安倍元首相が撃たれたというニュースは、もちろん世界中のニュースサイトで速報されましたから、私もお昼過ぎに目にして驚いたんですよ。
日本というのは、一般人が所有している銃の数が1000人当たり3挺という国ですし、その多くは猟銃です。猟銃なんて町中で持って歩くわけには行きませんし、持っていればすぐに見つかりますから、最初に思ったのは「どんな銃を使ったのか」ということでした。
短銃なら見つかりにくいですけど、そんなものを持っているのはまず暴力団関係者でしょ?一般人が手に入れるのは不可能に近いと思いますからね。
どうやら手作りの銃を使ったらしいと聞いて納得しました。
それにしても、背後から近づいた犯人に3メートほどの距離から撃たれたと読んで「日本では元首相の警護はしていないのか」と思いましたが、していないわけがありません。
しばらくして、事件発生時の映像が様々なウェブサイトで見ることができるようになりました。NHKのサイトでも見れたのには驚きました。
映像を見て何に呆れたと言うか驚いたかと言うと、その場に集っていた人達が目の前で人が撃たれたというのに、誰一人走って逃げもせず、人々がその場にい続けて、野次馬状態であったことですよ。中には携帯電話で動画を撮り続ける人もいました。
日本という国では、銃による事件があまりに少ないために、人々に危機感が無いわけですよ。
危機感がなかったのは警護の警察も同様のようでした。
1発目は元首相に当たらなかったように見えましたが、大きな爆発音がしてかなりの衝撃があり白い煙が一瞬にして広がりますが、普通ならこの状況だと瞬時に警護の対象となっている重要人物を保護する行動が取られるはずです。
ところが誰も動きません。元首相は音がした後ろを振り向きます。銃撃されるかもしれないという可能性を考えていなかったんでしょうね。
警護のスタッフも、選挙演説を聞きに集まった人の中に銃で命を狙っている人がいるかもしれないという危機感は無かったようです。
そもそも、何故犯人は背後からあの距離まで近づけたんですか。
私は日本の国を出てからもう長いので、安倍元首相のことはよく知りません。この事件も「政治家が銃で殺された事件」くらいの感覚で受け止めていて、あまり衝撃も感じていないのですけど。
冷静にニュースを読んでいると、平和で安全なのが当たり前の国の特徴がいろいろ見えてくる事件でした。
様々な分野で危機管理の甘さが指摘される日本の社会ですが、終戦記念日が近づいて戦争の話題も増えてくる時期ですけど、憲法9条の問題について本気で議論して何とかしないといけないと私は思います。
憲法9条は「戦争をせず、戦力を持たないこと」を定めているわけですが、現実は自衛隊という戦力を持っているのです。持たないでいられるわけがないでしょう。
戦力を持つべきではないと主張する人々は、他国から侵略されたら抵抗せずにやられるままを受け入れるつもりなのですよね。国が破壊され、人々が殺され、レイプされ、略奪されても、戦わない。そういうことでしょ?
今の時代に他国が日本に攻めてくるわけがないと思っていたら大間違いだということは、ウクライナを見れば分かるじゃあないですか。
もしもの時には米国に助けてもらえると考えるのは無責任なことです。
自分の国を守るために自衛のための戦力を持つことは必要なことですよ。それが現実です。だから憲法9条の曲解はもう止めた方が良いと私は思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿