ショッピングセンターのフードコートなんて、もう何年も行ったことがなかったのですよ。子供達が大きくなってフードコートで食事をする機会が無くなったからですけど、こういう場所で提供される食べ物の値段がとんでもないほど値上がりし始めてからは行かなくなったんです。
久しぶりに何か美味しいものを食べようと思っていたのに、結局は寿司ロールを買ったんですけど、太巻きを2つに切ったくらいのサイズの寿司ロールが1つ4ドル以上したので驚きました。
火曜日のお昼ということで、フードコートは空いていました。
寿司ロールを食べていると、私の斜め向こうに大柄の男性が座りました。食べ物は持っていませんでしたから、何かを注文して出来るのを待っているのだろうと思いました。
そこにやって来た一人の女性。ガールフレンドか奥さんだと思います。
男はこの女性に非常に偉そうな態度で何やら命令しました。女性はその場を離れ、しばらくしてお皿に盛られた料理を持って帰って来ました。
男はまた何か偉そうに言いました。「早く行って来い」というジェスチャーをすると、女性はまたどこかに行きました。男は女性を待つわけでもなく食べ始め、女性が飲み物を持って帰って来ると、また何か偉そうに言っていました。
見ていて気分が悪くなるほどでした。私はさっさと寿司ロールを食べ終えるとその場を離れたんですけど、あの女性は自分が食べるものは買ったんでしょうかね。自分のを買う頃には男は食べ終えていたでしょう。
どういう事情があったのか知りませんけど、ショッピングセンターのフードコートのような場所であの態度ということは、家ではもっと女性に横暴な態度を取っている可能性は大きいです。
私は大変腹が立ちましたけど、同時にあの女性は大丈夫なのだろうかとも思いました。家庭内暴力を受けていたとしてもまったく不思議は無いです。男の態度はそんな感じでしたし、女性はとても疲れている様子でしたから。
立派な身体をした男がね、自分は何もせずただ座っているだけで女性に全てやらせて、感謝の気持ちなど見せる様子も無くてね、
何様のつもり!
家庭内暴力問題というのは大変複雑で、「そんな男とは別れたらいいじゃないか?」「どうして逃げないんだ?」と多くの人が言いますけど、そんなに簡単には行かないんですよね。身体的暴力をふるっている場合は、命の危険があるからです。
暴力を受けている方が離婚や別離の話を持ち出した時、あるいは家を出た時というのが、最も危険が大きいと聞きます。暴力をふるっている方が切れて、激しい暴力行為に及ぶことがあるからです。
私達が以前住んでいた家に、知らない女性が駆け込んで来たことがあるんですよ。暴力をふるう夫から逃げて来た女性でした。
あの女性は、私達の家から誰かに電話をして助けに来てもらったと記憶しています。
また、以前働いていた会社の同僚は、暴力をふるう夫から逃げ回る暮らしをしていた時期があると言っていました。幼い娘を連れて何度も引っ越しをしたそうですが、どこに引っ越しても男は居場所を突き止めてしつこく脅迫して来たそうです。
接近禁止命令が出されてやっと救われたと言っていました。
もしもこれを読んでいるあなたが家庭内暴力でお困りで、逃げる場所が無いと思っていらっしゃるなら、警察に相談するとシェルターやサポートグループを紹介してもらえるはずですよ。
家庭内暴力は、身体的暴力だけではなく、精神的暴力、性的暴力、そして経済的暴力というのがあります。
最近モラハラ(モラルハラスメント)という精神的暴力が話題になっていますが、モラハラ男とは早く別れた方がいいですけど、こういう男とは直接話し合うのが困難な場合が多いので、一人で何とかしようとしない方がいいです。できれば法律の専門家に相談するべきだと思います。
いずれにしても、家庭内暴力の被害に遭われている方は、一人で我慢していないで誰かに相談することが大事ですからね。
家庭内暴力をふるう男、女を見下すミソジニストの男、家事や育児をまったくしない男。そんな男と人生をともに生きることはないんですよ。
夫や恋人がそういう男ならさっさと別れたらいいですけど、自分の父親や祖父がそういう男だと別れるわけにも行かなくて、苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。
肉親であってもね、毒親とは別れたらいいんですよ。絶縁してしまうのも家庭内暴力から逃れる方法の一つです。育ててもらった恩など考える必要ありません。あなたを傷つける人間とは別れたらいいんです。
私はそう思います。
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