2023年4月21日

便秘にダルコラックスは危険

私はかつて慢性の便秘でした。

日本で学校の先生をしていた頃は特にひどくて、日常的にお世話になっていたのが「コーラック」という薬。今でもあるのかどうか知りませんけど、当時は「ピンクの小粒コーラック」というTVコマーシャルで有名でしたよ。

あの薬はよく効きましたと言うか、たいていは効き過ぎました。

小さなピンク色の錠剤を寝る前に1錠服用するのですけどね、コマーシャルでは「翌朝目覚めの頃に穏やかなお通じ」ということでしたが、私の場合は翌日の午前中のいつ頃かは分からないけど突然に「激痛を伴って便意が襲ってくる」ので、休みの日にしか飲めませんでした。

オーストラリアに住むようになってから便秘には悩まされなくなったんですが、あれはきっと毎日しっかり食べていたせいじゃあないかと思います。

おかげで体重が増えまして、時々減量を試みてダイエットをする度に便秘になりました。食べる量を減らすのがいけないんだと思いますけど、便秘になると便秘薬に頼るようになったのです。

それが「ダルコラックス(Dulcolax)」という薬でした。


主成分が「コーラック」と同じビサコジル(Bisacodyl)ですし、錠剤の大きさも同じような小粒で、色はピンクじゃあなくて黄色いんですけど、これを就寝前に2錠服用します。

最初の頃はよく効いていたんですけど、だんだん効き目が感じられなくなって、2日も3日も連続して飲んだりしていたこともあるのですよ。2錠じゃあ足りないのかもしれないなどと思っていたくらいなんです。

ところが、ある時、新しく買った「ダルコラックス」をいつものように2錠服用した日の夜中に恐ろしい腹痛と下痢に襲われて「筆舌に尽くしがたい苦しみ」を味わったのですよ。それはもう死ぬほどつらかったんです。

新しく買ったものだったので、錠剤に入っている薬成分が多過ぎるんじゃあないかと思ったりしました。もしかして、製造ロットによっては薬成分が不均一になる可能性があったりするんですかね。

とにかく、あれ以来怖くて「ダルコラックス」は飲めなくなったんです。

だったら薬は捨てればいいのに、私は捨てていなかったんですよ。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」なんです。時の経過とともに苦しみの記憶は和らぐものですからね、同じ過ちを繰り返す傾向があるんですよ、私は。

減量を試みて食事の量を減らしていたのが原因だと思いますが、先日久しぶりに便秘になりまして、お腹が苦しくて耐え難かったので、再び「ダルコラックス」に手を出したんです。

ただし今度は1錠だけです。

「ダルコラックス」は、通常は2錠服用するんですけど、さすがに2錠は怖かったです。1錠では効き目が無いかもしれませんけど、もしかしたら少しは役に立つかもしれないと思って1錠だけ服用しました。ダメで元々というやつですよ。

そうしたら、

夜中からお腹が痛くなり始め、何度も目が覚め、4時頃から痛みに耐えていたんですが、ついに激痛となったのが5時過ぎ。

おトイレは、洗濯室兼おトイレ兼バスルームだから広くて、床が冷たいタイルなので震える寒さだったのに服が濡れるほど大汗が出て、あまりの痛みで目が見えなくなるほどで、目まいもすごかったし、ひどい下痢になり、私はただただ後悔しました。

飲むんじゃなかった…


オーストラリアにお住まいの貴方、便秘でお困りの場合、「ダルコラックス(Dulcolax)」という薬はスーパーでも売っている最も一般的な便秘薬ですし、「コーラック」に似ているので試してみようと思うかもしれませんけどね、私のような目に遭う可能性がありますから、十分覚悟して飲んだ方がいいですよ。

最初から2錠は止めた方がいいです。

まず1錠で様子を見てから、次を考えましょう。もし効き目が弱かったら2錠にしてみればいいです。1錠でちょうど良い効果があるかもしれませんしね。

とにかく、私はもう二度と「ダルコラックス」は飲んじゃあダメだと分かりました。あの激痛にはもう耐えられません。

これからは、便秘にならないように毎日ちゃんとした量を食べないといけないと痛感したのでございました。

まあ、とにかくね、あれで体力を消耗したんだと思うんですよ。あの後、私は風邪を引いたんです。


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