2021年4月5日

長編みで筒状に編む時の立ち上がり

バッグとか人魚型ブランケットとか、長編みで筒状に編む場合がありますが、鎖3目で立ち上がって編んでいくと、立ち上がったところが目立ちます。少しずつ斜めになっているのがはっきりと分かりますから、いつも気になっていたのです。


筒状に編む時の立ち上がりは、編み方を工夫すると立ち上がり部分を目立たなくさせることができます。

基本的なテクニックは、「立ち上がりが目立たない長編み丸モチーフ」と同じですが、2通りの立ち上がり方で見た目の違いを比べてみました。


1.2ch & dc(鎖2目&長編み)で立ち上がった場合

英語圏の編み図に出てくる「ch」というのはチェーン、すなわち鎖編みのことです。「dc」というのはダブルクロシェ、つまり長編みのこと。「sc」はシングルクロシェ、つまり細編みのことです。

「2ch & dc」という立ち上がりは、鎖を2目編んでから同じ目(最初の穴)に長編みを編みます。英語圏では人気のある方法だそうです。鎖3目よりは目立ちません。



2.sc & 1ch(細編み&鎖1目)で立ち上がった場合

「sc & 1ch」という立ち上がりは、最初の穴にいきなり細編みを編んでから鎖を1目編みます。

この立ち上がりは、「立ち上がりが目立たない長編み丸モチーフ」で使っている方法です。ほとんど目立ちません。



3.編み始め

好きな長さになるように鎖編みをします。ただし、長い鎖編みは、輪につなぐ時に鎖がねじれていないことを確認するのが面倒ですので、ねじれ防止の一手間をしておくことをオススメします。

1段目の一番最初の目は、鎖3目で立ち上がらずに「鎖2目&長編み」で編むのが良いです。鎖を2目編んでから最初の目に長編みを編みます。


そこからぐるりと一周長編みをして、編み始めに戻ったところが下の写真です。



4.1段目のつなぎ方

1段目だけは、立ち上がりの目の頭(星印の所)に後ろからかぎ針を入れて、編み終わりの輪になっている糸を引っ掛けて後ろへ引き抜きます。

後ろからかぎ針を入れたところです。


それを裏側から見たところ。編み終わりの輪になっている糸を引っ掛けて後ろへ引き抜きます。



引き抜いた輪になっている糸に、前からかぎ針を入れ直します。



5.2段目以降の立ち上がり

2段目以降の立ち上がりは「細編み&鎖1目」の方がより簡単でより目立たないのですから、「細編み&鎖1目」をオススメします。

最初の穴にいきなり細編みをしてから鎖を1目編みます。

まずは細編み。



細編みの後、鎖を1目編みます。


そこから再びぐるりと一周長編みをして、編み始めに戻ったところが下の写真です。


最後の渡り糸(星印の所)にも長編みを編んでください。そうしないと数が合わなくなります。



6.2段目以降のつなげ方

2段目からは、つなげるのは2番目の長編みの頭(星印の所)です。立ち上がりの最初の目は無視してください。2段目以降は立ち上がりの目を編むことはありません。

2番目の目である長編みの頭に後ろからかぎ針を入れ、編み終わりの輪になっている糸を引っ掛けて後ろへ引き抜きます。


裏から見たところです。



引き抜いた輪になっている目に前からかぎ針を入れ直します。


ここから後は、同じことの繰り返しです。

最初の穴(星印の所)に立ち上がりの目「細編み&鎖1目」を編んで、長編みを一周したら、渡り糸にも長編みを編んで、2番目の目である長編みの頭に後ろからかぎ針を入れ、編み終わりの輪になっている糸を引っ掛けて後ろへ引き抜きます。



こうして編んでいくと、どこで立ち上がっているのかほとんど分からなくなります。裏を見れば一目瞭然に分かりますけど。


試してみてくださいね。


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