2023年8月27日

ヘルスケアアプリの「メディカルID」

今月の初め頃、めまいがひどくてそのせいで吐き気も続いて、毎日フラフラしていました。「慢性めまいと前庭リハビリ」という記事に書きましたけど、私はまた回転性のめまいに襲わるんじゃあないかと心配でたまらなかったんです。

2年前の今頃のことですが、私は激しい回転性のめまいで倒れて救急車で運ばれたことがあるんですよ。平衡感覚のコントロールをしている内耳と脳をつなぐ前庭神経の炎症が原因だったのですけど、ある日突然周囲が高速回転しているように感じるめまいが始まって、大変な目に遭ったんです。

二度とあのような目に遭いたくないわけなんですが、前庭神経の炎症による回転性のめまいというのは突然始まるというのが特徴でして、いったん周囲が回転し始めると立っていることも出来ませんし、あの時は激しい嘔吐も続きました。

あの回転性のめまいが、自宅以外の場所にいる時に始まるのが心配だったんですけど、心配ばっかりしていてもしようがないので、もしもの時に備えようと思いまして、準備したことの1つが救急隊員に私の緊急連絡先や病歴、アレルギー、服用中の薬などを知らせるための「メディカルID」でした。

自宅以外の場所で倒れたら、救急車を呼んでくださったりして助けてくださる方が必ずいると思いますから、そういう方達にも「メディカルID」で緊急連絡先を知らせることが出来ます。

「メディカルID」は、iPhone のヘルスケアアプリ「Health」の中にあります。これを準備していたことで、先日顔の火傷で病院に運ばれた時にとても助かったんですよ。

耐え難い痛みを濡らしたタオルで冷やしながら何とか耐えていた私ですが、救急外来の受付ではいろいろ伝えなければいけないことがあります。

その病院には何度も行っていますし入院したこともあるので、私の医療記録はデータベースに入っているはずでしたが、アレルギーのことや現在服用中の薬のことなどを質問されたのです。

ところが、私は高血圧のために服用している薬の名前は覚えていなかったし、アレルギーがいろいろあるのでそれを教えなくてはいけないんですが、火傷で顔が痛くてパニクっているから思い出せなかったんです。

そこで、私はバッグから iPhone を取り出して「メディカルID」を表示させ、それを受付のナースに見せました。たったそれだけするのも大変だったんですよ。顔が痛くて耐え難いもんですからね。

ナースは私の「メディカルID」を見ながら、データベースに不足していたアレルギーのある薬の情報や高血圧のために服用中の薬のことなどを書き込んでいましたが、おかげで受付での手続きが非常に早く終わり、すぐに鎮痛薬をもらうことが出来たのでした。

あの程度の状況でも医療スタッフの質問に答えたり、必要な情報を伝えることが難しかったのですから、めまいで倒れてゲロゲロ嘔吐していているような状況だったら「メディカルID」が大きな助けになることを確信しましたよ。

通常は iPhone を使うためにはロックを解除しなくてはいけませんが、「メディカルID」はロックを解除しなくても表示できるように設定しておくと、誰でも表示させて見ることが出来るんです。


ロック解除のためのパスコード入力画面の下に「緊急(Emergency)」というのがありますよね。それをタップすると緊急電話が出来る画面が出ます。その画面の下に「メディカルID」というのがありますから、それをタップするとメディカルIDが表示されるんです。

おそらくiPhone 以外のスマートフォンにも同様の機能があるのだろうと思います。もしもの時のために「メディカルID」を準備しておくことをオススメします。


救急隊員の方なら知っているはずですから、「メディカルIDを見てください」とさえ言えたら多くの情報を伝えることが出来るはずなんです。緊急連絡先の家族にも電話をしてもらえるはずですしね。

私はアレルギーのある薬がいくつもあるので、これを医療スタッフに伝える必要があるのですよ。

ほとんどの方は、おそらく「メディカルID」なんて準備しておいても使うことは無いでしょう。でも、いつどんな事が起きるか分かりません。

私だって、白玉団子が破裂して顔に熱い油を浴びることになるとは思いもしませんでしたしね。めまいだってある日突然始まったんですし。事故はいつ起きるか分かりません。

「メディカルID」は役に立ちます。考えた人はエライです。


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