もうね、ガレージを片付けるためには、トラックの運転はしたくないとか言ってられなかったのです。息子はまだ運転ができる状態ではないですから、私が頑張るしか他の選択肢が無かったのですよ。
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うちの夫はツールショップの同僚のCさんに手伝ってもらうと言っていましたけど、あの人は自分からは誰にも手伝って欲しいと頼まないので、誰かが手伝いに行きましょうかと言ってくれない限りガレージは片付かないということです。
私と一緒に片付けをするといろいろ言われるから腹が立つらしいですけどね、夫にも私に頼るしか選択肢が無かったわけです。
昨日はね、トラックを運転しただけではないんですよ。トラックでトレーラーを牽引して行ったんです。全長9メートルです。これはもう火事場の馬鹿力状態ですよ。私がやるしかないんだから、何でもやるしかないの!
トラックには廃棄するものを山ほど載せ、トレーラーには引っ越し先の家に持って来るものを「ホントにこれが全部必要なの?」と思うほどあれもこれも載せ、重たい機械も二人がかりで載せまして、それを引っ張りながら街中を通って帰って来たんですよ。
ホント私って大したもんだわ!
恥ずかしいとか怖いとかいう気持ちは、完全に吹き飛んでいました。
あんなガラクタやごみを大量に積んだトラックをおばちゃんが前のめりで運転しているのを見た人達からは、もちろん視線を浴びましたけど、もうそんな視線はヘッチャラです。
もう1回行ったら、ガレージは空に出来ると思います。後は掃除をすれば、引っ越し完了ですよ。
ああ、こんな日が来るとは夢にも想像できなかったけど、あのごみ屋敷ガレージがもうすぐ完全に空っぽです!
現実はね、皆さんのご想像どおり、引っ越し先のガレージがごみ屋敷状態になりかけているんですけど、持って来た物をこれから全部チェックして使わない物は処分すると夫は言っています。
次の引っ越しまでずっとこのままという可能性はありますけど、どうぞ今回で懲りて二度とガレージをごみ屋敷にしないでもらいたいです。
次の引っ越しは、夫の目が見えなくなって仕事を続けられなくなった時ですから、その時には今回は捨てられなかった道具も機械もあれもこれも全て処分するしか無いんですし。
その時には、私もさらに老化しているんですからね、さすがにもうトラックの運転やトレーラーの牽引は出来ないんじゃあないかと思いますよ。
今はトレーラーの方向転換とかは夫がやってくれるけど、それも出来なくなると私には無理ですからね。トレーラーの牽引は、前に進むだけなら簡単ですが、バックで方向を変えるのは難しいんです。
今日もトラックとトレーラーで残っている物を取りに行くことにしています。ということは、今日でついにガレージは完全に空っぽになるんですよ。
ごみ屋敷ガレージの片付けは、考えると気が遠くなりそうで、私は文字通り夜も眠れなくなっていたんですけど、何事も終わりは来るもんですね。
心の底からホッとしています。
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