2022年1月26日

猛暑のオーストラリア・デーと王者の引退

今日は「オーストラリア・デー(Australia Day)」です。

「オーストラリア・デー」は、建国記念日のようなものですが、毎年1月26日と決まっている理由は、1788年のこの日に英国からの第一船団がポート・ジャクソン湾に到着して植民が始まったからです。

つまり、オーストラリアという国が始まった建国の第1日目ということなんですけど、先住民族アボリジニの人々にとっては、1月26日は「侵略の日」です。この日に彼らの悲劇も始まりました。

ですからね、この日を「オーストラリア・デー」とすることに反対する人々が大勢いるのです。「オーストラリア・デー」の日付を変えるべきだという意見は増えていますが、この問題についての詳しいことは昨年の記事「建国の日か侵略の日か」をお読みください。

私は今、ちょっとこういうシリアスな問題について書く元気がないんです。

暑すぎて…

元旦の気温39度で幕開けした2022年は、これまでのところ気温の高い乾燥した日が多いです。今年の夏は、ラ・ニーニャ現象の影響で気温が低めで降水量が多めの夏になるとか聞いていたのに、あれは大外れだったということですよ。

もう1週間も真夏日が続いています。

気温が35度上になる日を猛暑日と言うそうですが、もう4日連続で猛暑日です。今日は37度、明日も35度を超える予想ですから、6日連続猛暑日になる見込みです。

普通はこんなに長くは続きません。数日暑い日が続いたらクールチェンジが来て気温が下がるものなんです。

土曜日に一応クールチェンジが来て気温は30度を下回るらしいですが、翌日からはまた真夏日が続くそうで。

暑さに弱い私は、完全に夏バテです。

夜になっても気温がなかなか下がらないので寝苦しくて、寝不足になって疲れがたまっているし、暑いと身体が動かないし、食欲が無くなってしまって、そうめんやざる蕎麦やざるうどんばかり食べているし。(夫と息子の晩ご飯は、キッチンにエアコンをつけて頑張って作っていますよ。)

そして、

暑く乾燥した日が続くと、大変なのが娘が植えた野菜や果物の木の水やりです。

箱型野菜畑のインゲンとキュウリは、残念ながら死にました。水やりを忘れた日の翌朝に枯れかけているのを見て、その日に水をやらなかったら、オシマイとなりました。

ちょっと罪悪感はあったけど、「助かったわ」とも思いましたね。

それをきっかけに、実がなってもすぐに枯れるズッキーニもあきらめました。

まだ生き残っているトウモロコシとトマトにはまだ水をやっていますけど、やるだけ無駄な気がします。もうあきらめたほうが良さそうです。

サクランボの木とクルミの木と桃の木は枯らすともったいなさすぎるし、ブルーベリーとアジサイだけはお願いだから水やりをして欲しいと娘に頼まれているので、しないわけにはいきません。

敷地がとにかく広くて、植えてある場所が離れていますから、水やりは本当に大変なんです。土曜日のクールチェンジでは、水やりをしなくてもいい程度には雨が降って欲しいです。


ところで、

暑い暑いと文句をいいながらも、私は用事がなければ扇風機とエアコンのある家から出なくてもいいわけですけど、この暑さの中、メルボルンでは全豪オープンテニスが開催されているんですよねえ。

今年の全豪オープンは一度も見ていないので、誰が勝ち進んでいるのかさっぱり分かりません。こんなに関心が無い大会も初めてですが、昨日はテニス関連の明るいニュースがありました。

ご存知かもしれませんが、オーストラリアには世界最強のテニス選手がいるんですよ。全豪オープンは7連覇していて、昨年は年間グランドスラムどころか4大大会に加えて東京オリンピックでも金メダルを獲得して年間ゴールドスラムを達成した選手。

車椅子テニスの世界王者、ディラン・オルコットさんです。

これまでグランドスラムで23個のタイトルを手にしていらっしゃいます。

今年の全豪オープンを最後に現役を引退することを表明されていますが、このオルコットさんが今年の「オーストラリアン・アブ・ザ・イヤー」という国民栄誉賞の最高賞の受賞者に選ばれたのです。

障害を持った人が「オーストラリアン・アブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは初めてのことだそうです。

オルコットさんは、バスケットボールやテニスというスポーツで輝かしい成績を残している大変有名なアスリートですが、この方は障害者に対する人々の認識を変えたという功績が非常に高く評価されているんですよ。

自分にとってテニスで勝つことは目標ではなく、目標は自分のような人々が、健常者と同じように機会が与えられ、彼等にふさわしい生き方ができるようにしていくことだと日頃からおっしゃっていて、チャリティー団体を設立して活発に活動されています。メディアでも積極的に発言されています。

人々の障害者に対する認識を変えたというのは確かなことだと思います。

全豪オープンで車椅子テニスの試合を見たいと思う人は多くはなかったはずなんです。車椅子テニスというのをやっていることを知らない人も大勢いたはずです。

オルコットさんが素晴らしい成績を収めて活躍するにつれて、車椅子テニスへの注目も集まるようになり、屋外の小さなコートで行なわれていた車椅子テニスが、大きなスタジアムのコートで行なわれてテレビ中継もされるようになりました。

今年の決勝は、明日27日にセンターコートであるロッド・レーバー・アリーナで行なわれることになっています。

勝てば8連覇。年間ゴールドスラムを達成した翌年の全豪で勝って8連覇して、キャリア最高の時に引退ということになるんですねえ。「オーストラリアン・アブ・ザ・イヤー」に選ばれた直後ですし、注目の試合になるでしょう。

もちろんテレビで生中継されます。新型コロナの規制さえ無かったら、ロッド・レーバー・アリーナは大観衆で埋め尽くされるんじゃあないかと思いますよ。

車椅子テニスがこれほどの注目を集めるようになったということだけでも、オルコットさんは大きな達成感を感じていらっしゃるそうです。

オルコットさんはまだ31歳の若さですよ。テニス選手として現役を引退された後も、引き続き活躍されることでしょう。


ぜひ最後の試合に勝ってレジェンドになって欲しいです。


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2 件のコメント:

  1. ズッキーニは、人工授粉してやらないと実は大きくなりませんよ。そのままだと5センチくらいにはなるけど、そこからは大きくならずだんだん付け根から腐ります。私は毎朝授粉してましたよ。もう要らない!というほど延々になるので、飽きたころに授粉をやめました。次植える時は授粉をしてみて下さい(^▽^)/

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    1. 私が思うに、原因は高温乾燥ですよ。植えている場所が悪い。一日中カンカン照りで、日中は軽く40度を超えているはず。花も咲かなくなるんだから花粉がどうこうじゃあないのです。土も悪いし。何本か収穫しましたけどね、皮が石のように固くなっていたのも暑さと強すぎる日射のせいだと思います。自分で授粉しないといけないという話は聞いたことがないけど、そんなことをしなくちゃあいけないのなら「次植える時」はありませんよ。

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