2020年12月29日

駐車場に響くF1マシン並みの爆音

F1マシンの爆音を聞いたことがあるのかって?

あるんですよ。F1世界選手権のシーズン初戦はここメルボルンで開催されているんです。ある時、それに気づかずに用事でメルボルンに行きまして、全くもう驚きました。

開催場所のアルバート・パークからほど近いセントキルダという所にいたのですけど、ほど近いとは言えそれなりに距離はあるのに、聞こえてくる凄まじい爆音。

おまけに、その日は空軍の戦闘機みたいなのが、聞いたこともないような音を立てて低空を飛んだりしましてね、騒音の凄さに驚嘆したんです。

さて、

昨日のこと。

食品の買い出しに行ったショッピングセンターは、クリスマス前のクレイジーな混雑に比べたら随分マシでしたけど、行ったのが10時過ぎだったということもあり、車を停める場所がなかなか見つかりませんでした。やっと見つかったスペースは、入り口からかなり離れた所でした。

買い物を終えて、車までショッピングカートを押しながら歩いていた時です。

バルルルンバルルルン、時々ボガンという破裂音も響かせている車がいたのです。どういう車があんなF1マシンのような爆音を出すのか私は知りませんけど、ショッピングセンターの駐車場で聞くような音ではありませんでした。

バルルルンバルルルバルルルン

とまあ凄まじいのでして、「どこのどいつだ!」と思って辺りを見回したのですけど、車は見えませんでした。

買い物を車のトランクに詰めていましたら、いつの間にか私の後ろにシルバーの車がいて、若いお兄ちゃんが「Are you leaving?(帰るところですか?)」と聞きました。

「Yes, I'm leaving(ええ帰るところですよ)」と応えると、お兄ちゃんはそのまま私が車を停めていたスペースが空くのを待っていました。緑の「P」マーク(初心者マーク)を付けていました。

私は急いで荷物を詰めました。

「ちょっとショッピングカートを戻してくるから、ごめんね」とひと声かけて、早足でショッピングカートを戻しに行きました。

そして、ずっと待ち続けているお兄ちゃんのために早足で車に戻り、エンジンをかけて車を出そうとしたら、お兄ちゃんの車が少し邪魔になりました。

それに気づいたお兄ちゃんは、車を少し移動させてくれたんです。

バルルルンバルルルン

お、お前だったか!

私が車を出すと、更に凄まじい爆音を響かせて車をスペースに入れたのでした。

ナンナンダヨ、その爆音は!
初心者マークのくせに!
なんでそんな音を出すんだよ!
親切にしてやるんじゃあなかったわっ!

車の中で叫んでいたワタクシは、けっこう陰険な心の持ち主なのでございます。


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