自動的にフィルターされて「ジャンク(Junk)」すなわち「ごみくず、がらくた」という意味のフォルダに入れられていましたが、毎日大量なのでちょっと放っておくと何百通もたまってしまいますから、一日1回は「ジャンク」フォルダを空にしていました。
「ジャンク」フォルダから削除したメールは「ゴミ箱」に入ってしまうので「ゴミ箱」も空にしなくてはいけません。そうしないとゴミ箱が削除した迷惑メールでいっぱいになってしまいます。面倒くさいですけど、毎朝の仕事の一つにしていました。
私のメールアドレスに届く迷惑メールや詐欺メールのほとんどが日本語のものでした。一番多かったのがアマゾンを装ったもので、一日に同じようなメールが何十通も届いていました。
アマゾン以外だと、Apple やクレジットカード会社、また日本の有名銀行を装った詐欺メールも多かったです。
私の場合、アマゾンで買い物をすることはめったにないし、日本のクレジットカードなど持っていないし、日本の銀行には口座を持っていませんし、この手のメールにだまされるわけがないんですけど。
とにかく毎日たくさん届くので、ウンザリしていたんです。
アマゾンを装った詐欺メールの中でも30分おきくらいに届いていたのが「Amazon.co.jp:お客様のお支払い方法が承認されません」というやつでした。
差出人がAmazon <c.yanagawa@globe.ocn.ne.jp>となっていたんですけど、アマゾンが<globe.ocn.ne.jp>なんていうドメインで送信して来るわけがないですし、<c.yanagawa>というのは個人使用のアドレスでしょ?
アマゾンからのメールがこんなアドレスから来ているとバレバレであるという点で詐欺メールとしては失格だと思うんですけど、<c.yanagawa>からのメールは大量だったんですよ。
どこから送っているんだろうかと興味があったので、そのメールの「ソース(Source)」をチェックしてみました。「ソース」というのは発信者やメールが届くまでの経路などが書かれているものです。
jeuxsvideo.comというURLと関連があるようでした。ブラックリスト入りのURLです。どうも中国にある組織と関係があるようです。
アマゾンの詐欺メールを中国人がやっていると考えると納得です。
だってね、
日本語がおかしいんですもの!
ニセモノだとすぐに分かるんですよ。
AI(人工知能)やグーグル翻訳を使って日本語にしているんでしょうかね。もしも日本人が書いたのなら日本語力が足りなさ過ぎると言わざるを得ません。
詐欺メールの中にはかなりホンモノ風のものもあるんですけど、内容を読めば「なんかヘン」と分かります。それは主に日本語の違和感からです。こういうメールにこの語彙は使わないだろうというようなことです。
あと、作った人のエラーでしょうけど、意味不明のキリル文字が含まれていたりもします。ということは、ロシア人がやっているのかもしれません。
以下のメールは Apple を装って送られてきた詐欺メールの出だしの部分ですが、日本人ならこの部分を読んだだけで詐欺メールだと分かりますよ。
こんにちは、Appleのカスタマーサポートチームです。
不慣れなことに、お客様のApple IDに不規則な動作が観測されました。これは潜在的な不正アクセスのサインである可能性があり、お客様の安全を守るために、一時的な使用制限を設けさせていただきました。
取るべき行動:
Apple IDにサインイン(これが詐欺へのリンクになっている)
……
この後も、ヘンテコ日本語が続くんですけどね、元になる英語の文章をそのまま翻訳したという感じでしょ?「不慣れなことに」って何ですか!
日本人をだまそうと思うなら、もっと日本語を勉強しないといけません。
差出人を見れば詐欺メールとすぐに分かる場合が多いですけど、日本語のヘンテコさでも判断できるはずです。「(メールアドレス)様」というので始まるメールはニセモノですよ。宛名無しというも信用しちゃあいけません。
「拝啓」とか「敬具」なんていうのを使った堅苦し過ぎる文面も「なんかヘン」と感じる原因です。「なんかヘン」と思ったらそのメールは削除した方がいいです。気になるなら差出人である会社に正式な方法で連絡を取ればよろしい。
アマゾンに何か注文した直後に「Amazon.co.jp:お客様のお支払い方法が承認されません」というのが来るかもしれませんが、冷静に差出人をチェックしましょう。それは詐欺メールの可能性があります。
疑問に思ったら、アマゾンの正式なウェブサイト上で、自分のアカウントから確認した方がいいです。アマゾンから送られて来るメールは全てウェブサイト上で見ることが出来ますから。
とにかく、怪しいメールの「ここをクリックしろ」というリンクを絶対にクリックしないことです。
ところで、つい先日、日本のアマゾンからうちの息子のためにクッションを買った時、久しぶりの買い物だったのですけど、アカウントにログインしようとしたら認証しなくてはいけませんでした。
登録しているメールアドレスに認証用のメールを送ったから、そのメールに書かれたリンクから認証しろというんですが、この認証用のメールが何度やっても届かなかったんです。
届かなかった理由は、迷惑メールとしてフィルターされていたからです。注文後に届く注文確認メールとか発送状況の連絡メールも、全て「ジャンク」フォルダに入っていました。
私の使っているメールサーバーでは、アマゾン関係のメールは全部迷惑メールとしてフィルターされるようです。
毎日届く大量の迷惑メールをアプリで削除するのにウンザリしたので、サーバーに追加のフィルターを設定して迷惑メールをブロックすることにしました。
「差出人名に特定の言葉が含まれていたら廃棄する」とか「本文に特定の言葉が含まれていたら特定のフォルダに入れる」とか、フィルターのルールはいろいろ好きに作ることが出来ます。もちろん <c.yanagawa> からのメールは全て廃棄にしましたよ。
こうして、昨日は迷惑メールや詐欺メールが届くたびにフィルターのルールを追加して行ったんですけど、今朝は日本語の迷惑メールは1つも届いていませんでした。早くこうすればよかったです。
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