2023年10月9日

臆病な大犬と飼い主の責任

臆病な大犬というのは、北隣り家が飼っている白いグレートピレニーズのことです。その犬は、私よりも大きいです。

北隣り家が飼っている3匹の犬のうち、小さな茶色い犬は娘さんが散歩に連れて行っているようですが、この大犬グレートピレニーズと中型の白いスピッツは散歩に連れて行ってもらえません。

スピッツを散歩に連れて行ってやらない理由は分かりませんが、この大犬グレートピレニーズは、北隣り家のお母さんや娘さんには大き過ぎて散歩に連れて行くのは体力的に無理なんでしょう。

このグレートピレニーズとスピッツの2匹は、北隣り家の広い敷地内を自由に動き回ることが出来るようですから運動不足にはならないでしょうけど、道路を飼い主と一緒に散歩している他の犬達が気になってしようがないんですよ。

毎日、道路に面したゲートの近くにいて、道路を歩く人達や散歩をする犬達に吠えかかるんです。吠え声は早朝から夜遅くまで聞こえます。

グレートピレニーズは、身体が大きいだけあって吠え声も大きいです。メスかと思っていましたがオスでした。北隣り家が引っ越して来た頃よりもさらに大きくなったように見えます。

スピッツはそれほど敵対的ではないのですけど、グレートピレニーズは吠えかかるだけではなくてウーウーと歯をむき出して唸ったりもするので、怖い犬だと思っていたんですが。

私の見方は変わりました。今では恐ろしくも何ともないです。

この大犬はね、

とっても臆病なんです!

私に向かって吠えている時に私が近寄るように動くとすぐ逃げるので、臆病なのかなあとは以前から思っていたんですが、ある日を境に犬の態度が変わったんです。

この犬は、毎日我が家の敷地に何度も入って来て、我が家のフェンス越しに道路を歩く人達を追いかけて吠えかかり、ついでにおしっこやウンチをして行くもんですからね、ある日うちの夫が大声で怒ったんですよ。

その日を境に、犬の私に対する態度も変わりました。私の姿を見ると慌てて帰って行くようになったんです。最近はもう玄関のドアが開く音が聞こえるだけでハッとふり向き、私の姿を見ると「やばい!」という感じで走って帰ります。

私の姿が見えなくても、「おい!」と叫ぶだけで慌てて帰って行きますよ。どうせすぐにまた戻って来るんですけど。

実は、北隣り家のゲートのすぐ近くには、我が家の小さなゲートもあるんです。ごみ収集容器を道路に出す時に使うゲートです。

先日、ごみ容器を出した後、私はこのゲートを開けっ放しにしておきました。我が家の敷地に侵入した大犬がそこから道路に出たら、北隣り家もさすがにフェンスをなんとかするんじゃあないかと思って。

ところが、ゲートはいつの間にかしっかり閉めてありました。何度か開けっ放しにしてみたんですが、必ず閉まっていました。北隣り家の人が閉めていると思います。

やはり、あの大犬が開いているゲートから道路に出ているんだろうと思いました。

そこで昨日、再びゲートを開けっ放しにして様子を見ていたんです。ちょうどタイミング良く、散歩の女性がこっちからやって来ました。

グレートピレニーズはすぐに気づいて吠え始め、フェンスを飛び越えて我が家の敷地に入って来ると、フェンス沿いに女性を追いかけて吠えていましたが、ゲートが開いているのに気づいて道路に出たんです。

「やばいかも!」と一瞬心配したんですが、グレートピレニーズは道路に出てもゲートの近くから離れなかったんです。女性に向かって吠え続けましたけど、ゲートの近くから吠えているだけでした。

私はゲートを閉めました。もうグレートピレニーズは入って来れません。

さあ犬はどうするだろうか?

自由にどこにでも行ける状況でしたがね、どこにも行かなかったです。

ずっとゲートの外側にいて、そこから道路を歩く人々に吠えていたのですよ。いつもやっているのと同じことをやっていただけ。

何だそれ…

しばらくして、北隣り家のお母さんが例のメタリックオレンジのスポーツカーで帰って来た時に開けたゲートから戻って行きました。


ゲートから外に出ても、どこにも行かなかったのには驚きました。

私達はもうすぐ引っ越しますから、犬のことはどうでもいいと思っていますけど、グレートピレニーズは毎日フェンスを跳び越えて敷地内に入って来ますからね、この家の新しい住人との間でトラブルになることは確実です。

解決方法は、入ってこれないようにフェンスをもっと高くするしか無いと思いますが、それは北隣り家の責任です。

いつだったか、うちの夫がこの北隣り家のお母さんと別居中だと言う男性と話をした時、うちの敷地に入って来て困っていると苦情を言うと「あの犬は大き過ぎるからなあ」と言っただけだったんですけど、北隣り家の人達は犬が近所に迷惑をかけているという意識が無いようです。

ホントに困ったことです。

夕方、薄暗くなり始めた頃に私はまたゲートを開けておきました。そして家の中から様子を見ていましたらね、こっちからヘッドライトを付けた自転車がやって来たんです。

若い男性でしたが、もちろんすぐにそれに気づいたグレートピレニーズはフェンスを飛び越えて我が家の敷地に侵入し、フェンス沿いに男性を追いかけながら吠えていましたが、開いていたゲートから勢いよく飛び出して、自転車の男性に飛びかかろうとしたんですよ。

自転車も速度が出ていますから飛びかかりはしなかったし、グレートピレニーズも男性を追って行かなかったですけど、やはり危険だと思ったのでゲートは閉めました。

しかしね、我が家にはもう1つのゲートがあるんです。車での出入りに使うゲートで、そこは常に開けっ放しです。グレートピレニーズはそこからならいつでも簡単に道路に出られるんですよ。

そのゲートから外に出て、もしものことがあったとしても、私達の責任ではないです。

まあ、あの犬は臆病だから人を襲ったりはしないと思いますけど、犬は犬ですからね、何が起きるか分かりませんし。

北隣り家の人達も、我が家のゲートが何度も開けっ放しになっていたのは、意図的だったと気づいたはずですよねえ。

そして、グレートピレニーズは何度も道路に出たはずですからね、何らかの対策を考えるのが犬を飼う者としての責任だと思いますよ。

それとね、飼うのならやっぱりしつけをしないといけませんよ。他の犬や家族以外の人達との付き合い方を学ばせないとだめでしょう。そうしないと、あのグレートピレニーズはゲートのところで吠え続ける一生です。


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