とにかくいつでも眠いんです。寝ても寝ても疲労感が抜けなくて、身体がだるいんです。仕事には行きますけど、家にいる時はテレビの前に座っているか寝ているかです。身体がだるくて何ごともやる気が出ないのですから。
私のことではありませんよ。うちの夫のことです。
休みの日はほとんど寝て過ごしていました。暇さえあれば寝ていました。
あまりにも寝過ぎるということで、以前から睡眠時無呼吸症候群を疑ってはいたんです。睡眠時無呼吸症候群のタイプのうち最も多いのが「閉塞性」というタイプで、肥満、遺伝、アレルギー、咽頭扁桃肥大などの要因があります。
うちの夫は全てに該当していました。
そして、ついに睡眠専門のクリニックを受診して睡眠状態を調べる装置を借りて帰り、家で検査をしたのが4年前のこと。
検査の結果、呼吸が10秒以上停止している回数が1時間あたり55回もあったんですよ。
ほぼ毎分呼吸が止まっているということ!
睡眠時無呼吸症候群は、その名の通り睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患ですが、10秒以上呼吸が停止している回数が1時間あたり45回あると重症ということになるらしいです。
夫は、かなりの重症だったんです。
呼吸が10秒も止まれば苦しくなりますからね、目が覚めて「は~っ」と深呼吸をすることになるんですって。これを一晩中やっているんだから、そりゃあ疲れが取れないわけなんです。
医者からは呼吸を助けるマウスピースの着用を勧められまして、以来ずっと使用しておりますが、マウスピース以外の方法にも挑戦しました。
一つはリュックサック。
リュックサック?
「何だそれ!」と思ったでしょう?
これには一理あるんです。
夫は仰向けに寝た時に呼吸が止まるんです。横に向いて寝ていると呼吸が止まる回数はずっと少ないのですよ。そこで、リュックサックに枕を詰めたのを背負って寝るというのに挑戦したのです。
医者からは、シャツの背中側にテニスボールか何かを取り付けておくことを進められたらしいんですけど。仰向けに寝ようとするとボールが邪魔になりますからね、横向きで寝るしかないわけです。
リュックサックはあまりにも寝にくいので、三日坊主で終わりました。
次に試したのは、やりたくないと言っていたCPAPマシーンという呼吸補助装置です。酸素マスクみたいな機械で、強制的に空気を送り込んで呼吸をさせるというものです。
夫の父親が使っていた(けどあまりに不快なので使うのをやめた)CPAPマシーンを借りて来ました。送り込む空気の保湿用に水を使うんですが、その水のミネラル類が沈殿して固く張り付き汚れたCPAPマシーンを苦労してクリーニングして、使ってみた感想は「45分毎に目が覚める」でした。
どういう理由かと言いますと、うちの夫はしょっちゅう寝る体勢を変える人なので、ホースが身体に絡まって邪魔になるからでした。
ホースはある程度の長さがありますが、そんなに長くないですから、寝相の悪い人やしょっちゅう体勢を変える人には無理があるのです。でも、このCPAPマシーンを使うとマウスピース以上に睡眠の改善があったそうです。
改善はしたんですけど、面倒くさいし、邪魔になるし、片付けや掃除をちゃんとしないので汚れるし、ベッド脇は散らかるし。
結局CPAPマシーンは使わなくなりました。
さて、3年以上も使ってきたマウスピースが今年になって壊れたので、新しいマウスピースを作ってもらったのですが、この新しいマウスピースが上手く機能しているのかどうかということで、先日診察がありました。
マウスピース無しで寝るのに比べたら効果があることは確実なんだそうですけど、CPAPマシーンほどの改善は疑問なんだそうですよ。
CPAPマシーンも最近は進化していて、ホースが絡まったりしにくい設計に変わっているそうなんです。
マウスピースで睡眠がそれほど改善していないのなら、CPAPマシーンを購入することを考えるべきだということなんですけど、それを調べるには検査をするしか無いわけです。
ということでですね、
今晩、うちの夫は仕事が終わった後メルボルンまで行って、睡眠クリニックで泊りがけの検査をすることになっています。一晩マウスピースを付けたりCPAPマシーンを付けたりして睡眠の状態を調べるんだそうです。
いろいろお金がかかりますね。
しかし、睡眠は大切ですから、お金がかかってもちゃんと調べた方がいいですし、必要ならCPAPマシーンを買った方がいいですよ。
トラックさえ売れば、そんな費用は簡単にカバーできます。
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