2023年4月2日

これは怒ってあたりまえ!

うちの夫は、土曜日は仕事が休みなんですけど、昨日の土曜日は出勤することになったと言うので、私がまた車で勤めているツールショップまで送って行きました。

昨日は、土曜日シフトのスタッフ一人が休みを取っていた上に、急に病気になったり家族の都合で仕事に来れなくなったスタッフ続出でスタッフが足りなくなったのだそうです。

送って行った時点で、夫以外の出勤予定のスタッフは一人だけ。その人がまだ勤め始めたばかりの新人だということもあり、忙しい土曜日に大きなツールショップを2人で営業するのは不可能だと夫は焦っていました。

他のスタッフに急遽出勤してもらえる人はいないかと連絡したと言いましたが、皆さん休みのはずの土曜日早朝は寝ていますからね、まだ誰からも返事が来ていないと言っていました。

夫にとって、大変きつい一日になりそうでした。

そういう時に私に出来ることは、せめて美味しい晩ご飯を作っておいてあげることですよ。久しぶりにちゃんとした和食にしようと思って、最初は唐揚げを作ろうかと思ったんですが、もうちょっと頑張って天ぷらを作ることにしまして、材料を出しながら思ったんです。

天ぷらはカロリー高いよなあ…

唐揚げもカロリー高いですよ。

夫は最近少し食べ過ぎなんです。私が続けてケーキとか作っちゃったのも悪かったんですけど、前の晩は豚のステーキにしたら2枚も食べたし、これでまた唐揚げや天ぷらを作ると減量しないといけない夫に申し訳ないです。

ということで、結局は鶏肉入りの野菜たっぷりスープにしたんですけど、餅粉(Glutinous Rice Flour)と小麦粉で作ったすいとん風の団子を入れることにしました。スプーンですくってスープに落として煮るんですけど、お餅のような食感で美味しいんですよ。

材料を全部準備し終えて、後はタイミングです。

夫が帰宅した頃にちょうど煮え上がるように作りたかったですからね、GPSで居場所がピンポイントで分かる「Find My」アプリを使い、夫の居場所をチェックしました。

ツールショップを出たのが分かって、バス停の方へ行かずに道路を結構なスピードで動いていたので、誰かに車に乗せてもらって帰って来ていると思いました。

ということで、20分後に出来上がるタイミングで作り始めました。

ところが!

途中で止まったまま動かなくなったんです。

道路が渋滞しているか交通事故か何かが起きたのかと思いましたけど、10分経っても20分経ってもずっと同じ場所にいるんですよ。しかも、道路上ではなくて建物の中にいるようです。

いつも通る道なんですけど、一体そこに何があるのかと思って地図で調べてみたら、そこには小さな軽食屋があったんです。ハンバーガーとかピザとかが食べられる店でした。

誰かと何か食べているのかもしれませんから連絡が来るだろうと思って待ちましたが、何の連絡も来ませんでした。

30分経っても40分経っても、まだその軽食屋にいました。

スープは途中で火を消したんですけどね、野菜は柔らかくなり過ぎていました。仕方がないので、餅粉のすいとん風団子を入れて煮て、うちの息子だけ先に食べました。

私に連絡もせずに誰かと食べているのは明らかでしたから、電話をかけてやろうかとも思ったんですよ。「どこにいるの?」「何やってんの?」「まさか何か食べてんの?」何と言ってやろうかと考えながら、電話をするのはやめて夫が帰宅するのを待ちました。

「ただいま〜」と言って元気に帰って来た夫は、ご機嫌も普通でした。私に連絡せずに食べて来たことなど全く意に介していなくて、当然罪悪感のかけらも無いのでした。

スタッフが足りなくて困り果ててCさんに出勤を頼んだこと、Cさんがすぐに来てくれて助かったこと、帰りもCさんに送ってもらったこと、お礼にCさんと一緒に食べて来たことなどをしゃべりまくるんです。

「Cさんにお礼をしたのはいいですけどね、私に食べてくるからと連絡するべきだったんじゃあないですか?今日はちゃんとした和食の晩ご飯にしようと思って唐揚げとか天ぷらとか作ろうかと思ったけど、作らなくてよかったわ!もし頑張って作っていて、こんな風に何の連絡もせずに食べて帰ったら、私はとっても悲しいわよ!

にらみつけること5秒…

「モウシワケございませんでした(日本語で)」


ああ、うちの夫はこういう人です。全然分かっていない。

連絡せずに食べて帰ったら、晩ご飯を作って待っている私に悪いとどうして思わないんでしょうか。私がどういう気持ちになるか想像できないんでしょうか。

人の気持ちを察するとか思いやるとか、そういうのが出来ない人じゃあないんですよ。他人にはよく気配りができる人なんです。

誰かにお世話になった時にお礼に食事に招待するとか(作るのは私)、何か嬉しいことをしてもらってお礼に花を贈るとか、カードを書くとか、小さなプレゼントを贈るとか、そういうことを良くするんですから。

ただね、私はそういう感謝の対象ではないということです。私にそういうことをしてくれることは無いですから。毎日私にしてもらっていることは、夫にとってはあたりまえのこと過ぎるんでしょう。

腹が立って頭に血が上ったものの、夫があまりに分かっていないので話にならず、振り上げた拳の行き場に困って下ろすしかなかったですよ。

昨日は思った通りきつい一日だったそうです。泥棒に入られたけど、新人君と2人だけだったから商品を盗まれても何もできず、トイレに行く暇も無かったんですって。

お昼からCさんが来てくれて、いつもならCさんは客に対応するセールスの仕事はしないのに、コンピューターの入力方法から何からあっという間に学んでカンペキに対応してくれたんだそうで、嬉しかった夫はお礼にCさんと食べて帰ったというわけです。

それはいいんですよ。急に誰かと食事をすることになるのは理解できます。大事なのは「食べて帰るから」と私に連絡をくれることです。

天ぷらを頑張らなくてよかったわ!


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