2023年10月4日

悪い予感と家探し

杞憂だといいのですが、悪い予感がしています。

引っ越しの件なんですけどね、先週の水曜日に第1希望の家の見学をさせてもらえたんですが、エアコンが無いのは心配でしたけど、その家を借りると決めたんです。

見学に来ていたのが私達だけでしたし、それまでに家を見に来た人が他にいなかったようでしたから、私達が賃貸人第1候補なのだと思いました。不動産屋の担当者は、多くの申込者の中から私達を選んでくれたので、見学をさせてもらえたのだと思ったんです。

普通は、誰でも家を見学することができる「Open For Inspection」というのが行われて、実際に家を見て気に入った人達が賃貸契約を申し込むのですけど、この家は「Open For Inspection」が開かれることはなかったです。

見学を申し込んでいましたが連絡が無いので、見学しないで賃貸の申し込みをしました。それでも連絡が無いので、ほぼあきらめていた頃にやっと連絡があって見学をさせてもらえたのが水曜日なんです。

私達が納得してOKならそれで決まりなのだろうと思っていたんですけど、不動産屋の担当者が歯が折れたとかで連絡が取れなくなって詳しいことが分からず、金曜日からは3連休でしたからね、月曜日には連絡が来るはずだと期待していました。

そして、連絡は来たんです。私達はその家を借りたいという意志を明確に伝えましたから、あとは家主がOKなら決まりだろうと思って待っていたら、私達の経済状態に関して不安があるというメールが来たんですよ。

経済状態に関する情報は提出してあるのですから、不動産屋はそうしたことも全て考慮した上で私達を第1候補に選んだはずなんですよ。それなのに、今頃になって私達の収入に不安があるとかなんとか言って来たというのは、家主がそういうことを言っているのでしょう。

我が家の世帯収入は、現在に限って言うと夫の月給だけです。私の収入は微々たるものだし、息子はまだ働けるようになっていません。

この状況はもうすぐ変わると期待していますが、夫の月給以外の収入があるのかどうかを説明しろと言って来たんです。銀行口座の残高証明を提出しろと言われるかもしれません。

その家にこれまで6年間住んでいらっしゃった弁護士の女性は、家自体は住みやすいし場所も便利だけど夏は2階の寝室が耐え難い暑さになるとおっしゃっていましたが、不動産屋の担当者がとても良い人だということは強調していましたけど、それ以外の関係者は「クソだ!」とおっしゃったんです。

どんなに頼んでもエアコンもファンも付けてくれなかったから、自費で天井にファンを取り付けたけど、出ていく時には全部取り外して処分して行くとおっしゃるところに家主への怒りを感じさせました。「クソだ!」というのは家主のことだろうと思います。

申し込みをしてから3週間たってもまだ決まらないことや、今頃になって私達の収入がどうのこうのと言って来たことからも、家主がどんな人なのか何となく分かって来ましたよ。

少なくとも賃貸人思いの親切な人ではないということは確かです。気難しい人かもしれません。この家には出来るだけお金をかけたくないけど、家賃だけはしっかり取りたいのでしょう。

見学した時に、家のクォリティーは悪くないのにキッチンにあった食器洗い機が私なら絶対に買わない超安物だったのと、2階の主寝室にある唯一のエアコンが小さくて聞いたこともないメーカーの製品だったので、家主はとにかくお金をかけたくないのだなと思ったんです。

それでも、私達はこの家を借りたいと思っていますよ。この家の他には賃貸物件がほとんど無いからです。夫が勤めるツールショップから徒歩圏内には、本当に賃貸物件が少ないのです。

私が毎日の送り迎えをする覚悟があるなら選択肢はもっとありますけど、私が病気などで運転ができない時のことを考えて探すと、本当に少ないのです。草切りをしないといけない庭付きの家はダメとか3階建てはダメとか、他にも条件がありますからね。

メルボルンでは、住宅価格が高騰して普通の所得の人には手が届かない値段になっています。ですから、多くの人には賃貸しか選択肢が無いんですが、賃貸住宅は需要に供給が追いついていないので、完全に家主に有利な市場なんです。

当然、賃貸住宅の家賃も高騰して「こんな家にこの値段?」と驚くような家賃を求められます。住宅のクォリティーもひどかったりするんですけど、借り手を見つけるのは簡単なんですよ。借り手はとにかく住む場所が必要なので、いろいろ贅沢は言っていられないのです。少しでも良い条件の物件は、競争率が高くなりますしね。

お金がかかっても住む人が快適に住めるようにしてあげようなんていう親切な家主など滅多にいません。私達が借りたいと思っている家の家主も、そういう人ではないですが、現実は貸してくれるだけでありがたいという状況です。

私達が借りようとしている家は複数の家がくっついて建てられているタウンハウスで、寝室が3つあって、家賃は週630ドルです。大雑把に計算して一月の家賃は25万円ですよ。東京の都心並みでしょう?

もっと小さいアパートや古い家だともう少し安い物件も見つかりますが、メルボルンの住宅事情はこんな状況です。

再び家探しを始めないといけないかもしれません。


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