2020年1月2日

ブッシュファイア被害深刻

きっと日本でも報道されていることでしょうが、オーストラリア各地で発生しているブッシュファイア(森林火災)が深刻です。

南東部のブッシュファイアの煙は、ニュージーランドの南島を覆っているようですよ。そのくらいの規模の火災です。


ブッシュファイアと言ってもですね、山や草地が燃えるだけでは済まないのでして、日本人が想像する「山火事」というのとは別物です。

このブログでも度々話題にしていますが、オーストラリアの森林は…と言うか、自然に生えている木々のほとんどは、マッチ1本で燃え上がるユーカリの木ですからね、一旦火がついたら、その燃え上がりぶりは想像を絶します。

その放射熱でヒトも動物も死んでしまうという高温ですし、天気が高温乾燥の日には風で飛んでくるエンバー(燃えさし・火の粉)によって他の木々や住宅に簡単に燃え移ります。

降り積もっている枯れ葉もマッチ1本で燃え上がるユーカリの落ち葉です。夏場は、地面の草もカラッカラに枯れていますし。

先月から燃え続けているヴィクトリア州東部ギップスランドのブッシュファイアは、さらに燃え広がって多くの住宅が焼失し、町がほぼ全滅したところもあるそうですし、いまだに消火の目処は立っていません。

大変お気の毒です。

そして、

ブッシュファイアに関しては、

全く他人事ではないというのが現実!

何時我が家のある地域が燃えても不思議ではありません。事実、高温乾燥の日には必ずと言って良いほど地域内で火事が起きています。

燃え広がる前に消火されているから助かっているだけで。

我が家の辺りもそうですが、ヒールズビルという町の外れに住んでいる義母や義弟家族の家はユーカリの森に囲まれておりますので、特に義弟は非常に心配している様子です。

心配は分かる…

しかし、心配してもしようがないの。

シドニーやメルボルンといった大都市以外に住むと、つまり木がたくさん生えている場所や山や草地に近い場所は全てブッシュファイアで燃える可能性があるんですからね、必要なのは計画と準備なんです。

飛んでくるエンバー(燃えさし・火の粉)で火が付きにくくするために、家の雨樋や周囲に溜まった落ち葉を掃除することも重要なのですけど、私達家族が住んでいる家なんてユーカリの落ち葉は毎日降り積もって溜まりますからね、できることに限度があります。

万が一の場合に備えて消火用スプリンクラーを設置する人もいますが、その場合は水の確保が重要です。スプリンクラーがあっても水道が止まったら使い物になりませんから。

水確保のために雨水を貯めるタンクを設置する人もいますが、プラスチック製のタンクは溶けますよ。

オーストラリアに住んでいらっしゃる方は、

近くで火災が発生した場合に、避難するのか家にとどまって家を守るのか、避難場所はどこなのか、家にとどまるのならどうやって家を守るのか、電話やインターネットが不通になった場合にどうやって連絡を取り合うのか、どこで待ち合わせるのか、そういったことを家族で話し合って決めておく必要があります。

夏はまだまだこれからです。

ブッシュファイアに関しては、「備えあれば憂いなし」とは言えませんけど、備えておかなければ命に関わります。


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