2023年8月28日

夫が旅行から帰って来ます

うちの夫は、先週の火曜日から義妹(夫の妹)とそのパートナーと一緒にシドニー&ニューキャッスル旅行に行ったんですが、今日帰って来ることになっています。

夫がいなかったこの1週間は、正直言ってめちゃくちゃラクだったわ。送り迎えをしなくていいし、家が散らからないし、食事の支度は簡単だし、洗濯物も少なくて済むし。

今頃どこで何をして楽しんでいるんだろうかとか、そんな事は考えもしませんでした。私が顔の火傷のことで頭がいっぱいだったこともありますけど、夫だけが毎年こうして旅行を楽しんでいるというのに腹が立つからです。

うちの子供達が幼かった頃、夫は仕事の関係でほとんど家にいない暮らしだったので、我が家はまるで母子家庭みたいでした。当然私はいつも家にいて、仕事と家事と子供の世話の全部を一人でやっていました。

その後、夫のやっていた仕事が破綻して、食べて行くことも出来ないほど困窮した時期もありましたが、生活が楽になってからも家族で旅行をする余裕などありませんでした。

ただし、夫の父親や妹のおかげで毎年家族旅行をする機会はあったのです。でも、私は夫の父親と中国人妻夫婦とは一緒に旅行に行きたくないので家族旅行には行きませんでした。

家族旅行に行くのは私以外の3人だけで、私はいつも一人で家に残ったのです。私の選択ですから仕方ないです。子供達が成人してからは、家族旅行には夫だけが行っています。

私はこの20年近くの間、旅行をしたのは2回だけですよ。ゴールドコーストドバイに行ったのだけです。どちらも義妹からのプレゼントでした。

そのうち、ゴールドコーストへの旅行はですね、義母が勝手について来たのでストレスがたまったんです。義母がついて来るなんて誰も知らなかったんですよ。ゴールドコーストの空港に着いたら来ていたんです。旅行の日程などは義母が勝手に決めていました。

あれにはまいったわ!

ドバイ旅行もね、新型コロナのせいで夢と消えたヨーロッパ旅行の代わりだったんですよ。使えなかった航空券代を期限までに使うために仕方なく行ったんです。

航空運賃が値上がりして、ヨーロッパまで行くのはもう無理だったのでね。ドバイなら義妹のマンションに泊めてもらえるので宿泊費がかかりませんし、そもそもヨーロッパ旅行は義妹からのプレゼントだったので。

一方、夫はというと国内各地のリゾート地への家族旅行以外に、英国にも行っていますし、オーストラリア横断旅行にも行っていますし、昨年はドバイ旅行に続いてカリブ海の島バルバドスにクルーズ旅行にも行ったし、今回はシドニー&ニューキャッスル旅行でしょ?

自分ばっかりずるい!

と、私は思ってしまうわけですよ。

しかも今回は、旅行前から夫には腹が立っていたんです。

油で揚げていた白玉団子が大破裂して顔中に熱い油を浴びた事故は、先週の日曜日の午後に起きたんですけど、日曜日というのは夫を勤めているツールショップまで送り迎えしなくてはいけない日です。

いつもは私のカローラで送り迎えしますけど、あの日の朝はトラックで送って行く必要がありました。

溶接機を持って行かなければいけないと夫が言ったからです。

溶接機を持っていたとは知りませんでしたよ。使いもしないのに道具を次々に買うので腹が立つわけですが、溶接機まで買っていたのかとすっかり頭に来たんです。

経済的に余裕がないから旅行など出来ない、日帰り旅行すらしない、一緒に映画を見に行ったり外食することもほとんど無いのに、ごみ屋敷状態のガレージにある山のような道具や機械は何なんだってことですよ。

私が知らないうちに次々と買っているわけですけど、溶接機まで買っていたんです。使いもしないのに。

さらに、夕方のことですが、夫を迎えに行かなければいけない時間になっても、私は息子と一緒にまだ病院にいました。それで、夫は病院の近くの駅まで電車で来て、病院まで歩いて来ることになったんです。病院の救急外来で待ち合わせて、そこから一緒に家に帰るという手はずです。

ところが、夫は、

乗る電車を間違えたんですよ!

間違った電車に乗ってしまって南に行ってしまったんです。いい歳をしたおじさんが電車を間違えるとはどういうことなの?ちゃんと確認しないからこういうことになるんです。

病院での診察が終わって家に帰って良いと言われた時、夫が再び電車で戻って来るよりも私達が迎えに行った方が早かったので、息子と私は南の駅まで夫を迎えに行ったのです。

そして、道路脇に立って待っていた夫を見つけて車を停めました。私はまだ濡れタオルで顔を冷やし続けていたんですよ。鎮痛薬は効いていましたけどまだ痛みはひどかったですから。

車に入って来た夫は「大変だったね」とか「火傷はどう?」なんてことは言いませんでした。

「あそこのケバブ屋のケバブはむちゃくちゃ美味しいよ!」
「…(はあ?) 待っている間に食べたんですか?」
「お腹が空いていたからね。いやあ子羊肉のケバブはサイコーだったよ!晩ご飯用に買って帰ったら?」
「私はいらない」(私)
「オレもいい」(息子)
「そうかあ、でもあのケバブは絶品でねえ、…」

と、ケバブの話が続き、その話が終わってしばらく沈黙が続いた時、夫は何かに気づいたのでしょう。

「それで、ヒロコはどうなの?(How are you feeling?)」

私が火傷で病院に行っていたことをやっと思い出したか!

これで頭に来ない人がいるか?

旅行出発日の朝にも腹が立つことはありました。

6時頃に義妹達が迎えに来るらしかったのですけど、夫は何時に迎えに来てくれるかは知らず、確認もせず、5時には起きて準備をして待っていましたから、私も早起きして待っていたんですよ。

そうしたら、義妹達が迎えに来たのは10時半頃だったんです。出発便は昼過ぎだったんですよ。夫は出発時間を間違えていたんです。確認しなかったから。そして迎えに来てくれる時間も聞いていなかった。

もういい加減にしてちょうだい!

そんな夫が帰って来るのを待ち遠しく思うわけがないでしょ。


夫は腎臓提供を目前にしていますから、旅行中の暴飲暴食をつつしむようにとは言っておきました。

この旅行中に食べ過ぎたら、それはあなたの「無責任」と「偽善」の象徴であるとも言っておきましたが、もしも太って帰って来たら私は呆れます。

さらに太ったり何らかの健康問題が生じたら、腎臓移植を待っている皆さんに合わせる顔が無いですからね。

シドニーでは中心部のホテルに泊まっていたらしいですが、ニューキャッスルでは少し南のレッドヘッド(Redhead)というサーファーに人気の街にあるホリデーハウスに滞在していたそうです。

レッドヘッドのビーチ。


砂浜の北側に赤い岩の崖があります。この赤い崖がレッドヘッドの名前の由来だそうですが、滞在したホリデーハウスはこの崖の上にあったようです。いい眺めなんでしょうね。


毎日夫が楽しんでいる間、私はずっと家にいて火傷にジェルを塗り続けていたのでございますよ。(泣)


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿