だから娘は、月曜日にはパン菓子を焼いて持って行きたかったんです。でも、昨日は一日中トレーニングがあったんです。
トレーニング中には休憩がありますから、その休憩の時間を使ってパン生地を仕込むつもりだったようですが、なかなかそんな時間は取れないのでして。
バタバタと頑張っていましたけど、やはりパン生地を仕込む時間はなく、本格的に作り始めたのはトレーニングが終わった4時半頃でした。
パンを作ったことがある方ならお分かりでしょうが、パン生地は発酵させる時間が必要です。やっと発酵が終わったのは7時過ぎでした。750グラムもの強力粉を使うレシピで、イーストは2袋入れろと書いてあるのに娘は1袋しか入れなかったために、発酵に時間がかかったんですよ。
生地を薄く伸ばしてチョコレートを挟み、切ったりねじったりして成形した後、焼き始めるまでに2次発酵が必要です。焼き上がるのは一体いつになることか、シェアハウスに帰るのがどんどん遅くなるのでした。
電車やバスで帰るには遅くなり過ぎたので、誰か車でシェアハウスまで送って欲しいということになりましたが、車の運転ができるのは私と息子の二人だけです。そして息子は行ったこともない知らない街まで夜遅くに高速道路を運転して行くなんてできないんですし、最近はお尻が悪化しているので長時間の運転はしたくないのです。
ということは、
送って行けるのは私しかいません!
シェアハウスがあるのはメルボルン動物園の北の方ですから、我が家からは高速道路を使って行っても1時間はかかります。私だって行ったこともない街に行くのは不安なんですよ。しかも夜遅くに。
そして、送って行ったら帰って来ないといけないんですからね。
グーグルマップでシェアハウスまでの行き方を勉強していると、うちの夫と娘の会話が聞こえて来ました。火曜日にはまた家に帰って来るからどうのこうのと言っていました。
「何ですって!火曜日に帰って来る?」
火曜日にまた帰って来るのなら、月曜日の仕事は我が家から行って、仕事が終わったらまた我が家に帰って来ればいいんじゃあないの?そうすれば、夜遅くにシェアハウスに帰る必要は無いってことです。
ところが、娘は着替えを持って帰っていなかったので、仕事に来て行く服が無いからシェアハウスに帰るしか無いと言うのですよ。
お母さんの服を貸してあげます!
とは言ったものの、娘と私は身体の大きさが違い過ぎるので簡単なことではありません。
上半身に着る服はほぼ同じサイズですから、少々袖が短くてもなんとかなると思いました。
問題はズボンやスカートです。
スカートは若い頃に買ったものしか持っていないんですが、その頃は細かったので、スカートは全部ウエストが娘には小さ過ぎました。
一番大きめの長いスカートを持って来て試着させましたが、ウエストは入ったもののヒップがきつ過ぎました。
ズボンは全て私の短い脚に合わせて長さを直していますから、娘には短すぎて着られません。
仕事に着て行ける服がないと、パンが焼き上がった後にシェアハウスに帰るしかないと言うし、それはすなわち私が送って行かなくちゃあいけないということで、夜遅くに2時間も車を運転するのを避けたい私は必死で服を探しました。
あった!これだ!
それはオーストラリアのユニクロで買ったアンクル丈の黒い幅広パンツ。私がはくと足首まであるんですけど、もともとはアンクルパンツなんですから、娘がはいても大丈夫のはず。それにゆったりデザインですし、ウエストはゴム入りですし、これならはけるはず。
試着させてみると、ぴったりでした。
ようっし、あとは上に着るものだ!
そのズボンに合いそうなブラウスやシャツを探しましたが、長袖の服はオーストラリアで買うと私には袖が長すぎるので、私が持っているものはほとんど日本の店から買ったものです。どれも袖が短過ぎました。普通の9号か11号の服ですけど、娘には袖が短すぎて着られないのです。
「このセーターはどう?オーストラリアで買ったやつだから大丈夫じゃあないの?」
「すごい色…」
「ダークレッドよ!お母さんが好きな色!」
「それはパープルだと思うけど…」
とにかく合わせてみると、オーストラリアで買ったセーターなのに袖がやや短かったのですが、着れないほどではありませんでした。
ということで、
娘は仕事に着て行く服が揃ったので、シェアハウスに帰らないことにしたんです。
よかったあ!これで運転しなくてすむ!
私は、跳び上がって喜んだのでございました。
ということで、今朝は6時に3人で家を出て、まずはうちの夫を勤めているツールショップに送って行き、その後で娘を駅まで送って行きました。
同じ真っ暗な道でも、夜遅く運転するよりも朝早い方が私は楽です。しかもよく知っている道ですからね。
家族の運転手をするのも楽ではないですけど、頑張るしか無いんですから頑張りますよ。でも、昨夜の運転はしたくなかったので、しなくて済んでやれやれでした。
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