実は、最近寝つきが悪くて、時々睡眠薬のお世話になっています。
私のかかりつけの若き医師リム先生が処方してくれたのは、以前飲んでいた「テマゼパム」あるいは「ノーミソン」(名前は違っても同じ薬成分)とは違う「ゾルピデム」という薬。
効き目は抜群なんですけどね、夢遊行動エピソードがあって以来、何だかちょっと怖くなったのと、ある時期連続して服用したら依存が始まったというか、ゾルピデム無しでは眠れなくなってしまいまして、「ノーミソン」の悪夢再びというわけで、「ゾルピデム」は戸棚の奥深くにしまってあったのですが、
眠れないものは眠れない!
仕方なく、睡眠薬(正確には睡眠導入薬)に頼るしかないと考えたわけです。
「眠れないことの苦しさ」と言うのは、実際に睡眠が不足する身体的な影響よりも「眠れない眠れない」と思い悩む心理的なストレスのほうが遥かに大きいのだそうですよ。
分かる、分かる!
ですからね、思い悩むくらいなら薬に頼ってでも眠ったほうが良いのです。
「ゾルピデム」を服用すると、本当に自分でも気付かないうちに、いつの間にか眠りに落ちて、しかも通常なら睡眠1サイクルごとに目が覚めるところを朝の5時とか信じ難い時刻まで途中覚醒することなく一気に眠れてしまう。
そして、目が覚めた時の「例えようのない気分の良さ」といったらもう、貴方、病みつきになっちゃうってば!
こうして、依存が形成されていくわけですが、「ノーミソン」の悪夢はあまりにも辛かったので、時々薬は我慢しています。
我慢して「眠れない、ああ眠れない」とゴロゴロしていてもですね、朝が来るまでには夢を見たりしているので、夢を見た分は眠っているんです。たとえそれがわずかな時間でも、眠れたのならそれで良いとして思い悩まないようにしています。
ところで、睡眠導入薬である「ゾルピデム」が、持続的に昏睡状態(俗に言う植物状態)の人の意識を回復させるという話をご存じですか?
私、以前これに関するドキュメンタリー番組を見たことがあります。
発端は、ある若い男性でした。交通事故で深刻な怪我を負って以来ずっと昏睡状態が続いていました。植物状態ですから、世話をしているお母さんともコミュニケーションなどとれません。ところが、ある時、調子が不安定だったので眠らせようと(落ち着かせようと)「ゾルピデム」を投与したところ、昏睡状態から覚醒したというのです。
覚醒どころか、突然著しい回復を見せましたが、薬の効果がなくなると昏睡状態に戻ったのです。そこで、再び服用させると再び覚醒し、会話もできるようになりました。
同様の効果は、他の昏睡状態の人でも確かめられていて、現在その「ゾルピデム」の効果について臨床試験が行われており、一部の被験者には実際に効果が確認されているという話でしたが、その後どうなっているのでしょうかね。
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