オーストラリアは昨日からイースター連休中です。
連休初日の金曜日は「グッド・フライデー(聖なる金曜日)」と言われるイエス・キリストが十字架にかけられて処刑された日を記念する日です。キリスト教徒の皆さんにとっては非常に重要な日ですから、金曜日はほぼ全ての場所が閉まっています。
日曜日は死んだイエスが復活したことを祝うイースター(復活祭)の日で、この日は子供達がチョコレートエッグ探しを楽しんだり、家族が集ってご馳走を食べたりします。
毎年日付が違うんですけどね、オーストラリアでは金曜日から月曜日までのイースターの4日間は、国民の祝日となっているのでございますよ。
政教分離の真逆を行くキリスト教由来の国民の祝日は、キリスト教徒の皆さんにとっては重要なのでしょうが、ほとんどのオーストラリア人は無宗教に近いですから教会になんか行きませんし、キリスト教関連のイベントに参加したりもしません。
イースター連休は、日本のゴールデンウィークみたいなもんです。ただの秋の連休という認識です。
一年で最も天気が安定していて過ごしやすくて花粉も飛んでいないこの時期は、メルボルンのベストシーズンですしね。
このイースター連休に合わせて有給を取り、旅行に出かける人も多いです。国内の観光地はどこも混雑していますから、人混みが嫌いな私はどこかに行きたいとは思っても行く気にならないのでございます。
イースター連休の頃には、天気は北半球の春のような感じなのが普通なんですけど、夏のような暑さになることもあります。今年は、過去80年で最も寒いイースター連休になるそうですよ。
お天気も悪いですが気温が真冬並みに低くてね、日曜日の予想最高気温は我が家のあたりでは15度です。
日曜日は多くの子供達が楽しみにしているチョコレートエッグ探しが行われる日です。
この日には、イースターバニー(うさぎ)というのがやって来て、家の周りにチョコレートエッグを置いていくのですよ。朝起きてカゴを片手にそれを探すのは子供達の楽しみなんです。
朝は冷え込むんでしょうし、雨も降っているとチョコレートを置いていくイースターバニーも大変です。
ああ…
イースターバニーと言えば、思い出すのがうちの夫の暴言。
今から思えば、当時は双極性障害2型の「躁期」だったんだろうと思うんですが、あの日はイライラしていて大変機嫌が悪かったんです。仕事のストレスもあったのだろうし、疲れていたのだろうとは思うんですけど。
イースターの朝、チョコレートエッグ探しが話題になった時、
「アレは親がやっているんだよ!イースターバニーなんているわけないじゃないか!」
と怒鳴り、子供達にバラしちゃったのです。
その時、うちの娘は小学校の2年生。まだイースターバニーのことを信じていましたからね、父親に怒鳴られて、しかも信じていたイースターバニーが親がやっていることだと言われて、娘の心はとても傷ついたんです。
かわいそうに…
夫はこの時のことを覚えていないんですよ。衝動的に言っちゃったんでしょうけど、言われた子供の傷ついた心はもうどうにもなりません。傷つけてしまった後の夫のフォローもなかったし。
もちろん、その年を境にチョコレートエッグ探しはしなくなりました。
うちの夫は、商業化されてしまっているイースターやクリスマスに否定的な意見を持っていて、そもそも無宗教だからキリスト教関連のイベントを祝うのもおかしいと批判するもんですからね、その影響で私達家族はイースターのエッグ探しどころか家族が集ってのご馳走も、な~んにもしなくなってしまったんです。
イースター連休は、どこに行っても混んでいるからと言ってお出かけもしませんしね。
誕生日だけなんですよ、何かするのは。
今年のイースターは、4日間ずっと夫は仕事が休みです。初めてのことです。泊りがけで、夫の父親が昨年8月に売りに出して未だに売れていない家の敷地のメンテナンスに行くと言いましたが、天気が悪いのであきらめたようです。
ごみ屋敷状態のガレージの片付けをしてくれるといいのですけど、昨日の金曜日は昼寝で終わりました。これから3日間何をするんでしょうか。
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