このCさんという方は移民で、離婚されて奥さんとも子供さんとも縁を切られているそうで、家族も親戚もいない独り身で、唯一の友人がYさんなのだそうですよ。
このCさんは、貯金を銀行に預けず、全て現金で自宅のアパートに隠していると話していたそうで、自分にもしものことがあった時には、すべてYさんにあげると言っていたそうです。
亡くなられた後では、勝手にアパートに入って物品を持ち出すことは困難になると思ったのでしょうか、Cさんの命が助かる見込みがないと分かり、YさんはCさんがあなたにあげると言っていた現金を探しにCさんのアパートに行きました。
もしもの時のために鍵を持っていたということなんですね。
ところが、
Cさんのアパートは、
ゴミ屋敷だったのだった!
アパートは物やガラクタで溢れかえっていただけではなく、ゴミだらけで腐ってカビの生えた野菜も出てくるというまさにゴミ屋敷。
Yさんから聞いた話によると、Cさんは2百万円近い現金をこのアパートに隠していると言っていたそうなんですけど。
ゴミ屋敷のどこをどうやって探せば良いのか、途方に暮れたYさんから相談されたうちの夫は、探すべき場所をいろいろアドバイスしたそうです。
「朝食用のシリアルが入っている袋の中」とか。
袋の中のシリアルを捨ててチェックしろとアドバイスしたそうですが、
オーストラリア人はそういうところに現金を隠すのか?
私が隠すとしたら、マットレスの下とが額縁の裏とかそういうすぐに分かるような場所はやめておきますけど、キッチンの鍋の中とか、バスルームにある薬の箱の中とか、引き出しの裏とか、取り出しやすい場所に隠しますね。
食べ物の中には隠しませんよ。
アドバイスをもらってゴミ屋敷を探し始めたYさんは、ティッシュの箱の中から結構な額の現金を見つけたそうですけど。ティッシュの箱の中か、分かりやすい場所だな。
しかしね、探しているのはゴミ屋敷なんですよ。
大量の本やDVDがあって、それらの中に現金が隠されていないか全部探すなんてとても一人では無理だと思ったYさんに手伝って欲しいと頼まれて、昨日うちの息子が手伝いに行きました。夫も仕事が終わってから手伝いに行ったそうです。
昨日は一日探して7万円くらい見つけたそうですよ。
2百万円くらい隠していると言っていたんですからね、どうするんでしょうかね。
Cさんが亡くなった後、ゴミ屋敷となっているアパートは誰が片付けるんでしょうか。アパートの持ち主が清掃業者に依頼して片付けるしか無いでしょう。
その費用は、Yさんがこれまでに見つけた現金で支払ってもらいたいと、私は思います。
ゴミ屋敷問題は日本でも社会問題になっていると聞きますけど、オーストラリアにもゴミ屋敷はあります。我が家の近くにも一軒ありますよ。
家の外がガラクタだらけなんですが、特に目立つのは数台のミニバスやワゴン車やトラクターなどです。ミニバスやワゴン車にはまだナンバープレートが付いたままなんですが、錆びて苔や草が生えています。
家の外があの状態だと家の中はどうなっているのか。
この家の住人は、敷地内で犬や山羊や馬を飼っているので、散歩でこの家の前を通る時には悪臭がします。自治体には苦情が行っているはずですけど、この家の状況はここ数年で悪化する一方です。
我が家のガレージもゴミ屋敷ですから、持ち主を説得して物を処分させたり片付けをさせたりするのが難しいことはよく分かります。
片付けすぎると心のバランスを崩してしまう人もいると聞きますしね。
ゴミ屋敷問題はメンタルヘルスの問題だとも言われますから。
ああ、私は自分が死んだ後に自分の持ち物のせいで誰かに迷惑をかけたりしたくないわ。
私は持ち物が非常に少ない方だと思いますけど、それでもまだ着ることはない古い服を捨てずに持っているし、読みもしない本がたくさんあるし、使わないキッチン道具や食器もある。
これを機に処分したいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿