2022年10月18日

難解なペルシャ語

私がいつも野菜を買いに行く八百屋は、白人やアジア系の人が働いていた時期もあるのですが、経営者が変わったのか最近働いている皆さんは中東系の人達です。

ある日、レジの若い女性が隣りのレジの女性と何かしゃべった際に、聞いたことがない言葉だったので「何語をしゃべっているんですか?」と聞きましたら、ペルシャ語だとおっしゃいました。

そのお二人は、イランからの移民だとおっしゃいました。

スタッフは皆んなイラン人なのかと聞いたら、そういうことはなくて、エジプト人とかイラク人とかいろいろで、ペルシャ語をしゃべる人もいれば、アラブ語をしゃべる人もいるし、ペルシャ語でも国が違うと少し違ったりするんだそうです。

私は、今年の3月に、知人のイラン人ご夫婦に招待されてペルシャのお正月「ノウルーズ」をお祝いするイベントに参加したんですけど、その時のことを話したのがきっかけで、野菜を買いに行く度にこの若い女性と話をするようになりました。

2回目の時に「サラーム」とあいさつしました。「こんにちは」という意味です。

これを期に、彼女は私にペルシャ語を教えてくれるようになったんです。

ところが、

ペルシャ語は難しい!

何と言っているのか私には聞き取れないんですよ。喉の奥をこするようにして発音する音が頻繁に登場します。聞こえたとおりに真似して言ってみようと思っても、それが私にはできないの。

フランス語にそういう喉の奥を鳴らして発声する音があるでしょう?あれと同じような音です。

私は一昨年計画していたヨーロッパ旅行でフランスにも行くつもりだったので、フランス語の簡単なフレーズを覚えようとしたんですけど、難し過ぎてやめてしまいましたが、挫折の原因は喉の奥から出す音。

イタリア語やスペイン語はね、言葉を聞いてそれを真似して発音するのはそれほど困難ではないですが、私には「R」をルルルルとやる巻き舌ができませんから、あれも挫折したんですよねえ。

ペルシャ語のあのグニャグニャした右から左へ書くという文字は、絶対に学習できないと確信がありますからね、ローマ字で発音どおりに表記したのを見て覚えるように頑張っているんですが、なかなか難しいです。

八百屋では、3回目の時には、前回教えてもらった「How are you?(元気?)」「I'm fine, thank you. (元気です、ありがとう)」をやろうとしたのに忘れてしまっていて、結局「サラーム」(こんにちは)と「メルスィー」(ありがとう)しか言えませんでした。

「メルスィー」ですけどね、フランス語でありがとうは「メルスィー」と言うでしょ?ペルシャ語でも同じなんですよ。

ただし、本来のペルシャ語の「ありがとう」は違います。

多くの言語には、話す相手によって使い分ける異なる言い回しがありますよね。ペルシャ語にも、家族や友達などに話す時に使うカジュアルな言い回しと丁寧語であるフォーマルな言い回しがあるんです。

丁寧にありがとうと言う場合は「ヘイリーマムヌーン」と言うそうです。最初の「へ」は喉の奥から息が漏れるような「へ」です。超ムズです!

八百屋の若い女性は、いつも元気に私に話しかけてくれて、ペルシャ語を教えてくれるようになっています。

「これから野菜を買いに来てくれる度に、無料でペルシャ語を教えてあげますからね。いつかペルシャ語ペラペラになりますよ」

彼女はそう言いながら、先日は野菜の名前までペルシャ語で言ってくれたんですけど、それを聞き取って真似して言うこともできない私です。

聞いて覚えることが困難なので、発音をローマ字表記したのを見て覚えるように独学を始めたわけですが、ボケ防止には役立つかもしれません。

今日学習したこと。

「チ」(何)
「イン」(これ)
「ウン」(あれ)
「インチエ」(これは何?)
「ウンチエ」(あれは何?)ウンチじゃなかった…


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