車の音が聞こえて、窓から義弟の姿が見えたので私が玄関に行ってドアを開けました。ここがどこなのかが分かっていたビシューは、ものすごい勢いでリードを引っ張ってやって来ました。
待ち受ける私と感激の再会になるはずが、
ビシューはちょっと私に挨拶をすると、居間の奥の方にいたうちの夫めがけて猛ダッシュ!「オトーサン、オトーサン、オトーサン」と犬の言葉で叫びながら喜び大爆発!
ちょっとお!
ひとしきり夫に跳びついたり舐めたりひっくり返ったりして大喜びしてから、一応私のところにもやって来て跳びついてくれましたけど。
再会の興奮が少し落ち着いたところで、突然スタスタとキッチンの方へ行き、水を飲んでいました。
覚えているんですねえ、どこにお水のお皿があるのかを。
2ヶ月ぶりに見るビシューは毛がボーボーに伸びてモップのようになっており、全身から香水の匂いをプンプンさせていて、こういう匂いが苦手は私は頭がクラクラしそうでした。よくまあ犬のくせにあんな強い香水の匂いをさせながら生きていけるものです。
義弟の奥さんは、ビシューに香水をふりかけているんでしょうか。ビシューのベッドに入っていたフェイクファー(人工毛皮)は強烈な香水の匂いがしていましたが、あれにふりかけているんでしょうか。数メートル離れたところからでもプンプンにおいます。
あいにくの天気で外では遊べないのに、義弟はボールローンチャーというボールを投げるオモチャを持って来ました。ビシューはドッグパークでこれを使って「ボールを取って来い」遊びをするのが大好きだったのです。
我が家にやって来てこれを見たビシューは、ドッグパークへ行けるものと期待しているらしく、何度もボールローンチャーのところへ行って「早く行こうと」と催促するんですけど、昨日は行けませんでした。
お昼頃に裏庭へ出るドアのところへ行って「外に出してくれ」と合図をして来ました。出してやると、草の方へ走って行っておしっこをし、それが終わると呼ばなくてもさっさと家の中に入って来ましたよ。
ちゃんとおトイレができている!
苦労した甲斐があったというものです。
家の中で「ボールを取って来い」遊びをしたりして楽しんでいた時、うちの娘からメッセージが届きました。
財布をなくした!
昨日の朝、娘は泊りがけの睡眠検査を終えたうちの夫と夫の父親と三人で朝ご飯を食べたんです。娘が住んでいるブランズウィックという街のカフェで食べたらしいですが、その後、娘は買い物をしてから家に帰ることにしていました。
車を持っていない人が買い物をする時に便利なのが「ショッピングトロリー」と呼ばれる車輪付きのバッグです。娘はこういうのを持っています。
財布はこれに付いているポケットに入れていたんだそうです。
いくつかの店で買い物をした後、薬屋で買い物をした時にはあったそうです。その後、最後の店で買い物をして、支払いをしようとした時に無くなっていることに気づいたんですって。
薬屋で支払いをしてから最後の店で支払いをしようとするまでの20分の間に、財布が消えたというわけです。
ちなみに、最後の店での支払いは、スマートフォンのアプリでしたそうですから、支払いができずにパニックになるようなことはなかったそうですけど。(携帯電話を機械にかざすだけで支払いができるんですよ。)
ショッピングトロリーのポケットに入れてあった財布がポケットから飛び出したか誰かが盗んだとしか考えられないそうですが、ポケットから財布が飛び出すなんてちょっと考えられません。
もしもポケットから飛び出て落ちたとしたら、拾った人が届け出て持ち主の元に戻ってくる可能性は小さいです。日本だったら戻ってくる可能性は大きいですけど。
娘はすぐに2枚の銀行カードを使用不可にした後、通った道を探し歩き、その道にあるいくつもの店の人に誰かが財布を届け出ていないかを聞いて歩いたそうですが、財布は見つかりませんでした。
現金はたくさん入っていませんでしたが、銀行カード2枚や運転免許証やその他のIDと「マイキー」と呼ばれる公共の交通機関を使うためのカード、それから勤めているクリニックともう一つの大事な鍵が入っていたそうです。
「マイキー」カードには50ドルを入金したばかりだったので、それを失って大変悔しがっていました。どこかで新しい「マイキー」カードを買って入金しないと通勤のバスにも乗れません。
家の鍵やスマートフォンもショッピングトロリーのポケットに入っていましたが、それらは無事だったそうです。
今後の良い教訓になるでしょうけど、こういう物を無くすといろいろ大変です。夕方 iPhone 同士のフェイスタイムを使って話をしましたけど、最近メンタルが強くなった娘は落ち込んでいなくて、元気そうでしたから安心しました。
銀行カードも運転免許証もIDも再発行してもらえますしね、「マイキー」は新しいのを買えば済むし、鍵は新しいのを作ってもらえば大丈夫でしょう。財布を盗んだ人が何の鍵かを知っていてそれを使うとはちょっと考えられませんからね。
それにしても、盗まれたとしても一体どうやって盗んだんでしょうか。うまいことやるもんですよ。
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