2021年3月13日

人恋しいワンコ達

迷惑行為連発の我が家の北隣り家は、犬を2匹買っています。

1匹は、オスのラブラドール・レトリバーで、ロッティーという名前です。

以前我が家にいた盲導犬パピーのモリーにそっくりで、色も同じゴールデンです。大変愛くるしい顔つきをしていますが、モリーが生まれながらのエリートで、人間の言葉を理解して色々なことができるお利口さんで、過保護気味の箱入り娘だったのに比べ、ロッティーは野生児。

ムダな贅肉一切なしという細身の体型。しつけもクソもない。完全外飼いで家の中に入れてもらうことはないそうですから、シャンプーなんてしてもらわないのでしょう、大変臭いです。

北隣り家の広大な敷地内を好きなだけ走り回れる放し飼いですが、いくら自由に走り回れると言っても、所詮はいつも同じフェンスで囲まれた場所なのですから、お散歩とかに連れて行ってもらいたいに違いないですよ。

毎日毎日同じ場所にいるんじゃあ退屈でしょう。

以前はロッティーだけでしたから、家族のいない日中は寂しいらしく、いつもゲートの所で道行く人々が声をかけてくれたり、大好きな郵便配達のおじさんがやって来るのを待っていました。

あの郵便配達さんはね、本当に優しいんですよ。配達する郵便物が無くても必ずこの家のゲートのところまで行って、ロッティーをなでてやるのです。

そんなですから、私が家の外でモリーを遊ばせていたりすると、必ずフェンスのところにやって来たものです。声をかけて近づこうものなら、嬉しすぎて走り狂うし、ワイヤーフェンス越しに飛びついて来るし、全身を高速激振するので、とてもじゃないけど頭をなでることもできないほどでした。

流石に可哀想に思ったのか、北隣り家はもう1匹犬を飼い始めました。

スパニエル種の茶色いオスで、ローガンという名前です。

ロッティーもローガンも、見た目は家の中で可愛がられそうなタイプの犬なんですけど、実際買えば高額な犬ですけど、ローガンはどういう理由かロッティー以上にものすごく臭いです。

敷地内を2匹で自由にうろついていますが、家族がいない日中は、以前ロッティーがそうしていたようにゲートの所で道行く人々が声をかけてくれるのを待っていますよ。

家族が家を留守にする時など、敷地内のフェンスに囲まれた狭い所に入れられていることもあります。日陰のない場所ですから、暑い日には可哀想です。

昨年の夏だったか、猛暑になった時、炎天下で暑さをしのげる日陰がないのもツライのに、飲水が無くなっているのにうちの娘が気づいて、水をやりに不法侵入したことがあります。

うちの娘は動物虐待でRSPCA(動物虐待防止協会)に報告しようとしたのですけど、うちの夫に止められました。虐待をしているわけではないからと言って。炎天下に飲み水無しで放置は虐待になると思いますし、少なくとも北隣り家はRSPCAから注意されるべきだと思いましたけど。

哀れなロッティーとローガン。

昨日、私が家の外壁の蜘蛛の巣取りをしていると、気配を察してすぐにやって来ました。北隣り家が植えている生垣の木とワイヤーフェンスの間にやって来て、ワンワン吠えるんです。私が振り向いて声をかけたら、もうしっぽをちぎれんばかりに振り回して飛び跳ねました。

臭いので、私は頭をなでてやりませんでしたけど。

人が犬を飼う理由はそれぞれ、飼い方も人それぞれ違うとは分かりますけどね、北隣り家はどういう目的で2匹を飼っているんでしょうか。

番犬にはなっていませんよ。ラブラドールとスパニエルですしね。ウォーキングをしている知らない人でも、とにかく人に声をかけてもらってなでてもらうのが大好きなんですから。泥棒が侵入してきたら大喜びするでしょう。

あんなに人の関心を引くと嬉しくてたまらないのは、少なくとも家族に可愛がってくれる人がいるということですよね。そう思いたいです。

見る度に可哀想になります。


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