現在ヴィクトリア州では、「同性愛の矯正治療」を禁止する法律制定に向けた動きがあります。法案が州議会に提出されており、採決が目前です。
労働党政権であるヴィクトリア州政府は、これまでにもいくつかの画期的な法律を制定しています。その一つが「自発的安楽死法」です。この法律により、安楽死を希望する終末期患者は、合法的に医者の援助を受け、家族や友達に囲まれて最後の時を迎えることが出来るようになりました。
この法案の審議の際には、「安楽死は人命に対する犯罪である」とするキリスト教会からの強い反対がありましたが、「同性愛の矯正治療」を禁止する法案に関してもキリスト教会から反対が起きています。信仰と宗教活動の自由を侵害するとの理由です。
このため、保守的な自由党は、採択を急がずさらに審議するべきであると主張しています。
「同性愛の矯正治療」は「コンバージョン・セラピー(Conversion Therapy)」とも呼ばれますが、人の性的指向を彼らが「正常」と考える異性愛に「矯正」することを目的として実施される行為です。多くは宗教的動機に基づいて行われます。
同性愛であることを、薬物やアルコール依存症と同じような精神疾患として扱い、同じような手法が用いられるそうです。電気ショック療法や嫌悪療法(不快な感情やイメージを植え付けることで問題行動を抑制する)といったものです。
お祈りというのもあるのでしょうが。
しかしね、
同性愛は病気ではないんですよ!
治すとか矯正するとかいうものではないのです。
We are who we are !私達はありのままの自分でいいんです!
同性愛者であることで心的葛藤を抱えて苦しむ人達がいますが、それはありのままの自分を受け入れてもらえないという恐怖や不安が主な原因ですよ。あるいは、同性愛が異常であるとか罪であると教育されて育ったせいですよ。
彼らが苦しむ原因は、家族やコミュニティーなど彼らが属する集団にあるのです。そして、ほぼ例外なく宗教がその根底にあります。
性的指向とか性自認というのは、スペクトラムのように様々なのが当たり前で、人それぞれ皆んな違ってそれで良いのだと教えられて育てば、どうして同性愛であることで苦しむ必要があるでしょうか。
精神的に苦しんでいる人が受けるべきカウンセリングは、性的指向を「矯正する」ためのカウンセリングではなく、ありのままの自分を受け入れることが出来るようになるのを助けるカウンリングであるはずじゃあないんですか。
同性愛者のうちの娘には、同じような同性愛者の友人がいますが、特に親しくしている二人の友人は、家族から断絶しています。一人はクイーンズランド州から、もう一人は西オーストラリア州からメルボルンにやってきました。彼女達の家族は信仰心の強い人達なのです。
成長する過程で、家族との間につらいことがたくさんあったようです。自分が自分らしく生きるための道を見つけた彼女達の強さを讃えたいです。
私はね、成人した人が、自らの意思で宗教を信じる権利とか自由というのは認めますがね、人権を侵害する宗教というのは認めませんよ。
そして、そういう間違った考えで子供達や若い人達を洗脳するのは絶対にダメです。
「同性愛の矯正治療」を禁止する法律が早く制定されることを希望します。
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