2019年10月19日

バイロン・ベイ旅行前夜の悲劇

今朝、うちの夫と息子が一週間の旅行に出かけました。

行き先は、ニュー・サウス・ウェールズ州の北の方にある「バイロン・ベイ」という街です。

クイーンズランド州のゴールドコーストの少し南にある街で、オーストラリア大陸最東端なんだそうです。

私にとっては、俳優のクリス・ヘムズワース一家が住む街という印象が強いんですけど、夫に言わせるとヒッピーの街。1960年代からサーファーやヒッピー、アーティストたちによって作られた街なんだそうです。

昨年の春、夫と息子と娘の三人は、リゾートの島「ハミルトン島」に旅行に行きました。プロの賭博師(ギャンブラー)である夫の父親が、カジノで当てた大金で一族皆んなを招待した旅行でしたが、私は夫の父親とはお付き合いをしていないので、あの人が全面的に費用を負担して主催する旅行には行くはずがないのです。

その時の旅行がよほど楽しかったのでしょう、夫の父親は今年も一族皆んなを招待して、今度は「バイロン・ベイ」への旅行を企画したのですけど、うちの娘は今年の旅行には行きませんでした。

大学3年目(学士課程の最終年)最後のセメスター末試験が迫っておりますし、旅行どころじゃあないのです。

それはともかく、

前日になっても準備をしない夫とは違い、息子は数日前から準備をしていました。久しぶりにひげも剃り、ちょっと伸びすぎた髪の毛をスッキリしたかったようです。

働いていないので理容室へ行くお金がない息子は、妹にヘアカットをやってもらっているのですが、昨日も両サイドを刈り上げて頭頂部を長く残すいつものスタイルを頼んだのでした。

刈り上げた部分と長く残した頭頂部の境目の段差を毎度指摘されていた娘は、今回はグラデーションを付けて境目をぼかすという技に挑戦。

後頭部のグラデーションが上手くいき、気を良くした娘がうっかりバリカンを前からも動かしてしまったその時、

ボトッと落ちた一塊の毛髪…

「はっ」と息を呑んだ娘と「えっ」と息を呑んだ息子の視線が、その瞬間に合ったそうです。

が、もう遅い!

息子は、その後、娘からバリカンを受け取ると、自分で坊主にしました。

今朝、帽子を目深にかぶって家を出る息子に、娘が言ったのは「行ってらっしゃい」でも「楽しんできてね」でもなくて、

「Sorry for the haircut... (ヘアカットごめんね...)」

息子、無言で出発いたしました。

楽しんできて下さい!


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