2023年8月12日

ついに治って来たようです

うちの息子が再来週の金曜日に私のカローラを2時間ほど使わせて欲しいと言いました。

「それはいいけど、どこに行くの?」
「Lくんのマンションに遊びに行く」

お母さんはそれを聞いて、正直なところ飛び上がるほど嬉しかったんですけど、 冷静を装いつつ「一日中使ってもいいわよ」と言いました。

もう20代も後半の息子が、友達のマンションに遊びに行くと聞いて大喜びするお母さんもなかなかいないでしょうけど、いろいろ事情があるんです。

うちの息子の痔の手術については、このブログで度々話題にしていますからご存知の皆さんも多いと思いますが、3月8日に3回目の手術を受けて以来、回復が思わしくなくてずっと部屋で安静にする暮らしが続いていたんですよ。

もう5ヶ月以上部屋にこもりっきりということです。

書くと長くなる話なんですが、うちの息子が高校生の頃から痔の問題を抱えていたことは誰も知りませんでした。

本当に可哀想なことをしたと悔やんでも悔やみきれないのですけどね、私達が経済的に困窮して夫も私もメンタルの病気でダウンしていた頃に始まっているんですよ。しかも、その後、娘の病気が悪くなりました。

食べて行くのにも苦労しているのに、娘の治療費を工面しなくてはいけなくて大変そうな両親を見ていた息子は、自分のお尻のことを話すことができなかったのです。手術をすることになれば高額な費用が必要になると思っていたようです。

誰にも言わずに我慢しているうちに次第に悪化してしまい、ついに医者に相談したのが2019年の12月でした。医者に相談した後で私達に教えてくれました。

検査に時間がかかり、やっと手術をしてもらえることが決まった頃に新型コロナが始まって、メルボルンでは命に関わらない手術が中止になりました。

手術が再開されるのを待っているうちに悪化して、激しい痛みのために寝たきり状態になってしまったんですよ。後から分かったことですが、息子の痔は3種類あるとされる痔「痔核」「裂肛」「痔ろう」の全タイプの複合で、早期に治療を受けなかったために悪化したものでした。

これ以上待てないということで、民間の病院で1回目の手術を受けたんです。公立の病院だと基本的に無料なんですが、民間の医療保険に入っていない私達が民間の病院で手術を受けると、費用が全額自己負担になります。

結局、公立の病院では手術の順番待ちをしている人が何万人もいるということで順番が回って来る可能性が無いと判断しましたので、2回目の手術も3回目の手術も民間の病院で受けたのです。

3回の手術に100万円以上の費用がかかりました。

経済的な負担はもちろん大変なのですが、長時間座っていることが出来ないためにできることが限られている息子が一番気の毒なのでして。

もしかしたら4回目の手術が必要になるかもしれないと言われていたんですけど、最近普通に歩けるようになっていますし、時には車の運転もするようになったので、良くなって来たのだろうと思っていました。

先日は何ヶ月かぶりに家族とレストランで食事が出来たんですよ。食事をする間は座り続けることが出来たので、本人もホッとしたに違いないんです。翌日にまた出血したと言ってガックリ来ていましたが、良くなって来ていることは間違いないです。

だって、友達のマンションに遊びに行くと言っているんですからね。

早く治って仕事をして、しっかり稼いで好きなことをしたいはずです。もうかれこれ4年間もほとんど家にこもり続ける暮らしなんですから。引きこもり生活にはウンザリしているはずです。

 
ところで、息子がより長い時間座り続けることが出来るようになったことに大変役立っているクッションがあるんですよ。


IKSTAR というブランドの低反発クッションで、日本のアマゾンで4千円でした。オーストラリアまで転送してもらうのに商品代金の2倍以上も送料と手数料がかかったんですけど、役に立っているということで買って良かったと思っています。

届いたのを見た時には大き過ぎると思いましたが、息子にはちょうど良いお大きさのようです。結構厚みがありますが、その厚みも座り心地という点でちょうど良かったです。素材の硬さというか柔らかさも良いです。

U字型でお尻のところが開いているわけですが、息子の痔で最も深刻だったのは「痔ろう」と呼ばれるもので、一番ひどいやつは尾骨に近いところに出来ていたんです。

これがなかなか治癒していないので、尾骨に近いために座ると圧力のせいで痛みがひどくなるということでしたが、このデザインのクッションだと痛みが出にくいのですよ。

同じようなデザインのクッションは、いろいろなメーカーが販売していますが、レビューを読んで、この IKSTAR というブランドのクッションの評価が最も良かったのでこれにしたんですけど。

持ち運び用の持ち手がついていますが、これはあまり意味が無いです。そんなものは無くても簡単に持ち運びは出来ますからね、食事の時とか車の運転をする時など、長い時間座る必要がある時に使っています。とても助かっているようです。

座ることが出来るようになって来ましたが、外出を躊躇するもう一つの問題がトイレットペーパーが使えないことなので、これについても実は良い商品を見つけているのでまたいつか紹介します。

ちなみにTOTOの携帯ウォシュレットではありません。あれはね、前回買ったやつがすぐに壊れて使えなくなったので、もう買いません。

とにかく、早く息子が普通の若者の暮らしができるようになって欲しい。それだけがお母さんの願いです。


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