明けましておめでとうございます。
例年なら、年越しの瞬間まで起きていられない私ですが、昨夜は晩ご飯後にベッドに横になったらそのまま寝てしまい、11時頃に目が覚めるということになりまして。
シャワーを浴びたりしているうちに年越しの瞬間が訪れ、聞こえてきたのは、
花火の音!
メルボルンの年越し花火は、華やかさや壮観さからすると「スペクタキュラー」とは言い難いんです。私が生まれ育った岡山の山間の小さな町は、夏の花火大会で有名なのですが、メルボルンの年越し花火は田舎町の花火大会とどっこいどっこいなんです。
シドニーの年越し花火は、あれは非常に「スペクタキュラー」ですよ。もちろん昨晩もテレビですら見ませんでしたが。
ところで…
今年はこの年越し花火が大論争となったんです。
やめるべきだって!
各地で深刻な被害を出している森林火災はいまだに燃え続けております。消防隊員の皆さんは連日消火活動に当たってくださっていまして、強風で消防車が倒れるという事故で亡くなった隊員も複数おられます。森林火災で家が燃え、死者行方不明者も増えています。
多くの人々が家を失い、避難場所で生活している人々も大勢いらっしゃいます。
ヴィクトリア州東部では、避難するための道路が火災で通行不能となり、逃げ場を失った住人や旅行者達が海岸で身動きできなくなっているとのニュースもあります。海岸にも炎が迫っており、もしもの時は海へ飛び込めと言われているんですって。軍隊が海からの救助に向かっているそうですが。
こういった状況の中で「花火を打ち上げるなんて非常識だ」「年越し花火は中止するべきだ」という声が上がったのです。
花火に使うお金を、被害者救済やボランティア消防隊員への補償に使うべきだとの意見もあります。
こうした声に対して、州政府もシドニー市やメルボルン市も、年越し花火は実施するという決定に至ったのは、それらの地域の天気が低温で火災の危険がなかったことや、すでに支払い済みのイベントをキャンセルしても財政的には無駄であることや、特にシドニーの年越し花火は大きな観光資源となっていますから、それを中止することによる経済的損失も大きいということや、まあいろいろな事情から実施すると決めたわけですが。
年越し花火を中止した市町村はたくさんあるんですよ。
うちの夫なんて、花火なんて全くお金の無駄だから止めてしまえばいいと言います。花火がお金の無駄使いなら、他にもお金の無駄使いと言える文化はたくさんありますからね、私はその考えには賛成しません。
災害や何か凶事があった時にイベントや祭り事を自粛するべきだという意見にも、同意しかねる私ですが、
花火の環境への悪影響というのを考えると、花火のあり方を考え直す必要があるかもしれないとは思います。
花火は重金属やダイオキシンやその他の有害な汚染物質を放出しますからね。有害物質が水や土壌を汚染し、人々の健康へも悪影響があるというのは事実でしょうからね。
ただし、年に一度の年越し花火が環境に与える影響がどれほどのものなのか、そこの所は科学者の意見を聞かないとよく分かりません。
いずれにしても、年越し花火は私達家族には全く関係のないイベントです。
花火を打ち上げてお祭り騒ぎする年越しより、除夜の鐘が聞こえてくるような静かな年越しの方が私は好きだし。
というわけで、
ビッグイヤーの2020年が始まりました。
今年は、元気に楽しくをモットーにしてまいる所存でございます。
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