので、花粉症シーズンが早く始まるのは当然なわけですが。

早く始まったら早く終わるのかと思っていたこともあるんですが、違うんですよ。早く始まっても、通常通りクリスマス頃までは続くんです。つまり、早く始まった分だけ花粉症シーズンが長引くということで、ホントに嫌になる!

しかし今年は、10月は日本にいることになりますから、1ヶ月間は苦しまなくても済むわけです。義妹(うちの夫の妹)のように経済力があれば、毎年花粉症シーズンには北半球に行って過ごすなんてことも出来るんでしょうけどね。

一昨年引っ越して来た場所は街に近くて牧草地から遠いので、花粉の飛散量が少ないのかあまり激しい症状は出ません。以前住んでいた家では、呼吸困難になることも度々で、救急車を呼んだこともあるんですけど。

まあ、毎年のことですから準備は出来ています。もしもの時は、ボックスヒル病院がすぐ近くなので安心です。


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2025年8月14日

売りに出た園芸店

ドバイ在住の義妹(うちの夫の妹)が明日ブリスベンに移動して、しばらくそこに滞在してからドバイに帰国するということだったので、夫が仕事が休みだった昨日、家族が集まってお昼ご飯を一緒に食べました。

集まったのは、「ビーズリーズ・ナーセリー」(Beasley's Nursery)という園芸店です。ビーズリーズ・ナーセリーには、カフェレストランもあるのですよ。私達のお気に入りのパブがあるワランダイト(Warrandyte)から少し西に行った所にあります。

ちなみに、オーストラリアでは園芸店のことをナーセリー(Nursery)と呼ぶことが多いです。花や野菜の種や苗、鉢植え、土や肥料や園芸道具など幅広い商品を販売しています。ギフトショップやカフェを併設しているところも多いです。

ビーズリーズ・ナーセリーは、園芸店としてよりもカフェレストランとしての方が人気があるんじゃあないかと思います。水曜日の昨日も多くのお客さんで賑わっていました。


ところが…

着いてすぐに目に入ったのが「売り物件」の看板です。なんと、園芸部門とカフェレストラン全てひっくるめて、ビーズリーズ・ナーセリーは売りに出ていたのでございます。家に帰って不動産サイトで調べたら、確かに売りに出ていました

場所的に、ここを住宅地として開発することを目的に買う人はいないと思いますけど、人気のある園芸店とカフェレストランが閉店してしまう可能性がるわけですから、皆んながっかりしました。


閉店してしまうのはもったいないです。新しいオーナーのもとで営業が続いて欲しいです。

これをお読みの皆さんの中に、興味のある方はいませんか?不動産サイトによると、関心表明の締め切りは9月2日(火)だそうですよ。


義妹とパートナーがドバイに帰ってしまうのは少し寂しいです。パートナーは現在無職なので、ドバイには帰りたくないようでした。今の時期のドバイはひどい暑さだし、自分にはドバイに帰ってもしたいことが無いとも言っていました。

このままずっとオーストラリアに居たいようでしたが、義妹はオーストラリアに永住する気は無いようです。これからも、世界中を旅行するライフスタイルを楽しむんでしょう。

経済力のある義妹はそれが可能だとしても、現在無職のパートナーがどうやって頻繁に旅行出来るのか不思議だったんですが、妹さん2人が航空会社にお勤めなので、家族割引(9割引き)で飛行機に乗れるんだそうですよ。羨ましいことです。

メルボルンには、来年の2月にまた帰って来るそうです。


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2025年8月13日

日本航空機墜落事故から40年

520人もの犠牲者を出した日本航空機墜落事故から、昨日で40年になるというニュースを読みました。

毎年この日には、事故が起きた日のことが昨日のことのように思い出されます。もう40年になるというのが信じられない気持ちです。

当時小学校の教師をしていた私は、夏休みを利用して行った旅行から帰って来たばかりでした。とても疲れていて、蒸し暑い岡山の実家の居間で扇風機にあたりながらゴロゴロして過ごしていたのを覚えています。

夕方、日航123便がレーダーから消えたというニュース速報が出て、どのテレビ局も特別番組になりました。そして、どうやら日航機は墜落したらしいと分かった時、私は激しく動揺したんですよ。

何故なら、その前日の11日に私は日航123便に乗っていたからです。

後年になって、事故機JA8119の墜落事故前日のフライト記録を調べたところ、11日の日航123便の機体は事故機JA8119ではなかったので、私はあの事故機に乗っていたわけではなかったと分かったのですけど、当時は「一日遅かったらあの事故機に乗っていた」と考えて恐怖を感じていました。

翌朝、明るくなってから墜落現場がテレビに映し出されました。日航機は山の尾根に墜落していて無惨な状況でした。生存者がいたことは奇跡のようでした。

悲しいニュースは何日も続きました。死を覚悟した乗客の中には、家族にあててメッセージを書き残した方が何人かいらっしゃいました。墜落現場から見つかった手帳に残されていた乱れる文字で書かれたメッセージには、胸が締めつけられました。

本当に悲惨な事故でした。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りせずにはいられません。


二度とあのような事故が起きないように、航空会社には安全を最優先にした運営をしてもらいたいと思いますけど、事故は度々発生しています。

大事故の原因になりかねない問題もよく耳にしますよ。パイロットの飲酒問題とか、パイロットの不注意による旅客機同士の接触とか、ちょっと考えられないことです。安全への責任意識が薄れているんじゃあないですか?

旅客機を製造する会社にも問題があります。

日航機墜落事故の原因はボーイング社の不適切な修理が原因でしたけど、ボーイング社は最近トラブルが続いていますよね。ボーイング社製の旅客機に事故が多発したり、続けて墜落したりもしました。

今年は、空中でドア(非常口を塞ぐパネル)が吹き飛ぶ事故も起きています。あれは工場の従業員がパネルを固定するボルトを何本か取り付け忘れたのが原因だったんでしょ?

不適切な品質管理や製造上の問題を内部告発した2人が、不自然な状況で遺体で発見されたり突然死んだりもしましたよ。そう言えば、検査不正の問題もありました。

ボーイング社は、企業文化に大きな問題があると報道されています。利益を優先し安全を軽視する姿勢だけではありません。問題を報告する従業員は抑圧され、内部告発者は報復される。そんな会社が作る旅客機への信頼が低下するのは当たり前ですよ。

どんなに航空会社が安全対策に努めても、すべてのパイロットが責任ある態度で勤務しても、航空機自体に欠陥があったんじゃあ意味がありません。


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2025年8月12日

シーツの乾燥は熱気球式で

昨日もまた快晴で最高気温が19度の予報でしたから、もしかしたら乾くかもしれないと思ってマットレスカバーと掛け布団カバーを洗って外に干したんですけど。

やはり乾いていませんでした。洗濯物干し場への日照時間が短過ぎます。それに、厚手の綿100%というのも乾きにくい理由です。

洗濯物は、冬の間は毎日室内干しですが、セントラル暖房のダクト(温風吹き出し口)の上に物干しスタンドを置いていますから、吹き出す温風のお陰で大変良く乾きます。

半乾きだったマットレスカバーと掛け布団カバーは、物干しスタンドの洗濯物の上に掛けておいたんですけど、夜になってもまだ乾いていませんでした。

こういう時、ダクトの上に直接マットレスカバーや掛け布団カバーを置いて(つまり床に置くようにして)吹き出る温風で膨らますと、

あっという間に乾きますよ!


上の写真の掛け布団カバーは、手で持って支えると布団カバーの大きさのまま2メートルの高さに膨らみますよ。

半乾きのシーツなら、もうあっという間に乾きます。脱水したばかりのシーツは重いので、クリップ付きハンガーか何かでぶら下げるようにして温風を吹き込むと、どんどん乾いて軽くなり、熱気球のように膨らみますから、見ているのも面白いです。

下の写真は、以前住んでいた家で撮った写真ですが、干しているのはクイーンサイズの掛け布団カバーですからね、これが膨らむと巨大です。


薄手のマットレスカバーなんてね、乾いて軽くなると、まさに熱気球のように浮きます。


オーストラリアに住んでいらっしゃる皆さんは、床に暖房用のダクトがある家にお住いの方が多いと思いますけど、シーツ類は物干しスタンドに掛けるよりも熱気球式が一番早く乾きます。

衣類乾燥機をお持ちの方は、こんなことをする必要はないでしょうけどね。

やってみたくなったでしょ?やってみてください。


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2025年8月11日

ジブリのチケット大変記

うちの息子と娘と私の3人が10月に日本に旅行する予定だということは、このブログでも何度か話題にしていますが、それぞれが別行動になります。私は岡山の実家に行くだけですけど、息子と娘はスケジュールがびっしり。

ほぼすべての予約は完了していましたが、予約が出来ていなかったのが、

ジブリパークとジブリ美術館!

ジブリパークとジブリ美術館はですね、皆さんご存知のように完全予約制になっているわけですが、入場者数が制限されていますから、チケットが手に入らない可能性があるのです。

せっかく日本に行くのにジブリパークとジブリ美術館に行けないのは非常に残念なので、息子と娘は予約スタートの日時をカレンダーに書き込んで、その日に備えて来たのでございますよ。

まずは、ジブリパーク


2人とも10月に行く予定です。そして、10月分のチケットの予約は8月10日の日本時間午後2時からスタートと決まっていました。昨日のオーストラリア時間午後3時ということです。予約サイトにアクセス出来て順番待ちが始まるのは30分前からでした。

世界中からいっせいに多くのアクセスがあるので、順番待ちが毎回すごいことになるらしいと聞いていた息子は、予約が出来なくなることを恐れて、自分のパソコンとiPhone、私のMacと夫のパソコンの4つのデバイスで順番待ちをして、一番早く自分の番が来るデバイスで予約をするという作戦でした。

予約が出来たら、他のデバイスの順番待ちをキャンセルすればいいのですから。

オーストラリア時間の2時半になってすぐに予約サイトにアクセスしました。アクセスすると「あなたの前に待っている人の数は〇〇人です」というのが表示されるんですけど、その人数が1万人とか2万人を上回っていたんですよ。

すご過ぎる!

私のMacは、待っている人数が9000人ちょっとでした。一番早かったので、息子は私のMacから予約することに決めました。

オーストラリア時間の3時に予約がスタートすると「あなたの順番が来るまでの待ち時間は〇〇分です」というのが表示され、待ち時間は刻々と減って行きました。

そして、待ち始めてから1時間半ほどで無事にチケットは予約出来ました。ところが、もうすぐ順番が来るという頃になって、

娘からSOSが!

息子の過剰な準備に冷ややかな視線を送っていた娘ですが、この週末は司法心理学の研修のためにデイルズフォード(Daylesford)という町に滞在していたんです。

セミナーやワークショップで忙しい中、ジブリパークのチケットをiPhoneで予約しなくてはいけなかったわけですけど、インターネットに接続出来なくなったと連絡して来たんですよ。

ラッキーなことに、息子が4つのデバイスで順番待ちをしていましたからね、娘の分のチケットも希望通りの日時に予約してくれたのでした。過剰な準備のおかげですよ。

さて、次はジブリ美術館


ジブリ美術館のチケットは、毎月10日の10時から翌月分の予約スタートと決まっているようです。

娘は10月に行く予定なので、9月10日のオーストラリア時間11時に予約をすれば良いわけですが、仕事をしていますからね簡単ではないかもしれませんよ。刑務所に行く日だったら難しいでしょう。

うちの息子は9月10日には予約が出来ないそうです。息子が東京に行くのは、帰国直前なので11月にずれ込むのです。11月分の予約がスタートする10月10日には九州のどこかにいるはずです。

旅行中に持ち歩くiPhoneで予約するしかないわけですが、もしも予約が出来なかったら、また次に日本に行く時に行けばいいと言っています。少なくともジブリパークには行けることが確定しましたからね、ストレスが減ったようです。

それにしても、ジブリ人気は国際的にもすごいんですね。

順番待ちが2万人以上というのは、やはり息子のように複数のデバイスを使ってアクセスする人が大勢いるからでしょうけど、びっくりしましたよ。


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2025年8月10日

楽しいアガパンサス掘り

昨日は、朝の霧が晴れた後は素晴らしいお天気になりました。空は快晴で空気もピカピカしていて、気温は低かったですけど春が近いと実感する気持ちの良さで、ポッサムのウンチ掃除も楽しかったくらいですよ。

昨日は洗濯物が洗濯機2杯分もあったので、日も長くなって来たことだし久しぶりに外に干しました。気温は午後には18度くらいになったんですけど、洗濯物は全く乾いていませんでした。やはりまだちょっと無理ですね。物干し場に日が当たる時間がもっと長くならないと。

うちの夫は、息子に車を運転してもらって父親が住む家の木を切ったりアガパンサスを掘ったりしに行きました。

アガパンサス、皆さんご存知ですか?オーストラリアでは、車路や塀に沿ってこれを植えている人が大勢いるんですけど、一旦植えたらどんどん繁殖してしまう悪夢の雑草なんですよ。花はキレイですけどね。


私もアガパンサスを掘ったことがあります。コンポスト容器を置く場所を作るために掘ったんですけど、本当に大変でした。詳しいことは「アガパンサス壮絶記」をお読みいただくとして。

アガパンサスは、とにかく根っこがすごいんです。白いミミズみたいな太い根っこが、天空の城ラピュタの根っこみたいにびっしり生えているんですよ。根っこが地中に残っていると復活しますから全部取り除く必要がありますが、抜こうたって抜けないので、とにかく土を深く掘り返して根っこをいちいち取り除くしかありません。


夫の父親と中国人の奥さんが住んでいる家のゲートの所に生えていたアガパンサスが大きく茂り過ぎて、道路に出る時に車が来ているかどうかを確認できないので、アガパンサスをなんとかして欲しいと頼まれたそうなんですけど。

うちの夫は、木を切ったり木の根っこを掘り出すのが大好きですからね、アガパンサスを切ったり掘ったりするのも楽しかったようですよ。もう若くないですけど、夫の馬鹿力をすればアガパンサスもそれほど手強い植物ではないってことですかね。

まあ、きっといい道具を持っているんだと思いますけど。私のように、ハンドルの折れたフォークとシャベルでちまちまと掘ったりしないでしょうから。

先週切った木を片付けたり、幹の部分を薪にするんだと言って、昨日は朝からチェーンソーの手入れもしていました。オーバーオールを着て、泥だらけになりながらこういう身体を使う仕事をして、一日の終りに筋肉が疲れて少し痛い…というのが、

サイコーの気分なんだそうです!


うちの夫は目が見えなくなって来ていますからね、チェーンソーを使うような仕事は数年のうちに出来なくなるでしょう。今のうちにしっかり楽しんでもらいたいですが。

楽しんで来たのはいいんですけどね、泥だらけのオーバーオールと木屑だらけのソックスが洗濯物に出ているんですよ。

オーバーオールの泥汚れは洗濯機でなんとかなるとしても、木屑はね、水に溶けて流れていくわけじゃあないですから、洗濯機に入れる前に取り除かないといけないんです。オーバーオールのポケットにも木屑や枯れた草とかが入っているんですけど。

洗濯に出す前にパンパンしろと言ってあるのに、何度言ってもすぐ忘れる!


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2025年8月9日

刑務所で抜き打ち検査

このブログは日本にいる私の家族への近況報告的な意味もありますので、今日はうちの娘のことを書こうと思います。

昨年大学院を卒業して臨床心理士となったうちの娘が、今年の2月から勤め始めた心理クリニックを半年もしないうちに辞めた件については何度か話題にしましたが、現在は3つの仕事をしています。

1つは、心理学とは関係のない格闘術「クラヴ・マガ」のインストラクターの仕事で、中高学生のクラスを教えているそうです。頼まれてやっているアルバイトみたいなもので、長くは続けられないでしょう。

臨床心理士としては、司法心理学事務所と心理クリニックで働いています。心理クリニックの方は、メンタルヘルスの悩みや問題を抱える方達の話を聞いて問題の解決をサポートする一般的な心理カウンセリングの仕事です。

興味深いのは司法心理学の方なんですよ。

メルボルンにある司法心理学事務所で働いているんですが、犯罪を犯した人達の責任能力の有無を判断する精神鑑定とか、知的障害や精神障害があると思われる犯罪者達のアセスメントを行っているそうですけど、受刑者への心理カウンセリングもするんだそうです。

そのために、娘はある刑務所に行っているんです。そこは10年ほど前に暴動があってニュースになった刑務所です。

クライアントは、その刑務所に収容されている受刑者の若者だそうです。重犯罪を犯して服役しているということと、うちの娘よりもはるかに若いということしか私は知りません。守秘義務がありますのでね、何も教えてもらえません。

初めて刑務所に行った時には、やはり緊張したそうです。娘は、知的障害のある性犯罪者の収容施設(病院みたいなところ)で研修をしたことがありますが、刑務所のセキュリティーレベルは別次元だったそうですよ。来訪者が刑務所内に入るためには、厳重で細かい検査がたくさんあって大変だったと言っていました。そりゃあまあ、そうでしょうね。

今週は、いつものように刑務所内には入ったもののクライアントの若者の体調不良でセッションは急遽キャンセルされたそうですが、来訪者達が待っている部屋に探知犬を連れた検査官が突然現れて、すべての来訪者達が1列に並ばされて検査が始まったんだそうです。

何を探していたのか娘には分からなかったそうですが、おそらく麻薬でしょうね。

探知犬は、うちの娘のすぐ隣りに立っていたアジア人の男のところで突然興奮して、男に飛びつき始めたそうですよ。その男は別の係官から理由を説明された後、別室に連れて行かれたそうです。ちなみに、探知犬は娘の前は素通りだったそうです。

抜き打ちで時々こういうのをするようですよ。刑務所にこっそり麻薬を持ち込もうとお考えの皆さん、それは簡単ではありませんから止めといた方がいいです。


現在、その刑務所でのクライアントは1人だけだそうですが、再来週から1人増えるそうです。

刑務所では、受刑者は必要に応じた医療が受けられることはよく知られたことですが、受刑者のメンタルヘルス問題は深刻だと聞きます。知的障害を含む精神障害の割合は高いそうですしね。

受刑者達の社会復帰支援のためには、臨床心理士や精神科医によるメンタルヘルスケアが重要だと思いますけど、いずれにしても莫大な税金が使われているのでございますよ。

私はいつも思うんですけど、真面目に頑張って働いていても、貧困のためにこうした医療が十分に受けられない人達もいるわけですからね。そこのところの矛盾を改善してもらいたいと思わずにはいられません。


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2025年8月8日

宇治金時風グラニータ

先日、久しぶりにあんこ(つぶあん)を作ったので、それを使って新しいお菓子を作ろうと思い、あんこのスイーツをグーグルしていた時に見たのが宇治金時の写真でした。

とっても美味しそうで「食べたい!」と思ったんですけど、かき氷っていうのがですね、道具が無いと作るのは簡単ではないんですよ。

以前持っていた古い「かき氷機」は一昨年の引っ越しの際にチャリティーショップに寄付してしまったから、道具無しで簡単にかき氷を作る方法はないものかと考えて思いついたのが「グラニータ」でした。

「グラニータ」というのはイタリア発祥の食べ物です。果物のジュースやコーヒーなどに甘みを加えて凍らせたのをフォークでガリガリやって結晶状にしたもので、かき氷のようなシャリシャリした食感です。

私のウェブサイトにもいくつかレシピを載せています。例えば下の写真は、ダークチェリーの缶詰の汁(シロップ)を凍らせて作った「ダークチェリーのグラニータ」です。


削れる程度に固く凍らせたのをフォークでガリガリするだけで作れますからね、夏の暑い時によく作るんですよ。ライチーとか桃とかスイカといった果物を、砂糖やシロップと一緒にブレンダーでドロドロにしたのを凍らせて作ったりもします。

これはオレンジジュースで作ったグラニータ。100%の果汁に少し砂糖を足して作りました。


濃いめのコーヒーや抹茶のグラニータをバニラアイスクリームにかけて食べても美味しいですよ。


それで思いついたんです!

宇治金時って練乳をかけて食べることが多いから、牛乳で作ったグラニータに抹茶シロップをかけたら、同じようなものになるじゃあないかと。

そこで早速作ってみました。

砂糖を加えて少し甘くした牛乳で作ったグラニータは、練乳の味です。あまり甘くしない方がいいです。私は1/2カップ(125ml)の牛乳に大さじ1杯の砂糖を入れて作りました。

これに抹茶シロップをかけただけです。抹茶シロップは抹茶と砂糖とお湯で簡単に作れます。シロップもあんこもデザート皿も冷蔵庫で冷やしておきました。


かき氷の宇治金時より美味しいかも!

英語で書いたレシピはこちらです。

フォーク1本で簡単に作れます。あんこなしでも美味しいですよ。ホントにこれは自信を持ってオススメ出来る簡単デザートなので、ぜひ作ってみてください。

凍らせ過ぎてフォークでガリガリ出来ないほどカチカチになってしまったら、少し待って柔らかくなってからガリガリやってください。

グラニータが柔らか過ぎたら、フリーザーに戻してもう少し凍らせればいいです。


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