私は基本的には臆病者なんですよ。でもね、時々切れちゃうと言うか、黙っていられなくなると言うか。それにしても、口げんかに負けるのはやっぱり悔しいものです。
何のこと?
実はね、今日またやってしまったんです、口げんか。見ず知らずのオーストラリア人男と、スーパーの中で。
その男は、いわゆる「ヨボ」風。(ヨボというのはこちらのスラングで、品のない不作法な男のこと。身なりがだらしなかったり、反社会的行動をとる不良男であったりする場合も多い。)
私が最初の通路を曲がろうとした時、向こうから流れに逆らってやって来たヨボ男と鉢合わせ。普通なら「おっと、スミマセ〜ン」とか言ってお互いスマイルを交わして通り過ぎるところですよ。
ところが、ヨボ男に道を譲るためにちょっと左に避けた私が、私の左後ろから追い越しにかかっていた若者とほんとちょっとぶつかったのを見て、「Watch where you'r going!(よく見ろ / 気をつけろ)」と怖い顔をして言ったんです。
その時、私はその若者に「Sorry...」と誤っていました。若者の方も「Sorry...」と言って、さっさと先へ行っちゃったんですけど。
ヨボ男はチッと舌打ちをすると、私をにらみつけて、再び「Watch where you'r going!(気をつけろ)ブツブツブツブツ...」と大きな声で言いましたので、私は弁解したい気もして、言い返したのでございます。
「I was watching where I was going. Actually I was paying full attention to you and tried to let you go first, then I bumped into that young man.」
日本語に訳させてもらうとですね、
「ちゃんと気をつけてましたよ。貴方にちゃんと注意を払って、貴方に道を譲ろうとしたから、私はあの若者にぶつかっちゃったんじゃあないですか」
するとヨボ男は、
「この国ではなあ、常に左折が右折よりも優先なんだよ。オレは左折だったんだ!」
「この国ではってどう意味ですか!」
「いいか、常に左折が優先なんだよ!オレは左折だったんだ。お前は右折だろう。そのお前がオレに何だかんだ言うってのは、INSULT(無礼 / 侮辱)なんだよ!」
この頃には、この男の大声が店内に響き渡っておりまして、他の買い物客が何事かと私達の方を見ている状況でして。
「そうだ、お前は無礼だ、INSULTだ。ちゃんと気をつけろ!」
ヨボ男は、流れに反して動いておりましたので、他の買い物客ともぶつかりそうになりながら、何度も振り返って私をにらみながら「Watch where you'r going!(気をつけろ)INSULT(無礼 / 侮辱)だ!」と叫んでおりました。
去っていくヨボ男に対して、同じく大声で何か叫んだりするのはみっともないことこの上ないわけですが、そこで引き下がるのは非常に悔しかったので、首を振りつつ「ジーザス・クライスト!(Jesus Christ!)」と叫んじゃった私はお下品だったかも。
それでも、口げんかに負けた感が悔しくてならず、その後ずっと、またどこかの通路で鉢合わせしたら何と言ってやろうかと考えることに忙しかったのですがね。結局そのヨボ男は見かけませんでした。
ヨボ男は流れに逆らって動いていたからなあ。
私もねえ、若い頃には、見ず知らずの男とスーパーの店内で英語で口論なんて絶対にしなかったんですけど、おばちゃんになって強くなったからか、時々プツンと切れて言い返さずにはいられなくなるのでございます。
言われっぱなしで我慢するなんて、悔しいじゃないですか!
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