あるんですよ。F1世界選手権のシーズン初戦はここメルボルンで開催されているんです。ある時、それに気づかずに用事でメルボルンに行きまして、全くもう驚きました。
開催場所のアルバート・パークからほど近いセントキルダという所にいたのですけど、ほど近いとは言えそれなりに距離はあるのに、聞こえてくる凄まじい爆音。
おまけに、その日は空軍の戦闘機みたいなのが、聞いたこともないような音を立てて低空を飛んだりしましてね、騒音の凄さに驚嘆したんです。
さて、
昨日のこと。
食品の買い出しに行ったショッピングセンターは、クリスマス前のクレイジーな混雑に比べたら随分マシでしたけど、行ったのが10時過ぎだったということもあり、車を停める場所がなかなか見つかりませんでした。やっと見つかったスペースは、入り口からかなり離れた所でした。
買い物を終えて、車までショッピングカートを押しながら歩いていた時です。
バルルルンバルルルン、時々ボガンという破裂音も響かせている車がいたのです。どういう車があんなF1マシンのような爆音を出すのか私は知りませんけど、ショッピングセンターの駐車場で聞くような音ではありませんでした。
バルルルンバルルルバルルルン!
とまあ凄まじいのでして、「どこのどいつだ!」と思って辺りを見回したのですけど、車は見えませんでした。
買い物を車のトランクに詰めていましたら、いつの間にか私の後ろにシルバーの車がいて、若いお兄ちゃんが「Are you leaving?(帰るところですか?)」と聞きました。
「Yes, I'm leaving(ええ帰るところですよ)」と応えると、お兄ちゃんはそのまま私が車を停めていたスペースが空くのを待っていました。緑の「P」マーク(初心者マーク)を付けていました。
私は急いで荷物を詰めました。
「ちょっとショッピングカートを戻してくるから、ごめんね」とひと声かけて、早足でショッピングカートを戻しに行きました。
そして、ずっと待ち続けているお兄ちゃんのために早足で車に戻り、エンジンをかけて車を出そうとしたら、お兄ちゃんの車が少し邪魔になりました。
それに気づいたお兄ちゃんは、車を少し移動させてくれたんです。
バルルルンバルルルン!
お、お前だったか!
私が車を出すと、更に凄まじい爆音を響かせて車をスペースに入れたのでした。
ナンナンダヨ、その爆音は!
初心者マークのくせに!
なんでそんな音を出すんだよ!
親切にしてやるんじゃあなかったわっ!
車の中で叫んでいたワタクシは、けっこう陰険な心の持ち主なのでございます。
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