2023年3月2日

バナナケーキとオウムの話

黒くなったバナナが3本もあって、こういうバナナはよくケーキにするんですが、最近ケーキは作らないようにしています。作ると減量しないといけないうちの夫が食べてしまいますのでね。

熟したバナナを一口大に切って凍らせたのも美味しいですが、最近寒いですからそういうものを食べたいと思いませんし。

すぐに使えない時には袋に入れてからつぶしてドロドロにしたのを凍らせて保存します。こうしておけば解凍しやすくて使い易いです。

しかし、そうやって凍らせたバナナがいくつも冷凍庫に入っています。

ですからね、昨日はもうケーキを作らないわけには行かないと思ったんですよ。家に置いておくと私も食べてしまいますから、カップケーキにして夫が勤めているツールショップに持って行くことにしました。

ちなみに、私のバナナカップケーキの英語で書いたレシピはこちらです。


息子が食べる分を残して、全部ツールショップに持って行きました。皆さんで食べてくださいということで。これで黒くなったバナナを消費できたし、ケーキを食べなくて済むし、スタッフの皆さんに有難がられて一石三鳥でしたよ。

帰りに少し買い物をしようと思ってスーパーに寄りました。タンストール・スクエア(Tunstall Square)という所にあるスーパーです。

そのスーパーの入口の前の手すりみたいなのに、一羽のカカトゥー(Cockatoo)が止まってビスケットを食べていました。

頭に黄色い羽のある白いカカトゥーは、見た目は可愛いんですけど家をかじるし、ギャオギャオと怪獣音が凄まじくうるさいので好きな鳥ではないんですけど。

そのカカトゥーは、人が近くを通り過ぎても知らん顔をしてビスケットを食べているのです。

すぐ横に車が止まっていて、運転席に座っている男性が窓を開けてカカトゥーを見ていました。

「Is it your bird?」(あなたの鳥ですか?)と声をかけたら、その男性がうなずいたのでびっくりしました。

「なでてごらんなさい、ネコやイヌをなでるように」とおっしゃったので、恐る恐るなでてみました。慣れているのかカカトゥーは知らない人間になでられてもヘッチャラなんですよ。

「飼ってるんですか?」
「ええ、このボーイ(男の子)は私の家族なんです」
「すごいですねえ、飛んで行かないんですね」
「行きたかったらいつでもどこにでも行けるのに、どこにも行かないです」
「買い物にも一緒について来るんですか?いい子にしてますねえ」
「ははは、いたずらっ子ですよ」

そう言うと、男性は大いに苦労しながら車から出て来て(足が不自由そうでした)カカトゥーを手に乗せました。


「さあ、ハローとあいさつしなさい」

ハロ〜!

ギャオギャオ、ガオガオ、ナンダカンダ、ハロ〜、ガアガア、ギャオギャオ!

もうびっくりしましたよ。しゃべっているのは英語のようでしたが、早口だし声が怪獣音なので何を言っているのかよく分かりません。

男性は、私に買い物バッグを下ろして自分と同じように腕を伸ばしなさいとおっしゃいました。そこで言われたとおりにしましたら、そのカカトゥーは私の腕に乗って来たんです。

カカトゥーの顔が私の顔のすぐ前で、噛みつかないかとちょっと心配になったその時、私の顔に向かって、

ハロ〜!ギャオギャオ、ガアガア、ナンダカンダ!

すごいおしゃべりなカカトゥーでした。男性が静かにしなさいと言うまでしゃべりまくっていました。

カカトゥーという鳥は、かなり大きな鳥ではあるんですが、見た目よりも重かったです。

オーストラリア生活も今年で30年ですけど、カカトゥーに触ったのは初めてでしたし、あんなに英語を喋りまくるカカトゥーも初めて見ました。

ヒナの頃から育てたんでしょうかね。

オウムですから教えれば人間の言葉を真似してしゃべるようにはなるんでしょうけど。びっくりしましたよ、ホントに。


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