週末に帰ると木曜日に連絡して来たんです。焼き肉にしてくれと言うので私は早速焼き肉ソースも作っておいたんですが、うちの夫が新型コロナに感染したかもしれないということになったので、帰って来るのは中止すると言いました。ですから焼き肉は準備しませんでした。
ところが、土曜日の朝、夫が簡易検査キットで陰性の結果が出たのを証拠写真として送ったのだそうで、娘は土曜日の夜に帰って来たんですよ。
私が娘が予定を再び変更して帰って来ると知ったのは、晩ご飯を作っていた時でした。
知らなかったのは私だけだったんです。晩ご飯には、減量をしている夫のためのレタスとワカメの低カロリー味噌汁とささ身とほうれん草の胡麻和えと蒸し野菜を作っていました。
娘の分はありません!
せっかく久しぶりに帰って来たのに、ろくな食べ物がないということになってしまいましたが、デザート類の残りがいろいろありましたので、娘はそれを喜んで食べていました。
先週末の母の日に、帰って来なかっただけでなく何の連絡もして来ず、母の日を完全に無視していた娘ですが、何か理由があるのだろうと私は気にしませんでしたが、本人は気にしていたらしいです。
土曜日には花束を持って帰って来ましたよ。
バラの花束でした。
そして、いつものことですが、娘が帰ってきた途端に家の中がにぎやかになりました。
普段は家族3人が集まっておしゃべりをすることは無いのです。3人がそれぞれお互いに話はしますけど、最近は晩ご飯も一緒に食卓を囲んで食べることはめったに無いです。夫がテレビの前のソファに座って食べるようになったのがいけないと思います。
久しぶりに家族が居間に集まって話をしました。そういうのは、娘がいる時しかしないです。
私は、娘が引っ越したシェアハウスでの暮らしが上手く行っているのかとたずねました。
シェアハウスには娘を含めて5人が住んでいるのですが、フルタイムで住んでいるのは娘を含めて2人だけだそうです。あとの3人は家にいないことが多いそうで、猫を飼っている人が家にいる時には猫も家にいますが、猫の近くには行かないのでアレルギーの問題も起きていないそうです。
特に楽しいこともないけど、問題も無い暮らしだそうですけど、一つだけ苦労していることがあるそうです。
それは、やはり私が思っていた通り、
場所が不便だということですよ!
一番近くのスーパーに行くのにも結構な距離を歩かなければなりません。車を持っている人には問題ないのでしょうけどね、娘は歩くしか方法がないのです。そして買い物に行ったら、買った物を持ってその距離を歩いて帰らなければいけないのですからね、それにウンザリしているようです。
バス停や路面電車が停まるトラムストップは歩いて行ける距離にありますけど、そこまでも結構な距離を歩かなければいけません。
勤めているクリニックにはトラム(路面電車)1本で行けるそうですが、降りたトラムストップからかなりの距離を歩かなければいけないそうです。ですからね、家を出てからクリニックに着くまで45分もかかると言うのですよ。
それは遠いわ!
我が家から車で行っても45分もかかりませんよ。
しかし、今のところ引っ越しは考えていないそうです。来年修士課程を勉強する大学がどこになるかが決まってから、次の引越し先を探すそうです。それはまあその方がいいでしょうけど。
先月まで住んでいた友人Jさんのアパートは大変便利な場所にありました。アパートの建物の玄関を出たところにトラムストップがあり、斜め前にはスーパーがあって、アパートのある通りにはパン屋やお洒落なレストランやカフェもたくさんあり、私が車で行くのにも行きやすい場所でした。
にぎやかで活気のある便利な場所から、周囲には民家しかない不便な場所に引っ越したわけですけど、不便な場所だということは最初から分かっていたことです。
通勤や買い物に不便だということには閉口していますが、それを除けば娘の暮らしは上手く行っているようです。勤めているクリニックではとても頼りにされていて本来の受付業務以外の仕事も任されていますし、雇用主の方には大変良くしていただいているようです。
そして、ほぼ毎日通ってトレーニングに励んでいるクラヴ・マガの学校は、娘にとってはある意味でもう一つの「家」というか「家族」という存在になっているようです。
クラヴ・マガでのトレーニングは、身体の健康維持に役立っていますけど、メンタルの健康維持にも大いに役立っているようなのです。
メルボルン中心部に近い場所に住みたい一番の理由は、通勤の便ではなくてクラヴ・マガに通いやすいということなんだそうですから、それほど大事なんです。
修士課程が始まったら、大学に通いやすい場所に引っ越さなくてはいけないわけですけど、クラヴ・マガに通いやすいというのも住む場所の重要な条件だそうです。
まあとにかく、現在の娘は経済的にも不安なくやれているそうですし、クラヴ・マガのおかげで暮らしも充実しているそうで、お母さんは嬉しいです。
昨日は、キッチンを大散らかしにして、ヘイゼルナッツとチョコレートのビスコッティというのを焼いて、1個も私に味見もさせてくれず、全部持って帰りました。クリニックの皆さんのために焼いたのですから、まあいいですけど。
端っこの小さいの1個くらいは食べさせてくれるかと思いましたけどね。
まあいいですけど。
それから、家にあったパスタや塩や缶詰などいろいろ持って行きましたよ。何でも好きなものを持って行って良いと私が言ったからですが、あれだけ持って行けば少しは食費の節約になるでしょう。
あの大荷物を持って、電車とトラムと徒歩であのシェアハウスまで帰るのは大変だったでしょうね。まあ、引っ越した場所が不便すぎたという経験は、次の引越し先探しで役立つはずです。
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