人生初のヨーロッパ旅行が夢と消えた日なのですよ。そして、もうあんな機会は訪れないだろうと思います。
昨年のこの日に「夢と消えたヨーロッパ旅行」という記事に書いていますが、その旅行はドバイ在住の義妹からのプレゼントでした。まずドバイに行って彼女の40歳のお誕生日をお祝いした後、夫と二人でヨーロッパを車で旅行することになっていたのです。
ヨーロッパと言っても主にドイツだったのですけどね、旅行はパリからスタートする予定だったし、デンマーク経由でスウェーデンに行って、ストックホルムから帰国する予定でした。
それが、
新型コロナのせいで海外渡航禁止になっちゃって。
ううう…(泣)
日本在住の皆さんにとっては、ヨーロッパ旅行なんて簡単なことでしょうが、メルボルンはね、地図を見ていただければ分かりますけど「地の果て」なんですよ。
ヨーロッパは文字通り地球の裏側なんです。
それに、私達家族は長年生活に困窮していましたし、ゴールドコースト旅行を除けば十数年間どこにも行っていない私にとって、この旅行は夢みたいな話だったんです。
利用予定だったエミレーツ空港は、航空券の使用有効期限を一年伸ばしてくれましたが、世界は未だパンデミックの禍中にあります。ヨーロッパでは感染拡大が収まっていません。フランスやドイツでは毎日何百人も亡くなっていますから、旅行なんて不可能です。
存知のように、オーストラリアは、昨年から「鎖国」を続けています。
海外にいるオーストラリア市民が帰ってくることは可能なのですが、出ていくことはできません。海外渡航は、政府から許可をもらえた人だけが可能です。
そして、たとえ許可をもらうことができたとしても、運航している便はわずか、航空運賃は高騰しているし、利用便がいつキャンセルになるかもしれないし、新型コロナ検査の陰性証明が必要だし、帰って来る時には2週間の隔離というのがあるし。
むちゃくちゃ費用もかかるし、多大な努力と忍耐が必要なのでして。
未だ何千人ものオーストラリア国民が帰国できなくて海外で困っているくらいなのですから、予定通り帰国できるかどうかも分かりません。
こんな中、今月19日からニュージーランドとの間に「トラベルバブル」が再び始まり、自由な渡航が可能になるらしいですが、これもまたいつ禁止になるか全く分かりませんからね。航空券やホテルの予約が全て無駄になったり、行ったのはいいけど帰ってこれなくなるといったリスクはあるのです。
経済の正常化に向けて移動制限の緩和を目的に「ワクチンパスポート」の導入を検討している国も多いそうですが、ワクチンを接種していれば感染しないというわけじゃあありませんからね、あれは。
ワクチンを接種していると症状が悪化しないということなのですよ。それに、ワクチンの効果は数ヶ月間ということですし。
ちなみに、オーストラリアではワクチンの接種は進んでいません。オックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発したワクチンに依存していましたから、例の血栓問題で大混乱しています。
ただ、オーストラリアでは感染者がほとんどいなくなっていて、見つかる新規感染者は帰国者ですから、新型コロナ禍はほぼ収束したと言える状況なのですよ。ですから、私達はワクチンの必要性をそれほど切実に感じていません。でも、接種できる時が来たら必ず受けに行きます。
とにかく、世界中が収束したと言えるレベルにならない限り、オーストラリアの「鎖国」は続くでしょう。
自由に旅行ができる時が再び来るのかどうか、今はそれすら分かりません。
ついでですけど、「鎖国」とはいえ、海外にいるオーストラリア市民が帰ってくることは可能なだけではなく、オーストラリアに経済利益がある場合は外国人の入国も許可されています。
だから、全豪オープンでテニス選手や関係者達が入国できたり、ハリウッドの映画スター達が続々とやって来たりしているんです。
同じオーストラリア市民であっても、有名人の場合は隔離施設のホテルで2週間も隔離されずに、自分の好きな宿泊施設でプライベートに過ごしたり自宅で隔離したりすることが許されています。
不公平だと批判されていますけど、世の中そういうものです。
しかし、どんなに金持ちでも、国内にいるオーストラリア市民が海外旅行をすることはできません。退屈しているお金持ちは、19日からニュージーランドに行くんでしょうね。
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