ついに手術日が決まってからは、度々この件について書いていたんですが、患者さんに身元が特定されてはいけないのでブログに手術日を書いてはいけないと言われましてね。
慌てて記事を書き直したりしたという話を、先月の「腎臓提供者は名前を明かさず」という記事に書いたんですけど。
実はですね、うちの夫はすでに手術を終えて家に帰って来ています。入院していたのは実質3日間だけなんですよ。さすがに3か所穴を開けるだけの内視鏡手術というのは回復が早いんだなあと思ったら、やっぱりお腹は切っているんです。
そんなの当たり前でしょう!
と言われました。
いやあ、私はこういうことに無知なものですから、夫が「3か所穴を開けるんだ」と繰り返し言うから、「一体どうやって穴から腎臓を取り出すんだろうか」「穴の1つは大きいのだろうか」「穴から取り出せる特別な器具を使うんだろうか」などと、不思議に思っていたんですよ。
そりゃあそうですよね、切らずに取り出せるわけがない。
開腹して行う場合は30センチくらい切開するらしいですけど、実際に取り出すまでの措置を内視鏡を使って行うと、手術時間は長くなるものの傷が5~6センチと小さくて済むので、身体への負担が少なく回復も早いということでした。
ということで、うちの夫のお腹には3つの穴と5~6センチの傷があるのでございますよ。ゆっくりですが普通に歩けるし、普通に食べるし、おトイレも普通に行っています。
1つ残った腎臓は、ちゃんと機能しているようです。
病院から帰って来た時、スーツケースに入っていたものを出したり片付けたりするのは、うちの息子がやっていました。
スーツケースに入っていた衣類を夫のベッドに出しておいたと息子が言うので、洗濯しないといけないものは洗濯機に入れておいてちょうだいと私が言いましたらね、「洗濯が必要かどうかは臭えば分かる」というような意味のジョークを夫が言ったんです。
まあ、いつもすぐに面白いことを思いついて言うんですけど、そのジョークで私達は大笑いになりまして。
それがいけなかった!
笑いを堪えられず、痛みに悶絶しながら「笑わせないでくれ!」と夫は言うんですけど、笑わせるようなことを言ったのは夫です。
お腹を切ってまだ3日しか経っていない人が大笑いすると、相当痛いらしいですよ。おまけに、心配していた通り花粉症のくしゃみも時々出るもんですから、くしゃみが出る度に「ううううう」とうなっています。
そんな夫ですが、病院から帰って来た日に最初にしたことは、例の家の賃貸契約の申込書を提出することでした。古くて夏の暑さが心配だけどツールショップに近くて歩いて通勤ができるあの家です。
申込書が終わった後は、いろんな人に電話をしておしゃべりに忙しかった夫ですが、自分のベッドでしっかり眠った翌日。
まだお腹は痛そうだし普通に動くことは出来ないわけですが、なんだかもう元気百倍の様子で。夫は、息子に車を運転してもらってある所に行ったんです。
どこに行ったかと言うと、
勤めているツールショップ!
スタッフがちゃんとやっているかどうか見に行くと言って。本当は「腎臓摘出手術をホントに受けて来たぞ!」というのを見せたかったんじゃあないかと思いますけどね。
もしかしたら、私達に見せたようにスタッフにもお腹の傷(ガーゼで覆われていますけど)を見せたかもしれませんよ。あの人はやりかねません。
スタッフの皆さんには、「こんなところで何してるんだ!」「来るんじゃない!」「家で休んでろ!」と言われたそうです。
その後、賃貸の申込書を出したあの家を見に行ったそうです。
家を出る前にその家を見て来るとは言っていましたけど、巻き尺を持って行って家の大きさを測って来るとか言うんですよ。そうすれば、どの家具を持って行けるか、どこに何を置くかを決められると言うのです。
「私達が借りられるかどうかも分からないのに、家の大きさを測っても意味が無いでしょう!そもそも家の中には入れないのに、家の外側を測る気なの?バカなことはやめて!」と私は言ったんですけどね。
ホントに夫の思考回路は、時々理解不能です。
家は外からだけ見たそうです。静かでキレイで良い場所で、大変気に入ったそうですよ。貸してもらえるといいのですけど。
夫は、その後一度家に帰ってから、今度は父親とランチを食べに出かけました。そして、食事をしたカフェレストラン併設の店で買い物までして帰りましたよ。
それから晩ご飯の頃までずっといろんな人に電話をかけまくってしゃべり続け、夕方には、東隣りのテイラーさんとおしゃべりをしに行きました。
すごいですねえ!
腎臓摘出手術から4日目でこんなにアクティブに行動できるなんて。内視鏡を使った手術だったからですよ。
今朝はさらに元気いっぱいです。
昨晩は頭が冴えてしまって全く眠れず、ずっと起きてパソコンで何かやっていたらしいです。双極性の「躁モード」が始まっているのではないかと、私は気になっています。
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