そこで、うちの息子に散歩に行ってくれないかと頼んだところ、あいにくお尻の状態が悪化して出血しているから散歩には行けないと言うのですよ。
ですからビシューの散歩は無し!
ところが、運動しないとストレスがたまるタイプなわけでして、何とかしなくちゃあいけませんから、息子が我が家の敷地内でボールを投げて取って来るという遊びをしてくれました。
車の乗り入れに使っているゲートは何年も前から壊れたままで開けっ放しですので、そこからビシューが道路に出てしまうことが心配で、私はリード無しで遊ばせることが出来ないんですけど、グルメおやつを持っていれば大丈夫なんだそうです。
息子はビシューがボールを取ってくる度におやつをやっているんですよ。子羊肉とアバロニ(日本語でアワビのこと)で出来た干し肉みたいなおやつです。私が買って来たものではありません。義弟がペットフードとともに持って来たものです。全く贅沢な犬なのです。
息子に「犬を連れた人が道路を散歩している時には注意するように」と念を押してから、私は家に入りました。
しばらくして息子とビシューが家に入って来ました。
「いやあビシューったら何でも食べるな!キノコを食べちゃったよ!」
「キノコはヤバいわよ。オーストラリアの野生のキノコはまず全部毒キノコと思った方がいいんだからね」
これを聞いて心配性の息子はパニックです。ビシューが食べたのと同じキノコを家に持って入り、早速グーグルで調べ始めました。
これがビシューが食べたのと同じキノコ。
シイタケを細くしたような見た目、傘は薄い茶色ですがちょっとシルバーが混じっているようなメタリックな色です。
これだと確信が持てるようなそっくりなキノコはなかなか見つかりませんでしたが、似ているのがありました。
「これに似ているなあ」
「それ何ていうキノコ?」
「デスキャップ(Death Cap)」
デスキャップって「死のキノコ」よ!
「人間の大人でも少し食べただけで死ぬやつよ。犬が食べても死ぬんじゃあないの?」
早速調べてみましたら、少量でも食べた場合は、まず食欲がなくなり、よだれが垂れたり嘔吐したりします。しかしこうした症状が出るまでに時間がかかる場合があります。肝不全により死ぬ可能性があります。
ヤバいじゃないの!
どうする?
動物病院に連れて行く?
ビシューはその時点では元気いっぱいでしたから、様子を見ることにしました。もしもの時には、一番近い動物病院は我が家から車で5分だから何とかなるだろうと思いまして。
こうしてビシューを観察すること数十分。
何も症状は現れませんでした。ずっと元気いっぱい。
食べたのはデスキャップではなかったようです。毒キノコだったけど量が少なかったので大丈夫だったのか、食べたのは毒のないキノコだったのか分かりませんけど、もう我が家の敷地内を自由に走り回らせるわけにはいきません。
だってね、最近の雨続きの天気のせいで、いたるところにキノコが生えているのです。ほとんどのキノコは見るからに「絶対に食べてはいけません」な見た目ですけど、犬にはそんなこと分かりませんからね。
以前オーストラリアのキノコについて「野生のキノコは食べないが基本」という記事に書きましたけど、「食べても大丈夫なキノコ」と「食べても大丈夫なキノコにそっくりだけど実は毒キノコ」というのを見分ける方法は無いそうです。
猛毒のキノコも多いので、人間が野生のキノコを採取して食べることは危険だと言われていますが、動物が誤って食べてしまうことはよくあるそうですからね、野生のキノコが生えていそうな場所を散歩したりする場合には、十分注意しなくてはいけません。
我が家の敷地内は毒キノコだらけだと思います。
怖いですねえ。
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