2021年4月22日

自立と自由とロックダウン

うちの娘の話ですけど、運転免許試験に2回も不合格となり、そのトラウマのせいで「二度と運転はしません」などと言っていたわけですが、交通の便が悪い環境に住んでいると、車の運転ができない人は自立できません。

我が家の近くからバスに乗れば、時間はかかりますけど駅には行けますから、そこから電車や別のバスを乗り継げば大抵の場所には行くことができます。でも、行けない場所もあるのです。

娘は、注文したマンゴーを受け取りに行かなくてはならなかくなった時に決意して、再び運転の練習を始めました。その後、試験を受けるまでには何度も心理カウンセラーのセラピーを受けました。

やっと試験に合格して運転免許証を手に入れた後、今度は一人で運転するということへの不安からなかなか運転しようとしませんでした。でも、イチゴを買いに行くために奮起したのでございます。

いつも、食べ物が重要なカギを握っているのです。

とにかく、イチゴを買うために知らない町まで運転して行ったあの日を境に、

娘は自立と自由を満喫していますよ!

ほぼ毎日出かけています。

しかも、ミッチャム(Mitcham)駅というこれまでずっと避けていた駅を利用し始めました。この駅は我が家から最も近い駅なんですけど、不安症の問題から娘はこの駅を避けていたのです。

わざわざ、その駅から2駅も遠いリングウッド(Ringwood)駅を利用していたのです。リングウッド駅で電車に乗ると座れる確率が高いのと、駅のトイレが使いやすいというのが理由だと聞きました。

ミッチャム駅は家から近いだけでなく、2駅分もメルボルンに近いわけですし、駐車場が広いのがこの駅の最大の利点でしょう。ショッピングセンターの駐車場並みですから、いつ行ってもほぼ確実に車を停められるのです。

こうして、どんどん外に出て、仕事もしてしっかり稼いで(今週なんて毎日仕事)、クラヴ・マガのトレーニングも楽しんで、日々充実している様子なのは素晴らしいのですけどね、

娘が使っているのは私のカローラなんですよ!

娘がカローラを使うと、私は足が無くなるんです。

ちょっと思いついて手芸店へ行きたくても、食材が必要になって買いに行こうと思っても、こんな田舎環境に住んでいると車がなければ行けません。

家から出られないのです。ロックダウンと同じ暮らしなのですよ。

自動車を所有すると車輌保険に税金に点検整備にと出費がかさみますので、本人は車を買うつもりはないそうで、家を出るまではお母さんのカローラを使う気です。

仕方がないから私は我慢しています。

「今年中に家を出てメルボルンに住む」という本人の夢は実現するかもしれません。そして、メルボルンに住む時が来たら、車ではなくて「電動キックスクーター」を買うんだそうです。

トラムやバスや電車にも持ち込めて、駐車の問題もなく、保管の場所も取らず、都会暮らしには大変便利な乗り物だそうです。こういうのです。


それまで、どうぞ私のカローラが無事でありますように。


私が車を使いたい時は、娘は電車で行きますよ。でも、その時は駅まで送っていかなければなりません。帰りはいつも遅いので、駅まで迎えに行かなければなりません。

を確保するには送り迎えをしなくちゃいけないということで、悩むところです。


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