2023年10月5日

「スキップ」という廃材用コンテナ

引っ越し先の家はまだ決まらなくても、引っ越すことは決まっているので、私達は準備をしなければいけません。

私の持ち物の処分は終わりました。元々たくさん物を持っていませんでしたけど、本はほとんど全部処分して、本当に必要なものと残しておきたいものだけを箱に詰めました。

あれもこれも思い切って捨ててしまったら、後からどんな気持ちになるだろうかと少し心配しましたが、スッキリしましたよ。

うちの娘はすでに家を出ていますから、ほとんど持ち物は残っていません。大量にあった本のうち、娘がもらいたいと思う本はすべて箱に詰め終えました。数箱あります。いずれシェアハウスではなくて自分一人の家に住むようになったら、本棚に並べるのでしょう。

息子も断捨離をして、持ち続けたいものだけを箱に詰め終えています。

残っているのは、うちの夫の持ち物ですよ。

しかも大量です!

木を切ったり草を切ったりするための道具は、これからも必要だということで、夫の父親が昨年の8月に売りに出していまだに売れていない家の物置に持って行きました。

「そんな所に持って行って、家が売れたらどうするの?」と私は思いますけど、そこ以外に置いておくところは無いかもしれませんし、基本的にその家の敷地内のメンテナンスに使うんですから、その物置に置いておくのは理にかなっているかもしれません。

トラックやトレーラーは、勤めているツールショップの駐車場に置いておくと言っていますから、トラックを売るという話は無くなったわけです。

息子がいつか家を出たら、トラックを運転してくれる人はいなくなりますよ。私はもうトラックの運転だけはイヤですからね。トラックを運転してくれる人がいないと、草切りや木を切りに行くことは出来なくなります。

まあ、その頃には夫の目はさらに見えなくなっているでしょうから、そうした仕事が出来なくなれば、道具もトラックも持っている意味が無くなるわけですが、それはまた後で考えましょう。

とにかく、道具をその家の物置に持って行ったので、ごみ屋敷状態だったガレージが少しは片付いたのかなあと思って先日見に行きましたらね、私には何が減ったのか全く分かりませんでしたよ。そのくらいまだ物で溢れ返っています。

いったい全体どうするつもりなんでしょうか。私が何か言うと怒るので、ずっと無視し続けて来ましたが、さすがに夫も考えたようです。

私は以前に何度か「スキップ」という廃材用コンテナを借りることを提案したんですけど、結局そうすることにしたそうです。

「スキップ」とか「スキップ・ビン」とか呼ばれるのは、下の写真のような鉄のコンテナで、要するにダンプトラックの後ろの部分だけのようなものです。

サイズも形もいろいろあります。もっと浅いのや深いのや、細長いのやいろいろです。捨てるごみの種類によっても形が違ったりします。下の写真のタイプは、重いものを入れやすいスロープ付きです。


レンタル料金には、これを依頼人が指定する場所までトラックで持って来てくれて、指定日に持って帰ってくれて、それをごみ廃棄場に持って行って廃棄する料金が含まれます。

ごみの種類やコンテナのサイズによっても料金が違います。

一般家庭が引っ越しをする際に出るごみの場合は、様々な種類のごみが混じるタイプを頼みます。分別したりする必要がなく、箱に入れたり袋に入れたりする必要も無く、捨てたいものをそのままそのコンテナに投入するだけです。

コンテナがいっぱいになるまでどれだけでも入れられます。「スキップ」は、ごみや不要品を捨てるのに最も簡単な方法なんです。

これまでは、トラックやトレーラーにごみを積んで自分達で廃棄場まで捨てに行っていましたけど、夫はもう車の運転が出来ないんですし、とにかく処分しなくちゃあいけない物の量が多過ぎるんですからね、夫も自分の力ではどうにもならないことを自覚したのでしょう。

私は「スキップ」を借りるしか他の方法は無いと言って来たんですよ。ところが、夫はスキップは高く付くからどうのこうのと決して賛成しませんでしたが、私が言っていた通りになりましたよ。

一人ではどうにもならない量ですからね、おそらく息子の助けも借りてガレージにあるものをこの「スキップ」に捨てるのでしょう。私も手伝わないわけには行かないでしょうね。私には手伝ってもらいたくないかもしれませんけど。

腎臓提供の手術が終わって落ち着いてからすると言っていますから、それまでにまた気が変わる可能性はありますが、とりあえず、ごみ屋敷ガレージが何とか片付くかもしれないという見通しが立ったことは良かったです。


ホントはねえ、ガレージの中を写真に撮って皆さんにお見せしたいくらいの気持ちなんですけど、それはやはり夫に失礼かなと思って我慢しています。

「ごみ屋敷」を取り扱ったアメリカのTVシリーズ「Hoarders」(ホーダーズ)というのを、皆さんご存知ですか?どのエピソードも見るとツラくなるんですが、オーストラリアにお住まいの皆さんはSBSオンデマンドで見ることが出来ますよ。

「Hoarding」(ホーディング)というのは、ものを溜め込むという意味ですが、「ごみ屋敷」を作ってしまうのは「Compulsive Hoarding」(コンパルスィヴ・ホーディング)という障害です。

日本語では「強迫的ホーディング」とか「溜め込み症」と呼ばれるようですね。持ち物を捨てたり手放したりすることが継続的に困難になることで、居住空間に度を越した量の物品を収集してしまうのです。

しばしば、収集したものを処分することに不安や苦痛を感じるために、手放すことが出来ません。

価値のある無しとは関係なく収集し、次第に膨大な数の品物を保管したり溜め込みますから、本人や家族、近所の住人にとって著しい苦痛や機能不全を引き起こすことになります。

うちの夫の母親はその傾向がありましたが、彼女の場合は溜め込むというよりも捨てられないという感じでした。家の中は片付いていましたが、物置に大量のものが保管してありました。

夫は、そんな母親のことを批判するくせに、母親以上に捨てられない人なのですよ。

次々に買って来るだけではなくて、誰かが処分したいというのを聞くと人助けだと言ってもらって来るので物が溜まるわけですが、とにかく捨てないんですからね。

何事も「今日しなくても良いことはしない」という人ですが、自分にとって重要ではない「整理整頓、片付け、不要品の廃棄」といった仕事は先延ばしにしますから、ごみ屋敷化するんです。

そんな人が「スキップ」をレンタルして物を捨てられるかどうかですが、先延ばしにできない状況で切羽詰まっていれば捨てると思います。

家探しに時間がかかって切羽詰まっていなければ「スキップ」も先延ばしにするでしょう。それは確実です。私は経験から知っています。


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1 件のコメント:

  1. その後、火傷の具合はいかがでしょうか。痕にならないとよいのですが。

    スキップビンの写真を見て、閃きました。このスロープをつけた形は、老猫たちのト◯レにピッタリなのではないか! スロープなしのものは産廃処理場や漁港で見たことがあったものの、その時は思いつきませんでした。衣装ケースを猫ト◯レにしている人は多いと思いますが、スキップビンの形は、壁に結構な傾斜がついているところもいいです。適当な大きさで似たものを作って、そろそろシニアとなったお猫さま達の将来に備えます。よいアイディアを戴きました。ありがとうございました。

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