2021年3月15日

人生2度目のトラック運転

以前、軽トラックを運転したことはあるんです。どういう経緯で誰の軽トラを運転したかは覚えていませんが、運転したことはあるんです。

マニュアル車の運転には慣れていましたから、軽トラの運転は簡単でした。

そして大きい車の運転もしたことはあるんです。以前日本に住んでいた頃に夫が所有していたマツダのボンゴは結構大きかったけど、オートマ車でしたし運転は簡単でした。

と言うかね、ボンゴはいい車でしたよ。本当に運転しやすくて乗り心地が快適で、できるものならオーストラリアに持って帰りたかったくらいでした。

それはともかく…

うちの夫のトラック「三菱トライトン」が、先日定期点検に出した際にタイミングベルトというものの交換が必要だと言われたんだそうで、月曜日の今日、その交換のためにトラックを整備工場に持って行かなくてはならなかったのです。

三菱トライトンというのはこういう車。これは買った時に撮った写真です。



これを月曜日の朝8時に整備工場に持って行かなくてはいけないということを、その前日に私に言う夫。そして、夫は仕事で朝6時前には家を出るので、月曜日は私の車を使うということも前日に言うから、私は月曜日に食品の買い物に行けないことになりました。知っていたら昨日のうちに買い物をしておいたのに。

そして、一番びっくりさせられたのは、私にトラックを整備工場まで持って行ってくれと言うんです。

マニュアル車はもう何年も運転していませんが、そういうのは身体が覚えているものですからね、少し練習をすれば大丈夫だろうとは思いました。

そこで昨日の夕方、夫に助手席に座ってもらって運転練習をしたのです。

「人生2度目のトラック運転」というのはこのことです。

ところが、

運転練習の最初の難関は、

運転席に上れないということ!

三菱トライトンは、かなり大きいんです。

普通に左足から上るなんていうのは不可能でして、身体を持ち上げるための手すりのようなものも付いていないし、どうやっても上がれないのですよ。

夫が踏み台になるようなものを探している間に、私は座席に上体を乗せるようにして右膝を座席に引っ掛けて、座席の向こうの端っこをつかんでカエルのようによじ登るという方法でなんとか着席に成功しました。

60歳のおばさんは、誰かがいる所でこういうことをやりたくないです。

次に座席を前に動かして調整しました。

ブレーキペダルとアクセルペダルを踏める位置までぐっと前に動かして、クラッチペダルを踏み込んでみると、

足が届かない!

クラッチペダルをちゃんと踏み込める位置まで座席を動かすと、アクセルペダルはまあ良いんですけど、ブレーキペダルを踏むのに膝をすごく曲げないといけないんですよ。

とりあえず動かしてみようとエンジンをかけて、ローギアに入れようとしたら、これがなかなか入らない。何とか入れて、ハンドブレーキを解除しようとしたら、ハンドブレーキはハンドルの向こう側の下の方にあるのです。

もうねハンドルにへばりつくようにしないと手が届かないんです。

このトラックは手足の長い人仕様か!

ハンドブレーキを解除して、やっと出発しました。

ガッタンゴットンと大きな音がするのはトラックだから仕方がないので気にするなと言われても、時々ガガーンと大きな音がするので気になります。

整備工場まで行ってくることにしました。

ノロノロ運転ですからすぐに後ろに車がつかえ始めましたが、整備工場は我が家から車でたったの2分です。たった2分の運転くらい何とかやれるはずですけど、トラックは朝8時に持って行ってくれと言うんですよ。

朝の8時は車が多い時間帯です。整備工場がある場所は、数軒ですけどお店が集まっているところで、小学校の近くということもあって、朝はいつも人が大勢いるんです。

不安が心をよぎりました。

何とか無事に家に戻ってきましたが、最後の上り急カーブはギアチェンジが難しいところです。ローギアに入りにくいのでもたついてしまい、トラックはぐわんぐわんとロッキング!

「ちょっとお、今日のうちに整備工場に持って行っておいて、明日の朝私が歩いてキーを持って行くというのじゃあダメなの?」
「え?それをやってくれるんだったらそれでいいんですけど、歩いて行ってくれるんですか?」
「あそこまで歩くのはへっちゃらよお!交通量の多い時間に運転するよりずっとマシ!」

ということで、

夫もロッキングしながら坂を上がるトラックに不安を感じたのか、その後、整備工場の裏の駐車場に停めて来たそうです。

やれやれ…


最初の予定では、今朝の7時前に私がトラックで娘を駅まで送って行くことになっていましたが、それはできないことになりました。

良かったです。

娘はバスで行きました。

もう少し練習する時間があったら、駅前までくらい運転できようになったかもしれませんが、昨日のあの運転では、交通量の多い駅周辺を運転するのは無謀と言えるでしょう。

ロッキングしながら交差点を曲がる三菱トライトンを見たら、誰かが警察を呼ぶかもしれません。

ところで、乗るのも大変でしたがね、降りるのも大変でしたよ。高い所から飛び降りるなんて日常することがないですから、下手に飛び降りて膝や足を痛めては後がヤバいですし。

三菱トライトン、小さい人には全く不向きの車です。


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