2020年12月30日

感染者ゼロ記録更新中

ヴィクトリア州は、新型コロナの感染者ゼロが連続60日間を超えました。

ホテルで隔離中の帰国者の中には感染者は見つかっていますし、集団感染が発生したシドニーの北部地域に家族と一緒に滞在し、車でヴィクトリア州に戻ったという少女が感染していたことが分かりましたけど。

少女の家族は感染していませんでした。

州境の管理とそういうのもちゃんと分かる検査システムができていて、ちゃんと機能しているということです。

60日間感染者がゼロでも、市民はマスクの着用義務に耐えていますよ。

「マスクはもう良いんじゃあないの?」と私は思いますけど、我慢して付けています。ショッピングセンターではマスクを付けていない人を時々見かけるようになって来ましたが、99%の人々はちゃんと付けています。

店舗に入る前には、消毒薬や消毒ワイプで手やショッピングカートのハンドルを消毒します。

感染者ゼロが続いてだんだん気が緩みかけていたメルボルン市民の多くが、シドニーの感染拡大を見て、いつんどんなエラーで新型コロナウイルスが市中に広がり、第3波が始まるか分からないのだということを再認識しましたからね。

2ヶ月も感染者がいないと、何が良いって、まず医療関係者へのストレスが無いことです。病院が通常通りに機能していると、市民も助かります。

高齢者施設に入所している家族を訪問することもできますし、世帯間の交流もできるようになり、クリスマスにも家族や親族が集まることができました。

ヴィクトリア州の経済活動は、元に戻りつつありますが、影響は残っています。

飲食業界では、スタッフ不足で経営難になっているところが出てきています。労働力だった外国人労働者や外国人学生がいなくなったせいらしいです。

低賃金で働いてくれる外国人労働者がいなくなって、最も困っているのは農場だそうです。今は夏のフルーツの収穫シーズンですが、人手不足で収穫が間に合わなくなっているそうです。

メルボルン都市圏には、失業して困窮している人が大勢いるのになあ。

問題は色々ありますけど、一般市民の暮らしは、新型コロナ以前の暮らしに戻ってきています。2ヶ月間感染者がゼロというのは、本当に大きいです。

欧米や日本の対応は「ある程度の感染者が出るのは仕方がない」という基本姿勢があったように見えますから、現在の感染者増加も起きるべくして起きたこと。日本の「GoToキャンペーン」なんて、こちらでは「狂気の沙汰」くらいに捉えられていましたからね。

ウイルスの感染が広がっている社会で人々の外出や移動を奨励するなんて、どうかしていますよ。

とにかく…

経済よりもウイルスの抑制を優先したヴィクトリア州政府です。困窮する人々を救済するために莫大な借金を抱えましたが、新型コロナの被害拡大は避けることができました。


ところで、シドニーの感染拡大の原因は分かっていません。ウイルスは米国由来のウイルスだと分かっていますので、米国からの帰国者か航空会社のスタッフから、何らかの経路で市中に広がったのです。

ホテルに隔離されている帰国者の中には、隔離場所から逃げる人がいますからね。

厳重に管理してもらいたいです。

不正に逃げたら、高額な罰金と禁固刑を含めた刑罰が科せられます。

そうそう、先日規制を無視してシドニーのビーチでクリスマスパーティーをやっていた英国人とアイルランド人達ですが、彼等のビザの見直しをするそうです。悪質な者は国外退去処分にするそうですよ。

スイスのスキー場で隔離されていた英国人旅行者達が、夜の間に逃げ出したというニュースも聞きましたけど、何なんでしょう、ルールを軽視する文化でもあるんでしょうか?


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